ついに20巻です!連載も25年を越えて、もう少女漫画界のレジェンド4コマと言ってもいいのではないのでしょうか!オカルトからバイオレンスまで何でもありの4コマ漫画ですが、やはりりぼんの連載作だけあって少女漫画展開もちょいちょい描かれています。向かうところ敵なしの最強(恐)美少女ヒロイン・めぐみが、いとこの嵐士にカモフラージュ彼女を頼まれて動揺する回にちょっとソワソワしてしまいました…!(笑)
人生にはいろんな穴がある。ハマりこむといろいろ大変なことになる穴がそこかしこに。そんな心理的なあれこれがフルカラーの圧倒的画力で迫ってくるのでそれが魅力的というか。口当たりはいいんだけどもそれでいていろんな味が口の中で衝突しまくってどういう味になるのか予測不可能って感じがします。
4コマ目でオチがいつもしっかりしていて言葉選びがずっと面白いのでマンネリにならずいつまでも読み続けられる作品。原稿はもう長いことデジタル派なのでアナログ原稿ネタ豊富なこの作品はどこか懐かしい気持ちにもなります。アニメの二期はまだでしょうか…キャラのイメージがしっかりしているので新刊を読んでいても未だに脳内では声優さんの声で再生されます。
とぼけたノリの、オフビートなコメディ。これこれ、こういう4コマが読みたかったんだよ。何も考えず笑って心があったかくなって、それだけでもう十分なんだよな。絵もすごくかわいいし。あと個人的にはぱれっとのイズムが感じられて、そこも嬉しかった。
御神楽奉納、どういったものか知ってはいましたが、ここまで活発な活動が行われ、愛され、繋げて行かれているのかと驚かされます。その様を高校の部活を舞台に大変さも楽しさもありありと描いている本作。作者体調都合により連載は途中で終わってしまっても、描き下ろしでしっかり完結に持っていき、全3巻でまとめたのは、神楽という文化にとってはもう文化功労者賞に相当すると言っても過言ではない。
引っ込み思案を克服して無自覚な甘え上手スキルを開花させつつ豊橋市民としての知識を深めていくほのかの成長ぶりが愛おしいやら末恐ろしいやら…。今では定番ジャンル化した地域密着型4コマの中でも特に狭く深いネタを追求しつつネタ切れの気配がないのは佐野先生の実力と地元愛の賜物なんでしょうね。
高飛車で悪霊ぶってる「人形霊」、度を越えたお節介焼きの飼い主に似てしまった「オウムの霊」、イタズラ電話好きだった人の霊が入った「心霊電話機」、前巻から引き続き胡散臭さ爆発の「よろず屋霊」、相変わらず素性に謎が多い「先祖霊」などなど、いつにも増して癖物な霊が多かった12巻でした。 結構な長期連載なのに個性的なキャラ(主に霊)を生み出せる作者の引き出しの多さは見事ですね。
I am A girl. Just A girl. 登場人物たちの日常が交わる「今」を描き続けたAチャンネルの集大成であり次のチャンネルを回すための始まりの巻でもある第11巻。別れを自覚し始める彼女たちにはなんてことのない「ごめんね」も「ありがとう」も特別に聴こえることだろう。いつも通りの、特別な日々を感性豊かに生きる彼女たちを見届けられて心から良かったと思う。
旅行編が完結し、木組みの街に戻ってきたココアたち。チノたち中学生組はもう高校生で、リゼも大学生になりました。旅先で知り合った新たな顔ぶれの面々なども交えて、第二章開幕といっても過言ではない新しい春がこの巻からスタートしています。新たな出会いと、仄かな別れの予感。積み重ねた過去の重みと、未知への期待。刺激に溢れたごちうさ世界は常に進化を続けており「常に今が最も面白い作品」です。
もし『ステラのまほう』を雑誌連載で追っている人がいましたら是非単行本を読んでください。この巻はついに主人公である本田珠輝の物語となっており彼女にとって姉のような存在である椎奈先輩との関係が描かれておりますが、原作で描かれた「その先」が描き下ろしとして巻末に描かれています。この2人がそれぞれに抱く想いを端的に表したそれぞれの言葉が『ステラのまほう』としての集大成の一つともいえると思えます
