矢部太郎幼少期の父親との出来事を綴る。 めちゃくちゃ感動ヤベ~!!!というわけではなく(矢部なだけにな ただ終盤はちょっとウルっときました)、 ゆるやかな時の流れとちょっと独特なお父さんとのやりとりが染みます。遥かなるノスタルジーっちゅう奴や……
家電量販店勤務の夫と看護師の妻が、たまにそろった休日に、破天荒な方向に全力で遊び倒すという漫画。15年前の漫画であれば、こういう馬鹿をやる主人公は、大学生だったりフリーターだったりしたと思うのですが、ファミリー4コマ誌の読者年齢も変わったためか、既婚社会人が無茶をするようになりました。 社会人ゆえに馬鹿ができる日数も減り、ある程度は企画を立てて馬鹿をするようになっていますが、「自由と馬鹿」をテーマとしたエンターテインメントは健在で、開放感のある面白さがそこには満ちています。 「自由と馬鹿」の4コマ漫画は1970年代のいしいひさいち『バイトくん』に源流があると思うのですが、2020年代においてもその面白さは衰えず、読者を元気にしてくれます。
絵柄から大家族の元気さと勢いがものすごく表現されておりとても読みやすい。ぶっ飛んだ個性豊かな家族が織りなす波乱が話を賑やかにします。「いつか漫画家になったらあさひを連載する」という子供の頃からの夢を叶えてるのもこの作者らしい情熱を感じる。
上下巻同時発売のこの作品は「春と秋について」の正統続編。奏でという不登校の女の子が加わることで前作では見られなかったハルとアキの「大人」の面を感じることができます。前作から読んでいる人にはハルとアキという人間をより深く掘り下げた描写に唸らされること請け合いです
18巻になってもネタ切れしないどころかむしろどんどん面白くなっていて、雑誌を買ったら最初に読んでる。よく不審者に間違えられるあつしが身分証明のためにマイナンバーカードを取りに行く話など、作品の設定と時事ネタをうまく絡めているところがさすがだなと思う
今回って、「奥さまはアイドル」という原点回帰的な話作りが見えることもあれば、まゆりちゃん達のフリートークで一話描いてみせる実験的な話作りをしたりとか、ここに来てなにかを変えていく探求心的なものがあるのがすごいなと。
義理の親娘になったふたりの関係性を描くその先の親娘百合作品になるのかこれは。 キャラクターに温かみを感じる作風に、題材的には湿った方向に傾きかねないところに爽快さを持たせるバランス感覚によって、毎回良い読後感があります。
せんりの新しい妹・ソラは伯母が作った人型ロボットのはずが、心は遙か彼方から精神を飛ばしてきた宇宙人。ツインテとワンピをオシャレにキメて、甘えんぼで初々しくてジト目が印象的なソラが愛らしい。きめ細やかなキャラ描写は「きらららしい」可愛さの源。
普通の人間の少女まいがとつぜん魔王の娘ミラと家族と同居することになるというストーリー。2人が最初はぎこちなさを見せながら、段々と家族として心の距離を詰めて行って、その積み重ねた過程があってこそ、胸にくるラストだったと思います。また、同級生たち(勇者や魔界の関係者)や、いかつい見た目のキャラもみな2人を見守っていて、家族の温かさが心身に沁みます。
相変わらずぐうたらなナルさんとしっかり者のユキ、彼女たちの周りのキャラ達。そんなほのぼのとした日常生活、しかしその裏に潜む陰影が刻々と忍び寄る──面白くほのぼのとした作品ではありますが、常に緊張感を持たずに読まずにいられない、そんな二人の日常。先の展開が非常に気になります。

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