milmil01さんの選んだ新刊部門4コマオブザイヤー2021!

モノローグ書店街
小坂俊史
竹書房
2021-03-27
1ページが1篇の掌編小説のようで、100篇以上の物語が組みあがって作品世界が形成されます。掌編小説としての4コマ漫画は、モノローグシリーズや同人誌を通じて、作者が切り拓いてきた独自の表現であり、ここにまた代表作が誕生しました。 多彩な本屋で働く個性的な10人の書店員のそれぞれの日常が、感情が、矜持が織りなすオムニバスが、本をめぐる現在を多面的に照らします。ポップ職人、作家志望、特殊能力者がいれば、不器用な恋愛もあり。「本屋」という文化が、大きな曲がり角にあることは皆さんご存じのとおりですが、それでも書店の日々は続いていて、そこには喜びも誇りも伴っていることが改めて認識されます。本屋に行きたくなる漫画ですね。 それぞれの人物に思いを致すというフィクションのスタイルは、軽さと密度の不思議な両立につながっています。紙の本を扱うこの漫画が、電子媒体での連載だったというのは皮肉なようですが、だからこそのニュートラルさが、この単行本からは感じられます。
平日休みの堀出さん
小坂俊史
双葉社
2021-02-12
家電量販店勤務の夫と看護師の妻が、たまにそろった休日に、破天荒な方向に全力で遊び倒すという漫画。15年前の漫画であれば、こういう馬鹿をやる主人公は、大学生だったりフリーターだったりしたと思うのですが、ファミリー4コマ誌の読者年齢も変わったためか、既婚社会人が無茶をするようになりました。 社会人ゆえに馬鹿ができる日数も減り、ある程度は企画を立てて馬鹿をするようになっていますが、「自由と馬鹿」をテーマとしたエンターテインメントは健在で、開放感のある面白さがそこには満ちています。 「自由と馬鹿」の4コマ漫画は1970年代のいしいひさいち『バイトくん』に源流があると思うのですが、2020年代においてもその面白さは衰えず、読者を元気にしてくれます。
マチ姉さんのポンコツおとぎ話アワー
安堂友子
ぶんか社
2021-04-14
ぶんか社さんのファインプレーで、芳文社から移籍したマチ姉さんシリーズの新作が、待望の紙単行本に。また、安堂友子先生のTwitterではサンプルが公開されており、バズる4コマとして電子の世界においても高い人気を誇る作品です。 改変昔話としての質とともに、バリエーションについても圧倒的で、天才の労作と言えるでしょう。
茨城ってどこにあるんですか?(1)
真枝アキ
芳文社
2020-12-07
茨城県の優れたご当地ものであることに加え、キャラクターの造形や配置などに、真枝アキ先生の漫画家としての腕の確かさが際立つ作品です。多恵ちゃんが飛んだ龍神大吊橋からのバンジージャンプは、茨城県公式Vtuberの茨ひよりさんも飛んでおり、茨城県PRにおいては通過儀礼のようです。
未選択

milmil01さんの既刊部門4コマオブザイヤー2021!!

高尾の天狗とミドリの平日 (2)
氷堂リョージ
竹書房
2021-03-27
高尾山をガイドする4コマとしてコロナ禍に直面し、リモートワーク、外出自粛、マスク着用など、フィクションながら現実を反映することになりました。高尾山をめぐって図らずも時代の記録をすることになった本作、エンターテインメント性を保ちながら、そのときどきのキャラクターの行動と気持ちのありようを丁寧に追っています。
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