ついに明らかになる千代田桃とせいいき桜ヶ丘の過去、そして読者に強烈なインパクトを残した那由多誰何。小倉しおんに関する真相の開示も併せて非常にカロリーの高い巻となっているが、この幾重にも重なったドラマと謎の重厚さこそが読み味。読み終わってから見ると表紙の見方も大きく変わる。物語が進めば進むほどさらに深みを増していく構造に引き込まれること間違いなし。
段々明らかになる世界の仕組み。そして桃の過去。桃の過去は壮絶であり、悲愴であり、初見ではショッキングですらあった。だが同時になぜ桃は初対面のシャミ子に食べ物を施したのか、なぜうどんに思い入れがあるのか。おそらく連載初期時はまったく考えもしないで入れたネタを6巻巻末エピソードで特大の意味づけをしてくるのである。6巻を読んだ後ではもはや1巻のねぎとろデニッシュを見ても笑いより涙が出てくるのである。
これまでの話は後藤ひとりに焦点が当たる事が多かったですが前巻終盤で結束バンドの実力を指摘されたのに対して「結束バンド」として共に進んでいく事を明言した事もあり、この巻では山田リョウのスランプ、喜多ちゃんの悩み、伊地知虹夏の頑張りといった様に結束バンドのメンバー全員にスポットが当たっております。勿論、要所要所で見せるキレッキレのギャグも健在でストーリーにより深みを出していると思います。
最初からありましたよと言わんばかりに、あまりにも自然で似合い過ぎたキャッチフレーズが、この作品に付いている。「今週末の楽しみ方4コマ」というものだ。その文句の通りこの漫画では、大人子供も関係なく、ただ撮影にまつわる遊びの限りを尽くす。…正確には遊びではなく作中漫画の取材協力のためなのだが、これがなかなかどうして、楽しそう以外の感想など湧かない。これは例えばの話だが、ブログやSNSで、旅行先の絶景とか、美味しそうな肉料理だとか、そういった写真や動画を見てうらやましくなるのと同じ感情を抱くのだ。今週末の楽しみ方は無尽蔵である。今後もシネフォト研究部および秋山春乃の「取材」に同行し、隙あらば真似したい。
デフォルメの利いた頭身から繰り出されるスピーディーなプロレスアクションとわちゃわちゃハイテンションギャグのハイブリッドきらら4コマ。試合シーンでは1コマを複数画面に分割したり、コマの縦の大きさを変えたりして技の動きやテンポを魅せており、「アクションを魅せる」ことに貪欲でチャレンジングな4コマ作品ですね。メイン作画を交代した単行本描き下ろし『ノムらりあっと?』も必見。
何かワケあって美大に行きたい女の子一宮このみと、入居したボロアパートに住みついていた妙に美術に詳しい幽霊の六条さんが出会い、美術の知識を日々深めていく作品。幽霊といってもいろんな人に見えてたりするので主人公以外とのやりとりもあり楽しいです。美術を学ぶ女の子の4コマは他にもいくつかありますがこれはまた独自の路線を行く感じで、この1冊だけでも美術に関する情報量がとにかく圧倒的。勉強になる漫画ランキングに入っていてもおかしくない作品です。
きららMAX中興の祖、そのフィナーレ。大学生編の他、本編では描かれなかった高校時代のエピソードも収録されている。明るく面白いきんモザワールドは最後まで変わらず、圧倒的な輝きを見せる。何かとアヤヤが可愛い。
こーまちこまち陰キャ姫!以前に比べて陰キャ度は下がってきたものの、元のステータス値が高過ぎたので、ずっと見ていないと俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。というレベルの小町さん。補習を受けたり、昔金で味方につけた女の子と遭遇したりと、今回も傍から見るとそうでもないんだけど陰キャとしては波乱万丈です。小町さんの今後はどっちだ。後、高山萌のストーカー気質の改善の方向性もどっちだ。
リーチャちゃんかわいい~16世紀では見てもらえなくても今はファンがいる...そしてその絵は人を動かす力があるんだなという事実があまりにも温かいですね。レンさん格好良かったな...そしてちゃんとリーチャの絵を見てくれる人がいる...即売会、暖かい場所...色々終わった上で特に16世紀に戻るようなこともなく、ただただこの日々が続いていくんだろうなと思うととてもいい気分ですね。今後も楽しく絵を書いておくれ...
