途方もない静けさが支配する世界の中で、少女の発する「いいよ」の一言。そこには想像したことのない感動があった。言語化できないけれどたしかにそこにある感情を漫画のマジックで焼き付けた傑作。
ゲーム『DEAD OR ALIVE Xtreme Venus Vacation』の公式4コマ漫画。作者の津々巳先生とアシスタントのリョウコさんがゲームプレイしながらツッコミ入れまくる内容が楽しい作品です。と言っても、大抵話題になるのは可愛い女の子と彼女たちが着る水着。とくに水着への血反吐を吐きながらかまされるツッコミ芸に笑いが誘われますね。布面積が少なくても多くてもツッコまれるのが可笑しい。一応ゲーム的にはビーチバレーなんですけどね、水着中心になるのは仕方ないですね(?)そんなこんなで楽しい4コマ作品です。
古今東西の童話や逸話をネコでパロディ。時には素っ頓狂なもじりを、ネコの可愛さとふてぶてしさでパワフルに貫き通していく。そのネコっぷりを支えるのは、コマ対比、視線誘導、時間流の制御といった巧みなマンガのワザ。ネコだぞ、と許さ「せ」ていく表現の力に惚れ惚れする。
灯やひなたたちの未来予想図を描く吸血鬼さんたちや、30年前の友達・春花と再会するソフィーなど、人間と吸血鬼さんたちの持つ時間の差を強く意識させるエピソードが多かった第7巻。 ソフィーの「わ 私だって灯と仲良しなんだぞ」、貴重なデレであると同時に、ソフィーにとって灯がそれほどに大切な存在になったんだなと感じ入りました。
現代の軍艦島で人の姿になった硝安ダイナマイト。人間の真似事をしながら生きる姿は、かつて島にあった人間の営為それ自体を求めるかのよう。「きっと人間はいろいろ知ってる」という言葉は、知識の先にある生の実感を得ようとする彼女の、切なる祈りとしてこの胸を打つ。
前世で結ばれなかった男女とその乳兄弟の三人が現代に転生していて、から始まる。 男男女3人を結ぶ線は互いに向き合い、BLもNLもあってまさに一挙両得なんですが ただ単に前世と現代をつなぐスペクタクル恋物語ってだけではなかった。 女のふるまいは「うわこいつオタクだ……」だったり「やだ素敵カッコいい……」だったりで百合ちゃん良かったです
ビタワンさんの社畜ちゃんシリーズのスピンオフ的作品で作者の湧井さんはビタワンさんの伴侶でもある。過酷な体験を経て社会人からドロップアウトしたらしい脱サラちゃんが引きこもり気味ながらものんびりと暮らしていくことで徐々に人間性を回復していく社会派テーマ作…のようにもとれるがあくまでも作品のテンポはのんびりほのぼのかわいらしく、です。そこがいい。
ある日昼寝から目が覚めると群れの仲間に置き去りにされていたトリケラトプスのケラ。周りを見回すとそこにいたのはティラノサウルス。自然の掟にしたがって喰われることを覚悟したケラだけど、ティラノサウルスのティラから告げられたのは「友達になりたい」!? 肉食と草食のギャップが生み出すティラとケラのボケツッコミは軽快ながら(おもにケラの)命を懸けた油断ならなさもあってハマりました。ケラたちの擬人化フォームも恐竜の特徴的な要素をどうやってコスチュームなど見た目に落とし込むか凝っててかわいい。完結巻となる2巻も既に発売されているので、一気読みもオススメです。
いつの間にか引き込まれてゆく,不思議なゴシック系4コマです.表紙からホラー要素を強く感じますが,思ったほど怖くはないです.むしろキャラクター達のかわいさの方が勝ります.クリーピーキャットは図太かわいいし,フローラはたまに見せる笑顔がかわいいし,フローラに片思い中の警察官は不憫かわいい.作者はタイ在住のイラストレーターだそうです.確かに絵本のような作品ですね.
