完結巻。和菓子職人として腕を磨く青年・草太くん、彼の恋路に決着つくか⁉と気になる最終巻。周囲の人たちが新しい道を歩み始めてゆく様子が、終わりに近づく雰囲気あって感慨深いものでしたね。とくに明月さんに関しては「そう来たか~」と驚かされましたよ。そして、主人公・草太くんと牡丹さんの関係。これまで草太くんの言葉に、亰女らしいかわし方をしてきた牡丹さんでしたが、彼女の本心が明かされる展開にも驚きつつも納得の展開でありました。ちょっと冷たいんじゃないの?と考える時もありましたが、彼女の言葉を聞いて一気に納得させられてしまったのには脱帽でしたよ。そして迎える大団円。恋路はもちろんですが、何より和菓子職人が和菓子に向き合う姿勢の描き方が素晴らしい作品だったと感じます。だからこそ一見、空気読めない草太くんがどんどん魅力的なキャラになっていったと思いますし、引き込まれる要素になっていたのでしょう。そんなこんなで楽しませていただきました!