家電量販店勤務の夫と看護師の妻が、たまにそろった休日に、破天荒な方向に全力で遊び倒すという漫画。15年前の漫画であれば、こういう馬鹿をやる主人公は、大学生だったりフリーターだったりしたと思うのですが、ファミリー4コマ誌の読者年齢も変わったためか、既婚社会人が無茶をするようになりました。
社会人ゆえに馬鹿ができる日数も減り、ある程度は企画を立てて馬鹿をするようになっていますが、「自由と馬鹿」をテーマとしたエンターテインメントは健在で、開放感のある面白さがそこには満ちています。
「自由と馬鹿」の4コマ漫画は1970年代のいしいひさいち『バイトくん』に源流があると思うのですが、2020年代においてもその面白さは衰えず、読者を元気にしてくれます。