津留崎優先生による『Fate/Grand Order』作品集。マスターの誕生日を祝おうとする女性サーヴァントたちのお話や、カルデアで過ごすジャンヌ・オルタの話、円卓の騎士たちが現代で清貧に暮らす話などがありますが、どれも愉快な内容で笑いながら楽しめます。誕生日プレゼントに何を贈ればいいのかわからず、ハチャメチャな食材を集めたり、心臓とってきたりとズレっぷりが愉快だったり、ジャンヌに嫌がらせするためだけにダサTシャツ着たり、円卓騎士たちがボロアパートに住んだりと、何してるんだお前ら的ツッコミを入れたくなる面白さ(なんだそれ)。料理の先生になったエミヤの「体はダシで出来ている」は白眉でしたね。他にも様々なお話があって楽しい作品集になっていますよ。
「鬼灯の冷徹」がとうとう完結して寂しいなと思っていたところに、シロを中心としたスピンオフもあると知ってあとから読み始めたこちらの作品。こちらも完結。描いている方は別の作家さんですが、各話の情報量が多く本家のキャラも存分に出てきて、4コマとしてもしっかり面白いシリーズでした。
完結巻(6巻では?)。高校射撃部の少女たちを描いた物語も最終巻。せっかく後輩も入ってきたのに終わるのか~(それを言っちゃあ)。最後は大学射撃部との親善試合でしたが、私が見事だと感じたのは主人公の立ち位置とその“活躍”でしたね。普段はダメダメだけど、いざとなると覚醒するタイプ。そんな彼女の成績に驚くも、射撃を楽しむことを重点的に描いた内容は素晴らしいものだったと感じます。ただ、ラストのあそこまでに至る道をもっと読んでいたかったと思うのは、私だけでしょうか?また、色んな少女たちが登場して1人1人個性的でしっかり描かれていたのも好印象。私は貝島さんと和泉さんが好きでしたね。そんなこんなで楽しませていただきました!いや本当に面白かった。アニメ続編ないだろうけど、やってほしかったなあ……
「意味がわかると怖い話」と4コマは想像以上に相性が良かった。サッと一本で読めて、スッとオチるショートショートの面白みがある。描き下ろし全56編、いずれも「怖い話」の基本からは外れず、しかし実にバラエティ豊か。大きな特徴が「解答編」の存在で、そのためミステリのテイストまで備えている。不条理オチや「ご想像におまかせします」が無く、「真実はいつも一つ」なのだ。
ギャルJKの姪がおじさんの家でレトロゲー三昧。有名ゲームを題材にしたあるあるネタに対する姪の素朴な反応が笑いを誘うと同時に、初めてゲームに触れた幼い日の自分自身を思い起こさせる。ゲーム文化の一見した奇妙さの奥にある豊穣を丁寧にすくい上げている。
コミックハイ創刊時から続いていたこの作品も遂に完結。 最後にあいちゃんが叶えた願い、本当にらしいな、って思いました。大人になってもとま吉といいコンビなのもよかった。やはり性格以外完璧超人、毎話見ていて飽きなかった。 師走先生、お疲れ様でした。あいたまを追っていた16年、本当に楽しかったです。
おやつ感覚で楽しむ魔界ゆるふわラブコメもとうとう最終巻。表紙が大団円ネタバレだけど、その辺はこの作品においては予定調和ですね。ただそこに行くまでの過程は一波乱あり、まさかミュリンがここまでヘタレるとはw仲間達の厳しくも温かい尻叩きはグッジョブでした。ベル&ミュリンおめ。
とうとう告白も行われるようになってきたものの、皆頭がおかしい(直喩)ので、これはどこに着陸するんだろうか。あるいは永遠に衛星軌道を回り続けて考えるのを止めるんだろうか。みたいな形になり始めて、俄然面白さが増してきたのがこの漫画です。とりあえず瀬尾さんは一回酷い目に遭う必要がある気がします。いや、二回……?