この漫画のポジションは本当にカッコいい。4oty新刊部門にて過去に最上位に来た作品を見てみると、どこか新しさを持っている作品が多いと言えます。この作品は保守的な作風なので、そういった意味では4otyの最上位に来ることはないかもしれません。しかし、この作品は決して旧態依然としている訳ではなく、「環境が変わって眠れない」という しずねの悩みをいつも話の真ん中の方に据えることで、「ままならなさ」を抱えた人をメインにする、 現行の4コマ漫画シーンにある作品らしさを獲得しています。 4コマ漫画フリーク達の中に革新性を求める潮流がある中で尚、私にはこの作品がオールドスクールの良さを次の世代に継承する使命を負っているように見えます。
頑張りたいけど頑張れない、そんな人に寄り添ってくれる稀有な作品。本作品は「人間へたくそ青春コメディ」を銘打っており、その名の通りコメディとして十二分に面白いのだが、一方で留年という事実は課題として重くのしかかってくる。この作品は、人間のどうにもならない部分を虚飾せずにあるがままに描いている。問題は簡単には解決しないし、明確に前に進んでいる感じもしない。人間下手くそを自認する読者にとって、そんな人間が描かれていること自体が救いである。
人間として生きていく上で大事な何かが、何の理由もなく悉く欠落していて、それ故に高校で留年してしまった少女・穂波殊。真綿で首を締めていくような日常の中で、友達の存在すらも決定的な救いにはならないけれど、それでもサヴァイヴしていくしかない。『またぞろ。』の世界観は、透徹した冷たさと、間違った人間の物語を長い目で見届けるやさしさによって出来ています。ここまで容赦のない物語は、倒す敵など存在しない「日常」という檻の中でこそ生まれるのであり、『きらら』最大の異端でありながら、『きらら』でなければ生まれえなかった奇書と言えるでしょう。
『恋する小惑星』は「地学部」の物語である、ということをまじまじと見せつけられた様な気がするのが『恋する小惑星』の4巻でした。前巻ラストで「地学部は宇宙みたい」を体現するかのような文化祭回からの新部長による「廃班置研」宣言。本当の意味で1つになった「地学部」と成長した新部長による「これからの『恋する小惑星』」を予感させる序章みたいな1冊だったと思います。
1巻から引き続きいつバレるのかとかヒヤヒヤしていた綱渡りもついに完結です。面白かったな...えっ最終話それでいいんですか!?最高です!!相変わらず命が軽い。こんなに倫理観も何もなさそうな世界でも信頼って生まれるんだという感動がありました。そしてどんなに長くお話が続いても、きっとこういうそれでいいの!?みたいな最終話だったんだろうな、と思います。魔王は倒された
「今年も無事に開幕できてよかった」。最終回の某所に出てくるセリフの一節である。密集やら飛沫やらがすっかり悪となったこの時代、野球観戦界隈も大変な状況となっても、それがまた出来るという素直な喜びが見られる。作者様も同じ事を思い、様々な気持ちが渦巻いた上で例のこのご時世を作中に描写したのかもしれない(※現実の野球史を元にしている作品だからご時世も描いただけでは?、と言ったら身も蓋もないが…)。タマたちの観戦の日々をユーモラスに描き続け、たくさんの笑いを提供してくれたこの作品に、感謝。今後もゆっくり読み返します。
オタク活動はバラバラでも、5人それぞれアイドルグループとしての役割がしっかりしており、誰一人として欠けてはならない。それがカラフルリウムだ!!!5人それぞれの視点で成長が描かれているところが特に良い。
「銀塩カメラ」ことトイカメラがテーマの本作。二組の姉妹の片割れの、姉同士・妹同士が知り合うことで始まる、不器用な人々の人間模様を繊細な筆致で描きます。今と違う過去の風景、遠く離れた場所、そしてファインダーの向こう側……こうした時間や場所の距離をふわりと超えてゆくような、どこか神秘的も思えるカメラの魅力の描き方が非常に良い。フィルム写真のようなどこかノスタルジックな暖かさが、じんわりと心に染み渡る作品です。
