0825ddddqnさんの選んだ新刊部門4コマオブザイヤー2021!
しあわせ鳥見んぐ (1)
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わらびもちきなこ |
芳文社 |
2021-10-27 |
(身近な)鳥を観察するバードウォッチングが、主人公の悩みである「個性がない≒描きたいもの、表現したいものがない」に対する解「身近にも特別(≒描きたくなるもの)がある」の手助けになっている。この構成により本作は単なるバードウォッチングの紹介だけでなく、キャラクターの人間観への理解が進む人間ドラマとしても面白い魅力的な作品になっている。
4コマ表現も双眼鏡の視線方向や鳥という空を飛ぶ生き物であることを活用したアングルが多用されており、長年4コマを読んでいるが「こういうコマの使い方があるのか」と非常に参考になる。 |
はなまるスキップ (1)
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みくるん |
芳文社 |
2021-05-27 |
きららの悪。よく「きららの無法地帯」と言われるが、むしろ彼らの行動を制限しているのは法である(公職選挙法、鳥獣保護法等)。単に彼女らは倫理がないだけなのだ。そんな畜生共の織り成す日常という意味でこの話は現代きららトレンドのはぐれものや風変わりな世界観での日常を表現していると言えよう。 |
またぞろ。 (1)
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幌田 |
芳文社 |
2021-04-27 |
何もできない人間が出てくる作品は数しれずだが、その内面の解像度がここまで高い作品があっただろうか。多少自省もあるが、こういった手合いは「何もできないからとりあえず今の自分を徹底的に否定」することが多い。その結果が作中のムーヴと自己嫌悪に繋がり穂波殊は最終的に留年に至る。
本作は発達障害ないし、そこに近い人間ときらら的な精神の仕上がった人間が織り成す日常である。そしてすでに何度も作中でメッセージとして示されているが、何もできない今の自己を素直に認めること、周囲は本人が思っているより優しくその助けを素直に受け入れることが穂波殊はできるのか。 |
ホレンテ島の魔法使い (1)
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谷津 |
芳文社 |
2021-02-25 |
大昔の魔法使いの伝説を残念な形で観光資源にしている街の日常4コマ…と思いきや緩急あるギャグを挟みつつ、魔法、ホレンテ島の謎について徐々に核心に迫っていく構成が非常に丁寧。
そして何より原作者がアニメーター?なこともあり4コマを絵コンテチックに見立てたミュージカル演出が圧巻。はたしてあむが見た魔法使いは一体何者なのか。 |
ぬるめた (1)
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こかむも |
芳文社 |
2021-01-27 |
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