学食を仕切る女子生徒・藤花さんのごはんは素朴だけどおいしい。彼女に気にかけられる柳沢くんが通常のメニューに添えられたトッピングに気づき、二人の間で「特別」が通じ合っていく様に心温まる。あなたがつくってくれるからおいしい、という未来を願ってやまない。
遂に勝敗が決した英雄史大戦編、そして再び戻る氷室達の日常と突然の別れ・・・?色々詰まった(特集的にも)13巻です!特装版にはなんと作中に登場した偉人達を収録した豪華特典(前半)付き!今巻に収録されている最後の話の後、改めて中表紙を見ると感情がディモールトで ベネ。
なんでしょう…読むと細かいことがどうでもよくなるというか、気持ちが軽く明るくなります。私あやっぺ先生に癒されてるのかもしれない…シュールなようでオチもしっかり面白い。ギャルなキャラクターって特別好きになったことはない気がするんですがあやっぺ先生は大好きですね…
豊橋に対して「こういう街」ってイメージがある人、少ないと思います。そこでこの作品は「こういう街なの!?」な驚きと可笑しさの連続。地理や名産、方言はもちろん、「放課」や「校区」なんて他愛のない言葉まで面白い。過剰な御国自慢にはならず、しかし豊橋の魅力をしっかり伝えてくれます。人物造形も奇を衒わず、クセの無い直球で魅力的。ご当地マンガの新スタンダードと広くお勧めできます。
神仙寺瑛さんの完全新作。ツンデレな男子と天然ふわふわ系女子のラブコメディ。ツンというには尖りすぎている龍崎静とおばあちゃんみたいな渡辺小梅。なかなか縮まらない関係にやきもきして、想いが通じたら良かったと喜べる。感情を作品に委ねることがこれほど心地よいほどとは。特に1話目に注目してほしいです。新作を始めるにあたってこれほど完璧な1話はなかなか見られません。
家族もの・部活ものに続いて今度は商店街ご町内もの。(人見知りでちゃんとしゃべれなくても)自分はこの商店街で生きていくと決めたんだ、っていうしのぶさんの思いが「自分の代で店閉めるから……」と思ってた他の店の店主を動かしたエピソードとか良いですよね。
ゆるゆるシュールな崖っぷち浪人ギャグの完結巻。何の展望もない怠惰な浪人生活はついに14年、永遠とも思えたモラトリアムに終わりの時が来た! 恐ろしいことにサザエさん時空ではなく、時はきっちり過ぎていて…。のんべんだらりの裏面で動いていた驚愕の事実が明らかに! そして迎える別れの時! ところでレギュラー一人減ってない!? 次回作『きつめいつ』にも期待!
とことん山をナメくさる我のカタマリだった、わがまま三十路OLのノリコの成長物語だった前のシリーズ。新シリーズはそれと打って変わり、強気に出られず自分にも自信が持てない、生きることのシンドさはノリコよりきびしいミドリの物語。新型コロナ禍の中での高尾山のガイドとしてもきっと役立つし、なによりミドリを応援したくなります。
めんつゆでズボラ飯だ!ポン酢オンナも出てきて更に盛り上がってきた3巻。 本栖ちゃんに微かながらジェラシー感じてる十越さんを見て「あっこれは女の子同士の特別な関係性なのでは……」と感じ。それは3巻の最後でそれはバッチリ確信に変わってしまいましたね(スタンディングオベーション) 保ヶ辺さんのワシワシとした食に対する思いも笑っちゃうし、 面堂露さんの無の表情ホントに好き毎回ニコニコになっちゃいますね(前の巻と同じこと言ってる)
キャラクターの多さ、幅広さはもちろんだが、巻を増すにつれて洗濯に対する造詣の深さ(タイトル…)も増していくのが凄い。読んでいると洗濯のやり方や布地の種類まで詳しくなっていく。 なにより妖怪とか洗濯とかキャラ間の関係性とか様々な要素を大量に入れ込んでいるのに、読む側を混乱させない構成力の高さが、ね。
ヘッポコ化け猫としっかり中学生の日常劇。毎回手の込んだ大きなコマをどこかで効果的に使うスタイルが、絵の美麗さと相まってうまくハマっていると思う。また、その回の最後のコマできっちり落としてくるところは、一話全体を使った4コマ漫画スタイルという感じで安心する。
連載から5年以上経ち、多くの読者がみっちゃん(29)より年上になったタイミングで井田パイセン(32)というキャラを出してくるのが憎い。まあ僕は今年井田パイセンより年上になったのですが……。いつかまた、みっちゃんたちみたいに誰かと気兼ねなく外で飲める日がくるといいな。
完結巻。親の再婚で「お姉ちゃん」ができた少年の物語も最終巻を迎えましたね。ラストへ向かって変わってゆく人間関係、とくに「姉」と「弟」の関係の変化は戸惑いを覚えつつも、自然な流れだったのかなと感じます。弟くんが好きな少女とのデートに浮かれつつも、彼女の心は別の男子くんに向いていて、それを知った弟くんの心情や、弟くんの想いを知った姉の行動、面白おかしく描かれつつも。ちょっぴりシリアスな内容です。まあ、お姉ちゃんの行動はいつも破天荒気味で可笑しくて、そのあたり救いにもなっていますね。欲を言えば、もっと長く読んでいたかった作品ではありますが、それでも、楽しませていただきました!
