Lufanan11さんの選んだ新刊部門4コマオブザイヤー2021!

またぞろ。 (1)
幌田
芳文社
2021-04-27
留年生3人+予備軍1人が中心になって繰り広げる日常物。 留年というやや重いテーマを扱いながらも、読んでみると存外に軽くて読み易いのが特色だと思います。 筋金入りの人間へたくそヒロイン・殊、飄々としながら謎を抱えた巴、天使な詩季ちゃん、アホの子・楓といった、 曲者キャラ達のたわいない掛け合いが面白い中、たまに差し込む影が作品に深みを与える。 その辺の陽と陰の匙加減が絶妙な作品という印象を、自分は持っています。 あと自分としては、情が篤すぎてたまに暴力ヒロインと化すハムちゃん(葉室さん)が結構好きです。
しあわせ鳥見んぐ (1)
わらびもちきなこ
芳文社
2021-10-27
タイトルの通り、バードウォッチングの楽しさに溢れた作品。 まず作者さん自身がバードウォッチングを好きだというのが、作品から伝わってきます。 そしてこの作品、主人公すずが一から鳥見の何たるかを知っていく話なので、 読者も一緒になって鳥見の色々を知れるようになっていますが、 それだけでなく、すずの「絵に個性がない」という悩みが解決する過程も1巻で綺麗にまとまっており、 物語としてもちゃんと楽しめるようになっているのが秀逸です。 さらにはコマぶち抜きの使い方や視線誘導等、漫画の表現技巧自体も見るべき点が多くあり、 これは推さない訳にはいかないと思いました。
未選択
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Lufanan11さんの既刊部門4コマオブザイヤー2021!!

まちカドまぞく (6)
伊藤いづも
芳文社
2021-02-25
またかと言われても投票するよ!だって、面白いから! ……ただ今回6巻は、今までとは毛色が違う部分があるので、 もしかしたらそれでふるい落とされた人もいるかなーという感じがちと心配ではあります。 それでも自分としては、終盤に今までにない明確な「闇」をぶち込んできながらも、 最後は一区切りつけて前向きに終わるという単行本単位の構成を崩さないあたりや、 相変わらず「非日常における日常」をコミカルに綴りながらも話が確実に進んでいくあたり、 やっぱり凄い漫画だわと唸らされる訳です。 体調不良の作者様には無理を言えませんが、じっくりと体調を整えつつ、 今後も面白い話を紡いで頂けたらと思います。
鬼桐さんの洗濯 (4)
ふかさくえみ
竹書房
2021-08-17
ローファンタジーな世界観の中、作中の洗濯知識はガチなこの作品も、もう4巻。 まずはそれだけやってて洗濯ネタがまだ尽きていないあたりが、凄いと思います。 一方のファンタジー要素も、実に多彩なお客さんが来る事で、さながらあやかし図鑑なてんこ盛り具合。 そんなお客さんと鬼桐さん・茶子のやり取りに、笑わされたりほっこりさせられたり。 さらには茶子が大学卒業後も洗濯屋鬼桐を手伝う決意をするなどエモい話もあり。 何かが無茶苦茶グサッと刺さるような作品ではないのですが、何となくこの心地よさに浸りたくなります。 なお今回4巻では、話と話の間・おまけページのイラストが結構じわっと来ました。 「うしろから、となりへ。」とか、茶子が魔王くんを膝枕していたりとか。
恋する小惑星 (4)
Quro
芳文社
2021-05-27
アニメ範囲・きら星チャレンジまでが3巻で終わり、その後。 小惑星探しはやや小休止気味ですが、地学部+αが相変わらず楽しそうにわいわいやってる様に癒されます。 そんな中でも極力具体的な地学知識を織り込んでくるあたり、地学漫画としても筋が通っている感。 あと時間経過もちゃんとあり、今回は文化祭を経て部の役職代替わりまで。 これによる地学部の変化や、ゆくゆくはみらあおの進路の話が具体的にどうなっていくのか。 その辺が期待のしどころかなと思います。
星屑テレパス (2)
大熊らすこ
芳文社
2021-09-27
好調からギスギス暗雲を経て挫折・空中分解~立ち直り始め。 濃い青春物語してるなあ……そんな2巻です。 きららにしては重めの展開を結構長くやったのは、ちょっとした冒険だったんじゃないかと。 ただそれは言い換えれば、心理描写をきっちり押さえた骨太な話とも言える気がします。 さて今後同好会立て直しの顛末やいかに。特に一番性格の拗れてる瞬がどうなるのか。 一方、海果の意思の変化によって消えたり現れたりした感のあるユウ。そちら方面の謎も気にかかる所です。
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