まんがタイムきららにおけるヒロイズムを洗練させていった最前線には記憶を巡る変身巫女という作品があった。作品主題として直球に「悩める者の救済」が据えられており日曜日の朝の変身ヒーロー番組だったとしても全く相違の無いクオリティだったと思う。惜しくは作者事情で1巻完結になってしまった点であるが、是非作者にはまたまんがタイムきららで作品を描いて欲しいと個人的には思う。
因縁のある女が転校してくる展開に女と女の関係性を断固としてやる意志が感じられ、惹きつけられて止まないですね。ある事件が発生したことでどうやら歴史をなぞっている事が判明し、関東大震災が迫ってくる予兆として十分なものがあります。歴史ドラマとしての背骨を現し始めた紡ぐ乙女と大正の月のこれからにも目が離せません。藤川紡のほっぺむにむに
自分たちで作ったロケットで宇宙へ行くという壮大な夢を抱く少女たちの奮闘を描く、きららで無印の言わずもがなの最強作品。2巻からは技術面を補う雷門瞬がメンバーに加わることで本格的にロケット研究同好会が始動し、それゆえに夢想だけでは届かない「現実」の世界の厳しさ、痛みの部分も克明に描かれます。辛さ苦しさの伴う世界のなか、挫折を味わいながらも立ち上がり夢へと近付いていく彼女たちの挑戦に目が離せない一冊です。
荒井チェリーのかわいさの中に勢いをブチ込んでくる手法本当に好きです。 2巻でも主人公倉石さんのクズポンコツ精神度は上昇しており好き一生愛でたい。 薗部姓の女が出てくるんですけど三者三葉と変わらずなの笑っちゃいますね、お花畑にひとつまみの邪悪を振りまくの最高です。
オタクで冴えない主人公と、スクールカーストの頂点に立つ少女のシチュエーション・ラブコメディ。どちらかというと男女ラブコメでありそうな設定から、芳醇な百合を生み出しているのが本作です。「住む世界が違う」と思っていた相手が「同じ人間」であることに安堵したり、逆に意外な弱みにドキドキしたり……といった作劇は、主役とヒロインが同性であるが故に更に映えます。前作『どうして私が美術科に!?』でも魅力的だった、きらびやかな画風と頭の柔らかさを感じさせるギャグもますます切れ味を増し、長く見守っていきたい作品に仕上がっています。
ゆるゆる暖か日常コメディの9巻。ついにアレをカミングアウトした花名だったが、その後も日常は変わらず緩やか。億や兆野も加わって、生徒会役員の補佐として奔走する。更に四天王の家族も加わって、賑やかな文化祭に思わず顔が綻ぶ。表紙に騙されてはいけない。
タイトルの通り、バードウォッチングの楽しさに溢れた作品。 まず作者さん自身がバードウォッチングを好きだというのが、作品から伝わってきます。 そしてこの作品、主人公すずが一から鳥見の何たるかを知っていく話なので、 読者も一緒になって鳥見の色々を知れるようになっていますが、 それだけでなく、すずの「絵に個性がない」という悩みが解決する過程も1巻で綺麗にまとまっており、 物語としてもちゃんと楽しめるようになっているのが秀逸です。 さらにはコマぶち抜きの使い方や視線誘導等、漫画の表現技巧自体も見るべき点が多くあり、 これは推さない訳にはいかないと思いました。
もう12巻で安定しつつ、かといってネタ切れする訳でもなく続いています。ゆゆ式はネタや会話は独特な一方、4コマ表現としてはコマの外にふき出しが出ることもほとんどないくらいオーソドックスで、だからこそその枠の中で繰り広げられる会話や行動が引き立ちます。 きららの雑誌全体を見ると、ゆゆ式のような安定した作品があるからこそ、実験的な作品が出ても安心して読んでいられる感があります。
仙台のとある高校の鉄道部の女の子たちの可愛くも楽しい部活動もここでいったん終点。2巻で東京に行ったりもしたが、基本仙台周辺での等身大な鉄道活動は3巻も同じく。行ってみたいな、とか乗ってみたいな、とか彼女たちの追体験を思うままにできてしまう。仙台が地元の者ならニヤリとしてしまう小ネタも。

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