i_moniさんの選んだ新刊部門4コマオブザイヤー2021!
職場の猫
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たきりょうこ |
KADOKAWA |
2021-02-17 |
そうかこれも4コマ作品か、と選んでる最中に気づいて急遽5冊のうちの1冊に。ツイッター経由でいつも楽しませて頂いていた家族と家猫の日常。単行本では1ページに2コマずつとなかなか贅沢な使い方ですが、1コマ1コマがポストカードみたいにかわいい画風なので物足りなさみたいなものはないです。台詞のないサイレントマンガですがそれでもちゃんと伝わる面白さ。単行本では枠外にちょっとコメントが入ったりもしています。楽しくてやさしい空気が流れている心地よい作品です。 |
六条さんのアトリビュート (1)
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セトユーキ |
芳文社 |
2021-03-26 |
何かワケあって美大に行きたい女の子一宮このみと、入居したボロアパートに住みついていた妙に美術に詳しい幽霊の六条さんが出会い、美術の知識を日々深めていく作品。幽霊といってもいろんな人に見えてたりするので主人公以外とのやりとりもあり楽しいです。美術を学ぶ女の子の4コマは他にもいくつかありますがこれはまた独自の路線を行く感じで、この1冊だけでも美術に関する情報量がとにかく圧倒的。勉強になる漫画ランキングに入っていてもおかしくない作品です。 |
モノローグ書店街
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小坂俊史 |
竹書房 |
2021-03-27 |
今年のイチオシ。24時間営業の深夜帯、古本屋、空港内書店、雨の日だけ営業する書店などなど…様々な書店を舞台に様々な書店員さん10人の日々を描いた4コマシリーズ。それぞれのエピソードがちょっとずつ進んでいくのですが、物覚えが妙にいいさとみさんのシリーズや深夜帯に働く静佳さんシリーズ、作家志望の及川くんシリーズ、となりの花屋さんがきになるみずきさんシリーズなど好きなエピソードがいっぱいです。書店員さんなのに本を読まない琉奈ちゃんもいいキャラしてるんですよね。単発で読んでいても十分面白かったのですが、及川くんのエピソードは通して読んでいくと最後にアーッてなります。それぞれのドラマに笑ったりしんみりしたり、1冊でたくさん楽しめる満足度の高い作品でした。 |
マチ姉さんのポンコツおとぎ話アワー
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安堂友子 |
ぶんか社 |
2021-04-14 |
鶴の恩返し、桃太郎、金のオノ銀のオノ、シンデレラ…誰もが知ってるいろんなおとぎ話がマチ姉さんによってすごいアレンジされていくシリーズ。ツイッターなどでどれか一度は目にした方もいるのではないでしょうか。安堂さんの4コマは昔からずっと安定して面白いのに何故か書籍にならないことが多くて寂しかったのですが最近電子書籍や紙媒体で出るようになって嬉しいファンのひとりです。発想力がいつもすごいな…と尊敬しています。 |
妖こそ怪異戸籍課へ (1)
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柴朗 |
芳文社 |
2021-11-26 |
現代日本を舞台に、妖怪に戸籍を与えて妖怪たちの生活をサポートする怪異戸籍課ではたらく女の子のお話。私も洗濯を通して現代日本に住む妖怪たちの生活をサポートするようなお話を描いているので、妖怪ひとりひとりをどうやって手助けするか、妖怪たちがどうやって生活しているかということを描いているこの作品は個人的にかなり親近感がわいてしまうというか、どのエピソードも興味深く楽しく読ませていただいています。丁寧な設定のお話も、4コマで見やすい程よいデフォルメ感のある作画もかわいくてとても魅力的。これからの展開も楽しみな作品のひとつです。 |