女子学生が女教師に対して抱いた感情を主軸に話は進んでいく。 淡泊なんだよなぁ淡泊なんだよ淡泊なんだけど主人公大橋あやの感情が胃の奥底に深く侵入してきて、僕には二人が眺めている星空も見えてしまったんだよなぁ マジでこんな答えがあってもいいんだよなぁで余韻良すぎオブザイヤーです
今回は「まゆりん七変化」というか、まゆりちゃんの外見より内面の成長が見られる時期なのかなと。 博嗣さんとのラブラブはいつものこととして(まあ…)、松川さんとも、てぃあらちゃんとも、関係性がより深まっているし、新しい形のお仕事を描いたり、まゆりちゃんが新しいキャラクターと少人数での会話でドラマ作りをしていたり、描き方にも新しい工夫がいろいろ入ってきたように感じる。
博多を際立たせるためのキャラだと思っていた東京から博多の大学に来た青梅くんだが、回を重ねるたびに天然系残念キャラを暴走させていくのが面白い。博多あるある以上に青梅というモンスターキャラが大きくなっているのではないかと最近思い始めている。呆れながらも青梅くんと良い関係を築いていく博多女子の煌(きら)も良いキャラだ。
地方都市の地方銀行を舞台としたお仕事4コマも完結。クールビューティーの窓口係りの銀子さん見事な仕事っぷりをはじめ新人の音々子の成長物語、見城エレナの女の業、銀子と音々子に百合を見出す高清水ミサと魅力あるキャラ達が銀行の業務を絡めながらドラマを展開する。唐草さんに銀行業務の経験があるからこそリアリティを感じさせてくれるのだ。
ケモノいいよね。ガッチリむっちり体型いいよね。スマートだけがかっこいいんじゃない。というのをこれでもかと描いてくれている。ガチムチ猫俣社長とちみっこいちまりちゃんの体格差が萌えるのです。ピュアで初々しい二人の恋愛に最後まで萌えさせてくれます。
魔神さん久しぶりのオリジナル4コマ。下世話なギャグも健在でギリギリの線を攻めてくるピーキーさは相変わらず面白い。いやだっていきなり中年おっさんの幽霊と同居するんですよ?キレッキレのギャグを繰り出しながら心にじんわりと染み込んでくるストーリーも描いています。笑いと感動の双璧で楽しませてくれる作品です。
それぞれ好きだという自覚はあるのに、どちらも自己評価が低くて一歩先に踏み出せない。そしてそれでいいと思ってしまってる…。そんな二人が足かせとなっていた自己評価を乗り越えて結ばれる。こんな尊いストーリーが味わえるなんて、みなさん幸せですよ。
女子中学生の恋愛研究の日々(何も間違ってない)を描く宮原るり先生の作品も遂に最終巻、完結の感慨深さに感情が追いつきませんが、応援し続けた読者としての日々もとても楽しいものでした、もっかいアニメ化して・・・(切望) 個人的にはこの後に発売された「恋愛研究レポート」に収録されたスピンオフを読んでこその完結とも思いますので是非に、特にスズの話を読んで!!
1巻のときからそうだけども、この作品を読んでいると湯川さんと朝永くんの不器用な恋を応援してしまうんだよなぁ。 でももちろんそれだけではなく、この二人の周りにも不器用な恋をしている子たちがいたり、本題の湯川さんと朝永くんの恋はうまく進むどころか明後日の方向にドタバタと。 だがそれが面白くなる理由。もっと長くこの不器用な恋とドタバタぶりを応援したかった…!
「この町でいろんな縁がむすばれる!」このキャッチコピーがまさに本作を端的に表しています.年の離れた兄妹が引越し先の花丸町でおにぎり屋の花子さんと出会い,そこからいろんな縁が生まれていきます.実は登場人物たちは複雑な家庭事情を抱えているけれど,この町には愛と笑顔が溢れています.
