ビタワンさんの社畜ちゃんシリーズのスピンオフ的作品で作者の湧井さんはビタワンさんの伴侶でもある。過酷な体験を経て社会人からドロップアウトしたらしい脱サラちゃんが引きこもり気味ながらものんびりと暮らしていくことで徐々に人間性を回復していく社会派テーマ作…のようにもとれるがあくまでも作品のテンポはのんびりほのぼのかわいらしく、です。そこがいい。
とうとう告白も行われるようになってきたものの、皆頭がおかしい(直喩)ので、これはどこに着陸するんだろうか。あるいは永遠に衛星軌道を回り続けて考えるのを止めるんだろうか。みたいな形になり始めて、俄然面白さが増してきたのがこの漫画です。とりあえず瀬尾さんは一回酷い目に遭う必要がある気がします。いや、二回……?
キャラクターの多さ、幅広さはもちろんだが、巻を増すにつれて洗濯に対する造詣の深さ(タイトル…)も増していくのが凄い。読んでいると洗濯のやり方や布地の種類まで詳しくなっていく。 なにより妖怪とか洗濯とかキャラ間の関係性とか様々な要素を大量に入れ込んでいるのに、読む側を混乱させない構成力の高さが、ね。
今回は「まゆりん七変化」というか、まゆりちゃんの外見より内面の成長が見られる時期なのかなと。 博嗣さんとのラブラブはいつものこととして(まあ…)、松川さんとも、てぃあらちゃんとも、関係性がより深まっているし、新しい形のお仕事を描いたり、まゆりちゃんが新しいキャラクターと少人数での会話でドラマ作りをしていたり、描き方にも新しい工夫がいろいろ入ってきたように感じる。
地方都市の地方銀行を舞台としたお仕事4コマも完結。クールビューティーの窓口係りの銀子さん見事な仕事っぷりをはじめ新人の音々子の成長物語、見城エレナの女の業、銀子と音々子に百合を見出す高清水ミサと魅力あるキャラ達が銀行の業務を絡めながらドラマを展開する。唐草さんに銀行業務の経験があるからこそリアリティを感じさせてくれるのだ。
ケモノいいよね。ガッチリむっちり体型いいよね。スマートだけがかっこいいんじゃない。というのをこれでもかと描いてくれている。ガチムチ猫俣社長とちみっこいちまりちゃんの体格差が萌えるのです。ピュアで初々しい二人の恋愛に最後まで萌えさせてくれます。
2次元でもあり3次元でもある特殊なフィギュアの世界、その原型を作る人たちはフィギュア以上に個性的だった。業界の裏話や製作過程が細かく描かれ、1コマ目からボケとツッコミがフルスロットルで展開される、コマが大きいワイド4コマの利点を存分に活かした作品。
完結巻。和菓子職人として腕を磨く青年・草太くん、彼の恋路に決着つくか⁉と気になる最終巻。周囲の人たちが新しい道を歩み始めてゆく様子が、終わりに近づく雰囲気あって感慨深いものでしたね。とくに明月さんに関しては「そう来たか~」と驚かされましたよ。そして、主人公・草太くんと牡丹さんの関係。これまで草太くんの言葉に、亰女らしいかわし方をしてきた牡丹さんでしたが、彼女の本心が明かされる展開にも驚きつつも納得の展開でありました。ちょっと冷たいんじゃないの?と考える時もありましたが、彼女の言葉を聞いて一気に納得させられてしまったのには脱帽でしたよ。そして迎える大団円。恋路はもちろんですが、何より和菓子職人が和菓子に向き合う姿勢の描き方が素晴らしい作品だったと感じます。だからこそ一見、空気読めない草太くんがどんどん魅力的なキャラになっていったと思いますし、引き込まれる要素になっていたのでしょう。そんなこんなで楽しませていただきました!
いよいよ初連載をスタートさせたかおす先生、スピンオフコミカライズ作品ならではの悩みにぶつかったり虹野先生に生の読者の意見をもらったりと、まんが家として一つ一つ新たな経験を積んでいきます。 高校卒業を迎えて人生の岐路に立つフーラ先輩や、バレンタイン回であらためてお互いを意識する翼さん&小夢ちゃんも見どころです。
みらいちゃんが男装女子(女ということは秘密)のユーチューバーとして活動するという、一風変わった題材の作品ですが、2巻ではついに事務所に所属してメジャーデビューすることになります。同じ事務所での新しい仲間や、アシスタントたちを迎えます。最後にみらいがする決断と、アシスタントのとある女の子がみらいを女と知った際に返す返事が見所ですので、ぜひ皆さんもその目で確かめてください。

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