高尾山をガイドする4コマとしてコロナ禍に直面し、リモートワーク、外出自粛、マスク着用など、フィクションながら現実を反映することになりました。高尾山をめぐって図らずも時代の記録をすることになった本作、エンターテインメント性を保ちながら、そのときどきのキャラクターの行動と気持ちのありようを丁寧に追っています。
素敵なお話だったな・・・ビーチコーミングという趣味を通して、色々な綺麗なものを見せてもらって、そして最終話で浣腸を投げ合うのめちゃくちゃ最高でした。そういうところですよ。情緒はあれどどこか格好つかない人々が愛しすぎる...
最初からありましたよと言わんばかりに、あまりにも自然で似合い過ぎたキャッチフレーズが、この作品に付いている。「今週末の楽しみ方4コマ」というものだ。その文句の通りこの漫画では、大人子供も関係なく、ただ撮影にまつわる遊びの限りを尽くす。…正確には遊びではなく作中漫画の取材協力のためなのだが、これがなかなかどうして、楽しそう以外の感想など湧かない。これは例えばの話だが、ブログやSNSで、旅行先の絶景とか、美味しそうな肉料理だとか、そういった写真や動画を見てうらやましくなるのと同じ感情を抱くのだ。今週末の楽しみ方は無尽蔵である。今後もシネフォト研究部および秋山春乃の「取材」に同行し、隙あらば真似したい。
「今年も無事に開幕できてよかった」。最終回の某所に出てくるセリフの一節である。密集やら飛沫やらがすっかり悪となったこの時代、野球観戦界隈も大変な状況となっても、それがまた出来るという素直な喜びが見られる。作者様も同じ事を思い、様々な気持ちが渦巻いた上で例のこのご時世を作中に描写したのかもしれない(※現実の野球史を元にしている作品だからご時世も描いただけでは?、と言ったら身も蓋もないが…)。タマたちの観戦の日々をユーモラスに描き続け、たくさんの笑いを提供してくれたこの作品に、感謝。今後もゆっくり読み返します。

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