完結巻。親の再婚で「お姉ちゃん」ができた少年の物語も最終巻を迎えましたね。ラストへ向かって変わってゆく人間関係、とくに「姉」と「弟」の関係の変化は戸惑いを覚えつつも、自然な流れだったのかなと感じます。弟くんが好きな少女とのデートに浮かれつつも、彼女の心は別の男子くんに向いていて、それを知った弟くんの心情や、弟くんの想いを知った姉の行動、面白おかしく描かれつつも。ちょっぴりシリアスな内容です。まあ、お姉ちゃんの行動はいつも破天荒気味で可笑しくて、そのあたり救いにもなっていますね。欲を言えば、もっと長く読んでいたかった作品ではありますが、それでも、楽しませていただきました!