とぼけたノリの、オフビートなコメディ。これこれ、こういう4コマが読みたかったんだよ。何も考えず笑って心があったかくなって、それだけでもう十分なんだよな。絵もすごくかわいいし。あと個人的にはぱれっとのイズムが感じられて、そこも嬉しかった。
高尾山をガイドする4コマとしてコロナ禍に直面し、リモートワーク、外出自粛、マスク着用など、フィクションながら現実を反映することになりました。高尾山をめぐって図らずも時代の記録をすることになった本作、エンターテインメント性を保ちながら、そのときどきのキャラクターの行動と気持ちのありようを丁寧に追っています。
ローファンタジーな世界観の中、作中の洗濯知識はガチなこの作品も、もう4巻。 まずはそれだけやってて洗濯ネタがまだ尽きていないあたりが、凄いと思います。 一方のファンタジー要素も、実に多彩なお客さんが来る事で、さながらあやかし図鑑なてんこ盛り具合。 そんなお客さんと鬼桐さん・茶子のやり取りに、笑わされたりほっこりさせられたり。 さらには茶子が大学卒業後も洗濯屋鬼桐を手伝う決意をするなどエモい話もあり。 何かが無茶苦茶グサッと刺さるような作品ではないのですが、何となくこの心地よさに浸りたくなります。 なお今回4巻では、話と話の間・おまけページのイラストが結構じわっと来ました。 「うしろから、となりへ。」とか、茶子が魔王くんを膝枕していたりとか。
異世界転生+ファンタジー+猫!!  「出たとこファンタジー」「ポヨポヨ観察日記」の樹るうさんの本領を発揮しまくれる完璧な布陣の本作。 コスプレ合わせをしていたら川で溺れて死んだと思いきや猫に転生!?という異世界転生から、急転直下な展開の嵐で楽しさ満点ジェットコースター。そして可愛い子猫たんに癒されるアフターケアまで万全! 1巻でこの濃密さ・・・予測できない物語展開が今後も非常に楽しみな作品です。 ちなみにドナくんのモノローグは、CV杉田智和さんでの再生が非常にしっくりきます。
ついに明らかになる千代田桃とせいいき桜ヶ丘の過去、そして読者に強烈なインパクトを残した那由多誰何。小倉しおんに関する真相の開示も併せて非常にカロリーの高い巻となっているが、この幾重にも重なったドラマと謎の重厚さこそが読み味。読み終わってから見ると表紙の見方も大きく変わる。物語が進めば進むほどさらに深みを増していく構造に引き込まれること間違いなし。
段々明らかになる世界の仕組み。そして桃の過去。桃の過去は壮絶であり、悲愴であり、初見ではショッキングですらあった。だが同時になぜ桃は初対面のシャミ子に食べ物を施したのか、なぜうどんに思い入れがあるのか。おそらく連載初期時はまったく考えもしないで入れたネタを6巻巻末エピソードで特大の意味づけをしてくるのである。6巻を読んだ後ではもはや1巻のねぎとろデニッシュを見ても笑いより涙が出てくるのである。
普通の人間の少女まいがとつぜん魔王の娘ミラと家族と同居することになるというストーリー。2人が最初はぎこちなさを見せながら、段々と家族として心の距離を詰めて行って、その積み重ねた過程があってこそ、胸にくるラストだったと思います。また、同級生たち(勇者や魔界の関係者)や、いかつい見た目のキャラもみな2人を見守っていて、家族の温かさが心身に沁みます。
「魔法使いが昔いた」ことを売りにする島を舞台にした4コマ作品。島へ引っ越してきた「あむ」が島に馴染んでいく様子をコミカルに描きつつ、次第に「観光街としての島」「夢と魔法の島としての島」という二つの側面からの現実があらわになっていくというファンタジーとしての物語性も強い作品になっています。 この作品の素晴らしい点はなんといってもそのミュージカルパート。4コマであるのに、どこからかその軽快なリズムと楽しそうな声が聞こえてくるような描写には、読むたびに心躍ってしまいます。 1巻としての構成もとても良く、少女たち一人一人が島で紡いだ「魔法」が集約するクライマックスは圧巻の一言に尽きます。
今年の祝アニメ化決定第2弾。きららでファンタジー作品のアニメ化は本当に珍しく、発表された時には本当に「まさか」の反応でした。RPG世界での不動産会社を経営する女の子たちの物語で、ファンタジーならではのクラスやモンスターたちに向けての物件紹介がとても面白い。同じくファンタジー世界での不動産業を描いて一足先にアニメ化された「ドラゴン、家を買う。」との比較も面白いところです。が、こちらはなんといってもきらら4コマ。やはりかわいい女の子たちは正義。それとぱんつ!パンチラ! これはアニメ化しても絶対実現してくれ!
リーチャちゃんかわいい~16世紀では見てもらえなくても今はファンがいる...そしてその絵は人を動かす力があるんだなという事実があまりにも温かいですね。レンさん格好良かったな...そしてちゃんとリーチャの絵を見てくれる人がいる...即売会、暖かい場所...色々終わった上で特に16世紀に戻るようなこともなく、ただただこの日々が続いていくんだろうなと思うととてもいい気分ですね。今後も楽しく絵を書いておくれ...
1巻から引き続きいつバレるのかとかヒヤヒヤしていた綱渡りもついに完結です。面白かったな...えっ最終話それでいいんですか!?最高です!!相変わらず命が軽い。こんなに倫理観も何もなさそうな世界でも信頼って生まれるんだという感動がありました。そしてどんなに長くお話が続いても、きっとこういうそれでいいの!?みたいな最終話だったんだろうな、と思います。魔王は倒された
まんがタイムきららにおけるヒロイズムを洗練させていった最前線には記憶を巡る変身巫女という作品があった。作品主題として直球に「悩める者の救済」が据えられており日曜日の朝の変身ヒーロー番組だったとしても全く相違の無いクオリティだったと思う。惜しくは作者事情で1巻完結になってしまった点であるが、是非作者にはまたまんがタイムきららで作品を描いて欲しいと個人的には思う。
愉快な登場人物たちが織りなすRPG風冒険譚、最終巻。魔王の復活など陰謀渦巻く世界観が見えてきた……と思いきや、登場する人々は皆なんだかお人好し。作品ののんびりした空気感に胸が温まります。一方、1巻でも読者を驚かせるほどに卓越した4コマでの激しいバトル描写は今回ももちろん健在。この静と動の同居した独特のテンポ感には惚れ惚れします。単行本おまけの4人パーティでの雰囲気も非常に良かっただけに、まだまだこのパーティの冒険をこの目で見たかった……!
現代日本を舞台に、妖怪に戸籍を与えて妖怪たちの生活をサポートする怪異戸籍課ではたらく女の子のお話。私も洗濯を通して現代日本に住む妖怪たちの生活をサポートするようなお話を描いているので、妖怪ひとりひとりをどうやって手助けするか、妖怪たちがどうやって生活しているかということを描いているこの作品は個人的にかなり親近感がわいてしまうというか、どのエピソードも興味深く楽しく読ませていただいています。丁寧な設定のお話も、4コマで見やすい程よいデフォルメ感のある作画もかわいくてとても魅力的。これからの展開も楽しみな作品のひとつです。

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