kanrociderさんの選んだ新刊部門4コマオブザイヤー2021!

妖こそ怪異戸籍課へ (1)
柴朗
芳文社
2021-11-26
キャラの賑さと濃さは随一で、ギャグとシリアスのテンションのバランスがとても絶妙で読みやすいです。
オルタナティブメランコリー (上)
渋谷一月
竹書房
2021-07-28
アイドルとその元彼氏、そしてアイドルの妹による三角関係があたたかさと湿度感を伴いながら描かれる作品ですが、最初はアイドルの妹側が恋愛対象としてすら思われてないところから、段々とアプローチをして距離を詰めていくところが見所です。アイドルとその元彼氏の過去話が描かれるところも伏線として重要なので要注目です。
しずねちゃんは今日も眠れない (1)
逸見
芳文社
2021-04-27
令和きらら界随一の癒し作品。しずねちゃんが眠れなくても幸せそうならそれでいい…と気付けば親の目線かのように読んでいます。
ぬるめた (1)
こかむも
芳文社
2021-01-27
令和きらら界の超新星。いろいろハジけたストーリーと表現が斬新ですが、そのどれもが4コマとして破綻しておらず面白いのが素晴らしいです。
ぎんしお少々 (1)
若鶏にこみ
芳文社
2021-07-27
本作開始時点では明言されていませんが、本作は作者の前作『放課後すとりっぷ』で見られたような群像劇の手法をとっています。前作はキャラ間の気持ちのすれ違いや勘違いが誤解を繋いでいく様が見所でしたが、本作はより個々の関係にクローズアップしたような描写が目につきます。例えば、カメラ好きの少女もゆると人見知りの少女銀、カメラマニアのお姉さんまほろと積極的な少女鈴、一見似たような関係でも全く異なるアプローチで両者が仲を深めていくのが興味深いです。そして、その2つの視点が交互に描かれながらどこかで繋がっているのが明瞭で、前作の群像劇での分かりにくさの反省が生きていると感じます。

kanrociderさんの既刊部門4コマオブザイヤー2021!!

きんいろモザイク Best wishes.
原悠衣
芳文社
2021-03-26
本作はきんモザ原作の延長で補完的な作品ですが、個人的にはオムニバス的な立ち位置になるのかなと感じています。なぜなら、きんモザ自体は原作11巻で完全に完結したと私は思っていて、原作最終回での「きんいろモザイク」というタイトルの意味が明かされることでやり切ったのだと思います。では本作はというと、きんモザ原作の最終回をファンの多くが受け止めるのが難しいように、原先生にとっても心残りがあって、本作はその気持ちを整理するために必要な一冊だったのではないかと思います。とはいえ、原作後の忍たちの姿を見られたのは読者としてもとても幸せなことですし、きんモザが終わっても彼女たちのきらきらの日常は永遠に残り続けていくんだなと、思うことができたという意味で本作はとても有意義で重要な作品だと感じています。
みわくの魔かぞく (2)
ごぼう
芳文社
2021-02-25
普通の人間の少女まいがとつぜん魔王の娘ミラと家族と同居することになるというストーリー。2人が最初はぎこちなさを見せながら、段々と家族として心の距離を詰めて行って、その積み重ねた過程があってこそ、胸にくるラストだったと思います。また、同級生たち(勇者や魔界の関係者)や、いかつい見た目のキャラもみな2人を見守っていて、家族の温かさが心身に沁みます。
星屑テレパス (2)
大熊らすこ
芳文社
2021-09-27
令和きらら界の当に一等星な、宇宙を目指してロケットを飛ばす青春作品。1巻時点では海果部長の葛藤と成長が見所でしたが、2巻以降は海果部長も強さを見せるようになり、それ以上に彼女に感化されてか他の部員たちも変わろうと悩み、もがく様が描かれるようになったのが個人的な胸熱ポイントです。
新婚のいろはさん (5)
ÖYSTER
双葉社
2021-03-12
新婚夫婦の会話劇が中心な作品ですが、気の置けない乳繰り合うような会話が「この2人は本当にお互い好きなんだな」と実感させてきて心をくすぐります。
シメジ シミュレーション(2)
つくみず
メディアファクトリー
2021-01-27
ある意味4コマ界の異端児的なセカイ系作品。『少女終末旅行』から脈々と続く、明晰夢のように現実で非現実的な世界観ですが、物語の中で変貌する世界がまさに登場人物の感情の表れであると捉えて読むと、さらに世界に奥行きが生まれてくる気がします。

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