stardust_2638さんの選んだ新刊部門4コマオブザイヤー2021!
はなまるスキップ (1)
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みくるん |
芳文社 |
2021-05-27 |
キャラクターの線が丸っこくて非常に可愛らしい絵柄……とは裏腹に倫理観が逸脱したキャラクター達によるコメディ漫画です。主人公たちはピクニック同好会という謎のグループを結成しており「ぽかぽか」を求めて学校の行事(賞金が出る)に参加したり、生徒会に立候補(選挙法違反)したり、孤島でサスペンスが始まったりと現在のきらら連載作品の中でも次の展開が全く読めない非常に尖った作品となっております。作品に色を添える担当編集の柱コメントも収録されており、落ち込んだ時に読んで笑って元気が出てくる様な気がするまさに「令和の萌え」(公式)です |
ホレンテ島の魔法使い (1)
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谷津 |
芳文社 |
2021-02-25 |
「ここは夢と現の汽水域」。これは『ホレンテ島の魔法使い』1巻の帯に書かれていたキャッチコピーです。この作品を読んだ人ならば分かる、この作品の言葉を表すのにこれ以上ないワードだと思います。魔法使いが住むという伝承が残る島という「夢」に対し、とにかく何でも魔法使いの伝承に結び付けて観光資源にしようとする「現」が表裏一体でくっついている所に主人公とその友人が解いていき次第に混ざり合っていく……。そんな世界観に興味を持った人は是非手に取ってほしいそんな作品です |
六条さんのアトリビュート (1)
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セトユーキ |
芳文社 |
2021-03-26 |
画の中から制服を着た女の子が現れる。まるで絵画作品の様な表紙が特徴な『六条さんのアトリビュート』。きらら作品にはこれまで様々な美術を題材にした作品がございましたが、この作品は話の随所で美術作品とその背景を説明してくれるという、まるで美術館の展示解説を読んでいるかのような構成となっております。そんな解説をしてくれるのはタイトルにも冠せられている六条さんという幽霊です。彼女には自身に纏わる生前の記憶がありませんが何故か美術の事だけは覚えています。はい、ここでもう一度この単行本の表紙を見てください。この絵画作品の様な表紙は『六条さんのアトリビュート』という作品を的確に表現したものとなっております。もしこの表紙に惹かれましたら是非読んでみてください。読んで楽しく美術雑学が身につくかと思います |
またぞろ。 (1)
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幌田 |
芳文社 |
2021-04-27 |
『またぞろ。』は留年した3人と留年予備軍1人の人間としてダメダメ(特に主人公)な学校生活を描いた作品となっています。とにかくキャラクターの表現方法が上手く、特に表情によるキャラクターの反応がセリフや間に重みを残しており、真綿で読者の首を絞めるという表現がここまで合う作品も珍しいと思います。そんなダメダメなのだけれども、ゆっくり一歩ずつ踏み出そうと奮闘する人たち(特に主人公)の物語を是非。 |
しあわせ鳥見んぐ (1)
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わらびもちきなこ |
芳文社 |
2021-10-27 |
『しあわせ鳥見んぐ』は表現に悩める美大生がバードウォッチング(鳥見)を通して人や自然と触れ合っていく作品となっています。この手の作品を左右する要素として対象物や自然の描写が挙げられますが、『しあわせ鳥見んぐ』は綿密に描かれた鳥の作画とそれを引き立たせる目を引く風景が際立っているだけでなく表現方法のも非常に拘っており、まるでムービーを見ているかの様です。1冊読了後の満足感はここ最近に刊行された新刊の中ではピカイチだと思います。 |