この作者の作品は、歴史ものに現代のモチーフを入れ込んでオチにしたり、シリアスとギャグのさじ加減というか、そういうところの作り方が手堅い域にまでなっている。 2巻だと、主人公周りよりも大奥のリーダー格である大崎様と松平定信とのラブストーリーが凄い面白くなっているのが、まあ上手いよなぁと。
今年一番格好良いラブコメヒロインでした...!!!目の前に立ちはだかるいくつもの障害や自分の未来、何もかも全てひっくるめてジローさんとの将来を選んだあさひちゃんの格好良さ...!!!泣いている暇なんてなく、いつかちゃんと隣に並べるようになるその日を思う事は何よりの強さの秘訣だと思います。
今回も地元愛と社会人あるあるが面白く盛り込んであって、読み応えがあった。 ラストのりん子と五樹の高校時代の話もグッと来た。 穂垂主任みたいな女性めっちゃ好みだな。 東京と静岡県の距離の話、確かに実際に行くまではもっと遠く感じてた。
2次元でもあり3次元でもある特殊なフィギュアの世界、その原型を作る人たちはフィギュア以上に個性的だった。業界の裏話や製作過程が細かく描かれ、1コマ目からボケとツッコミがフルスロットルで展開される、コマが大きいワイド4コマの利点を存分に活かした作品。
動物が人間に見えてしまう不思議な力をもつ少年ミコトくん。兄がネコを連れて来たものの、彼にはそのネコがOLさんに見えてしまい…と始まるお話。タイトル通りな内容ですが、中学生男子と彼になつくOLさんという絵面が何かこうイケないことしてる感じになっていて面白い。OLに見えても行動はネコなので、そのあたりも愉快なポイント。多感なお年頃のミコトくんにはそんな状況が刺激的過ぎて、いつもドギマギ。他にも様々なネコや動物が出てきて、それぞれ人間に見えてしまったり個性があったりと楽しませてくれます。なごみながら読める期待作ですね。
完結巻。和菓子職人として腕を磨く青年・草太くん、彼の恋路に決着つくか⁉と気になる最終巻。周囲の人たちが新しい道を歩み始めてゆく様子が、終わりに近づく雰囲気あって感慨深いものでしたね。とくに明月さんに関しては「そう来たか~」と驚かされましたよ。そして、主人公・草太くんと牡丹さんの関係。これまで草太くんの言葉に、亰女らしいかわし方をしてきた牡丹さんでしたが、彼女の本心が明かされる展開にも驚きつつも納得の展開でありました。ちょっと冷たいんじゃないの?と考える時もありましたが、彼女の言葉を聞いて一気に納得させられてしまったのには脱帽でしたよ。そして迎える大団円。恋路はもちろんですが、何より和菓子職人が和菓子に向き合う姿勢の描き方が素晴らしい作品だったと感じます。だからこそ一見、空気読めない草太くんがどんどん魅力的なキャラになっていったと思いますし、引き込まれる要素になっていたのでしょう。そんなこんなで楽しませていただきました!
ひょんなことで知り合った先輩が気になる存在から大切な存在になっていきその想いを伝えるまで。それまでがなんの気ない日常に織り込まれつつ密かに丁寧にゆっくりと描かれていく。その中でついうっかりこぼれてしまった想いが出る場面が尊い。そこまでの過程がね正直空中戦なんですよ。百合というよりも昔の「エス」という気もする。
「私の性欲を好いてくれてありがとう……」 この単行本の帯に記された言葉…林檎の「衝動」から始まった物語が、最後この言葉に帰結している。複雑に入り組んだすれ違いの物語の顛末を追い続けることができて、本当に幸せでした。 作中の台詞の中でも特に「私のDNA髪留めだけか?」が狂おしいほど好きです
芸能人で稼ぎ頭の妹には、パンピーの姉を含め、一家は誰も逆らえない!? ワガママな妹にナチュラルに振り回される姉、という関係が微笑ましい。二人を取り巻くキャラもお姉さんがポンコツで幼女が強いのが見どころ。年齢と力関係が逆転したおねロリを隅々まで堪能されたし。
ベテランきらら作家がど真ん中ストレートを放ってきた、そんな印象の漫画です。ビーチコーミングをテーマに、明るい転校生のシエルと地味な硝子の交流を描いています。地味な題材をウランガラスという映えるキーアイテムとシエルのリアクションで魅力的に描いて、「イイ物拾ったら どんな反応 するんだろう」と期待を持たせる導入部分が秀逸です。
