この作者の作品は、歴史ものに現代のモチーフを入れ込んでオチにしたり、シリアスとギャグのさじ加減というか、そういうところの作り方が手堅い域にまでなっている。 2巻だと、主人公周りよりも大奥のリーダー格である大崎様と松平定信とのラブストーリーが凄い面白くなっているのが、まあ上手いよなぁと。
今熱い時代「大正」に深く切り込んだタイムスリップ女学校百合4コマ。魅力はなんといっても、竹を割ったように明快に個性付けされた「萌え4コマらしい」キャラクター性と、実在した歴史的事象に対する写実性が織りなす鮮やかなコントラスト。真摯に史料や現存するロケーションと向き合うことで今と異なる時代を舞台とした『きらら』を実現した本作は、「日常系」と呼ばれるジャンルが本質的に有する普遍性を改めて確立する記念碑となるだろう。

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