ルネサンスの時代、16世紀から来たリーチャちゃんが萌え絵に目覚めるお話です!!なんともかわいらしい雰囲気と前向きで元気なリーチャちゃんがとても良いです。そして擬音のセンスが独特というか、ちょっとしたところで楽しくなっちゃうのも本作の魅力と思います。モモカ様〜
アニメで放映されたストーリーはちょうどこの3巻の収録内になります。モンロー先輩と桜先輩の頼りになる上級生2人が卒業し、悠と千景のふたりの新入生の加入で新体制になった地学部の5人の活動もまた魅力的ですね。ただひとりの最上級生で部長となったイノ先輩のがんばりがほほえましい。
頭にずっと残る名言、ぼっちちゃん達のインパクトのある行動や反応の面白さは2巻になっても衰えてなく、結束バンドの活躍、成長を話が進むにつれてますます感じ、見守りたい気持ちが強まりました。文化祭のエピソードのクオリティの高さは群を抜いてました。
新作は驚きの2ndシーズン、新キャラで初心者バンドやろうよもの。なのだが、楽器初心者がぶつかる壁を上手に各話に取り込見つつ各キャラの上達を見せていった上で人間関係の推移を見せていくところは話として非常に上手く出来ている。次の話に手を伸ばしたくなる力がある。
人間界でごく普通の生活を送っていた青八木まいは、ある日、母親が魔界の王と再婚したことから、魔界からの転校生で吸血鬼とのハーフの黄金崎ミラと突然姉妹になって、一つ屋根の下共同生活を送ることになるというストーリーです。まいとミラが最初は距離感を掴むことにお互い戸惑いながらも、家族としてだんだんと距離を近づけていく描写がとても見ていて微笑ましく、他にも勇者の子孫や魔女のクラスメイト、ミラの家族や魔界での幼なじみなど、魅力的なキャラたちに支えられて、着実に成長していく姿に、思わず親として見守るかのような気持ちにさせられる、そんな温かな作風が心地良い作品です。
捻くれた陰キャお嬢様、といったガワで隠しているがその実はとても純真なキャラ達が微笑ましい友人関係を築いていく至極真っ当な青春物語。何気ない友達の一言を思い出して「今日はもうちょっと頑張ってみよう」と足を踏み出す、そんなささやかな成長の様子が爽やかで、眩しい。
予期していた楽しい日常のひとまずの終わり。その時はついにやってきた。卒業で物語は一区切りつくだろうとは思っていたけど、いざ来るとほんと切ない。しかし同時にそれは海を越えた飛躍と新しい日常の始まりであり、10年の連載の終わりを飾るにふさわしい爽やかな結末であったと思います。
いよいよ初連載をスタートさせたかおす先生、スピンオフコミカライズ作品ならではの悩みにぶつかったり虹野先生に生の読者の意見をもらったりと、まんが家として一つ一つ新たな経験を積んでいきます。 高校卒業を迎えて人生の岐路に立つフーラ先輩や、バレンタイン回であらためてお互いを意識する翼さん&小夢ちゃんも見どころです。
生徒達との普段の絡みだけでなく、下宿生活の様子もから、一皮も二皮も剥けた翔子先生の魅力が1巻以上に伝わりました。全編を通して可愛いが詰まっています。2巻にて本格登場したローゼス先生や下宿先の住人とのやり取りも賑やかで微笑ましかったです。まさしく『しょうこセンセイ!』は癒しです。
今熱い時代「大正」に深く切り込んだタイムスリップ女学校百合4コマ。魅力はなんといっても、竹を割ったように明快に個性付けされた「萌え4コマらしい」キャラクター性と、実在した歴史的事象に対する写実性が織りなす鮮やかなコントラスト。真摯に史料や現存するロケーションと向き合うことで今と異なる時代を舞台とした『きらら』を実現した本作は、「日常系」と呼ばれるジャンルが本質的に有する普遍性を改めて確立する記念碑となるだろう。
RPGで魔物がウヨウヨいる敵地ど真ん中に唐突に道具屋や宿屋が出てくる。彼らはどうやって魔物から身を守っているんだろうか?子供ころに思った疑問を見事に作品に落とし込んでいる。道具屋を営むトールはしたたかに商売をする。しかし彼女には勇者ユウとの悲恋が影を落とす。気丈に振る舞ってもトールの感情は千々に乱れることも。構成的に見事なのは一つのエピソードが解決するとそれ自体が次の伏線になること。引きのうまさが際立ちます。
野球(観戦)が大好きなJK(時々JSとアラサー)が巻き起こす野球観戦漫画の第3巻。物語は2年目の春~夏シーズンに突入し、ソロ観戦やTV観戦、球場飯食べ歩き等三者三様の野球の楽しみ方を教えてくれる残念な美少女達がみせるギャグは今巻もキレッキレです。きらら作品の”非常に高い壁”と称される「3巻」を突破した彼女たちの勢いはどこまで突き進むのか、今後の展開にも期待大です。
引っ込み思案な主人公と明るい宇宙人な女の子が出会った!画面の寄りと引きのバランスや気持ちの描き方が丁寧で引き込まれる作品。出てくる子たちがとにかくキラキラしていてまぶしい…おでこぱしーは発明ですね。本当にロケットを作って宇宙を目指してしまうのか、物語の行末も気になります。
宇宙という未知なる世界を目指すガールミーツガールものである本作は、その目的地である「宇宙」だけでなく「他人の考えていること」という未知の世界への踏み込みも細やかに描いていてとにかく心に刺さる。 そしてとにかく画が綺麗!4コマというフォーマットの中で数多くの表現を使い分け、シーンごとに浮き沈みする繊細な心情を表現する演出技巧は圧巻。
3人の絆を壮絶に描く青春部活もの。 書き下ろしカラーページのヒジがマジでエッチだった。そのカラーページの話読んでたらふみおかちほの3人もありなんだな……なんて気付いてしまいましたね(情報処理部の3人原理主義者) 2、3コマ目で一回落としてさらに4コマ目でオチをつけてくる手法やっぱこの作品は秀でてます。 スケルトンの回と指と指をふれさせない回(ノーイベントグッドライフ過ぎて回を示す表現に困る)が好き
沖縄でシュノーケリングする女の子たちのお話。綺麗とか可愛いとかだけじゃない海や生物に関する知識もほど良く丁寧にコミカルに描かれていて、ゆるくもテンポいい会話や絵柄も空気感もすてきな作品でした。旅行しづらい今の状況もあってか、余計にきれいな海とかまた行きたいな…って気持ちになりました。
倉石つなぐと榊花ノ子は家が隣同士の幼馴染。かくれんぼで遊んでいる最中に行方が分からなくなってしまった花ノ子が、失踪した6年前と変わらぬ姿で戻ってきて!?という怒涛の展開で始まる荒井チェリー先生の最新作。1話&2話のヒキの強さ、雑誌掲載時に興奮しながら読んだのを思い出します。 神隠しによって生じた6歳という年齢差に戸惑ったりもするけど、花ノ子とは別の神隠し経験者・苺や花ノ子の妹・白百合たちも加えて基本的にはゆるゆるの、たまに怪異が顔をのぞかせたりするコメディです。
新入部員の兎和を迎えて気持ち新たに大会へ向けて練習を重ねるチア部だけど、手術を控えた女の子を応援したい気持ちもあって……?いつだって目の前の誰かを応援し続けてきたこはねたちの選んだ先の光景を見届けてください。 単行本収録分はモノクロになっていますが、最終回のカラーページがとても良いのでぜひ見てみてください。COMIC FUZで最終回が掲載されたキャラットを購入すれば読める、はず。有馬さんの静かな、でも満ち足りた表情と涙にグッときました。ラストで花和が涙を見せないのもカッコいいんだよなあ。
ヒトの姿を持つようになった妖怪やお化け、「妖人(あやしびと)」の世界になぜか迷い込んでしまった人間の女子高生 言ノ葉アヤが周囲のあやしびとたちに人間であることをバレないよう、元の世界に帰る方法を探す大体コメディ・時々しんみりな4コマまんが。 雪女の妖人・雪女原みぞれちゃん(表紙の右上の子です)、やさしくて友達思いで勉強もできて朗らかでめちゃめちゃいい子で好きです。「下の名前で呼んでくれた―!?」のときの表情めちゃめちゃかわいい。
RPG的なファンタジー世界をマイペースなユーモアと現実感で解体し、少女たちの生活の舞台として描く……に留まらない奥行きを持つ一本。魔王復活をめぐる陰謀劇や「勇者」といえる存在を敢えて背景に置き、危機感のある日常という独特のムードを醸成している。そして最大の見所は、4コマ漫画が持つ「連続した映像の表現に長ける」という性質を使いこなしたアクションシーン。一手一手の応酬を絶大な臨場感で描く筆致は、ぜひ自分の目で確かめてほしい。
2013年から連載されている本作も、作中では半年しか経っていない。読者が追いかけてきたこの7年間は、花名が友達に秘密を隠しながら過ごしてきた時間だったのだろう。大変だったね、がんばったね、花名ちゃん。「スロスタの主人公って栄依子でしょ?」とか言ってごめんね。
秘密がある事で友達に後ろめたさを感じ、打ち明ける事で関係が変わるのが怖いという心情が伝わりずっと苦しかった。不安や悩みを抱えたキャラはお話の都合上だいたい受け入れて貰える物なのだが、億さんが出てきてからはずっとハラハラし、最後の数ページからはずっと「良かったね」と言い泣きながら読んでしました。 花名ちゃんの秘密の告白を最終回に持って来ないのが良いですね。これから変わったようで変わらない学校生活を見ていきたいです。
酒カス社畜ことナルさんから漂うオッサン感が本当に良すぎる(心はオッサンだが体はドエロボディなのも好き) 新しく出てきた程島かおり見て「横恋慕!変な横恋慕お姉さんだ!」って大はしゃぎしてしまいました。 キャラも増えて賑やかにハッピー感満載だけど、 いつか来る終わりがチラチラ見えてきて、あ~早くこの先が見たい~けど終わらせないで~ってマジでドキドキな2巻
みらいちゃんが男装女子(女ということは秘密)のユーチューバーとして活動するという、一風変わった題材の作品ですが、2巻ではついに事務所に所属してメジャーデビューすることになります。同じ事務所での新しい仲間や、アシスタントたちを迎えます。最後にみらいがする決断と、アシスタントのとある女の子がみらいを女と知った際に返す返事が見所ですので、ぜひ皆さんもその目で確かめてください。
一日一回ハンマーを振って出てきたアイテムを使って、善行をしないと死んでしまう境遇に陥ってしまった女子高生の、とても日常的とは言えない日々。 2話目にして「竜の血」を使って善行しろとかの無茶振りからの解決が、シュール。 スカッとするというよりもシュールさがこの作品のキモですね。
前巻の衝撃的な幕引きから約1年、完結第5巻は再会そして救済の物語だ! 異世界ハーレム物の装いで始まった作品だが、実はがっつり作り込まれた多元世界SF。終盤に向け、これまでに周到に張り巡らされてきた諸々の伏線が活きる技巧的な展開に唸らされる。数々の異世界を渡り歩き、仲間を集めた先に迎えるクライマックス…メインヒロインの救済は理屈抜きで熱い!
名前の由来を探すため欧州各国を巡る海を待っていたのは、自分は空っぽな人間だという残酷な現実。けれど、彼女の存在は旅先で出会った人たちに新しい道を示す。もしかしたら最初から由来なんてなかったのかもしれない。人の生き様そのものが名前に意味を作るのだから。
とっても可愛い女の子達によるゆるふわ鉄道漫画の第2巻。待ちに待った夏休みの東京遠征や突如現れた(自称)許嫁と先生が主人公を巡っての争いに加え、甘く切ない想いが爆発する衝撃の1話が込められたボリューム満点な造りとなっています。勿論鉄道+宮城要素も盛りだくさん。
平凡なJKが謎の生物と出会って…!? という導入は王道。だが謎だ。謎なのだ。帯に書かれた「キミらエサだ。」という物騒な惹句には早々にオチが付くが、そのオチすらも謎。とにかく過剰な謎設定が次から次に超速展開で詰め込まれてくるから目が回る。ところがどこか、それら全ての謎が解明される予兆もある、という。そのため既存のシュール系とは趣きが異なる、謎の新しさがある怪作となっている。
イチャイチャイチャイチャしててめっちゃ好きです!!もうかける言葉なんて必要ないですよ!!! 魔王と人間、そんな関係でひたすらイチャイチャし続けています。種族差とか年の差とかいろいろ・・・いろいろあるのに何も気にならなくなるくらいのハルくんの好き好きオーラに圧倒されます。と思っていると魔王様もハルくん大好きなのでその大好きオーラに圧倒されます。

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