ある意味今年一番衝撃を受けた作品。途中からハラハラして仕方なかったんだけど、読み終わった時にとても不思議な気持ちになった。 そうかファンタジーだからこれで良いんだって納得したし、ファンタジーにまで型にはまった物を求めてた自分に驚いた。
コミックキューン初期からの連載作品も遂に完結 ソフィの「長年観てきた好きな作品が終わってしまうのが怖くて観られない」というセリフは8巻を読む前の自分の心境そのものでしたね・・・ でも締めくくり方がとても良く、喪失感よりも彼女達の日常がこれからも続いていくと思える安心感が大きかったです。
ツイッターでときどき誰かがリツイートするのが流れてくるたびかわいいなと思っていたものが本になってたので買いました。季節を丁寧に感じながら、サイレントでかわいくやさしい時間が紡がれていくコアラさんの日常。心地よい作品です。
お父さんとその子供のはーちゃんが送るありふれた日常を描いた4コマ作品です。大人にはありふれた日常でも幼児にとっては「初めて」はーちゃんが見て聞いて触って感じるものすべてが新鮮で楽しいものであることが読んでいると伝わってきます。お父さんもそんなはーちゃんの気持ちを大事にしています。さらにはーちゃんが直感的にする行動で大変なことになりそうになると、お父さんがファインセーブする子育てあるあるも描かれていてそれもまた微笑ましいのです。の体験であることを描いているのが魅力的な作品です。
この作品にはいろんな事を学ばせていただきました。やはり一番は「目が見えない」からといって全員同じとは限らないということですね。タイトルは違いましたが実写化もされて少しでも多くの人にこの漫画で知るキッカケになったのではないかと私は思います。連載お疲れ様でした。
ひろみとのばらの過去編を中心に、ジュリ・ひろみ、伊緒・のばらのそれぞれが関係性を一歩前進させる激動の3巻。ロミジュリモチーフの作品で、バルコニーのシーンのオマージュ出てくるとやっぱテンション上がりますね。ひろみとの関係について「自分から線引きした」と考えていたジュリが、寮の玄関を出て自分からひろみを迎えに行くの、めっちゃキレイで好きです。
生徒会に所属する有能多才な人たちでも、えっちなことには耐性がなかったりする。という意味で「穴はある」。えっちな意味で穴があるわけではないですからね。いくら公式の略称が「生穴る」だとしても! おバカな子ほど可愛いを地で行く下ネタ4コマ。ただ下ネタオンリーというよりも青春っぽさがあるのがとても良いですね。
まさかこの場で藤本タツキ先生作品に投票する日が来るなんて。今年読んだ作品の中で衝撃的だった作品のひとつ。淡々と続く横長のコマが4コマというより映画のスクリーンを眺めているような感覚で一気に読まされてしまいました。連載じゃなくこれ読切なのも凄まじいですよね…いろんな感情が渦巻きます。
王子様系の女の子かと思いきや実は少し天然な所もある九条と、本当の自分を見てくれている月島くんと屋上で会話をしているのは青春の憧れを思わせます。秘めたる想いもあるようですがガッツリ恋愛4コマじゃないのも読みやすかったです。
自費出版のROCAが話題になっていますが、本書の巻末にはアナザーバージョンのROCAが収録されています(こちらも傑作!)。ROCAの物語は、そもそもは『ののちゃん』がルーツ。家族と小学校を軸にしながら、野球部の物語、造船会社の物語、将棋少女の物語と、多彩な要素を組み入れた懐の深い作品となっています。
殺しても死なない食人鬼と、その討伐の命を受けた騎士の、殺し合いコメディ。斬殺毒殺なんでもござれな血みどろドロドロの描写でありながら、悲壮感のないコミュニケーションが行われているのが凄い。 ほのぼのとさつばつは両立出来る。
奇人変人が集まる舞台で主人公を一番の変人にするという狂気。作者の腕がそれを可能にしてしまう。どこかにいそうだけれどどこにもいないキャラクターを生み出すことにかけては天下一品の作者の面目躍如たる出来。あとやっぱり絵が好き。
無意識に毒を振りまいてしまう姫様とそんな彼女と唯一付き合える不死身の騎士との交流を描くファンタジーラブコメ。ほのぼのした内容も絵もかわいくて、殺伐としたバトルマンガの多いビッグガンガンにおける一服の清涼剤となっています。スクエニの数少ない4コマとしてがんばってほしいな。
完全に仕上がってるカップルになってきて、小紅さんも割りと積極性が出て来てて、着実に積み重なってるのを感じます。結構奇行が白夜くん相手だと無意識になってるといいますか。このはさんサイドもどんどん気になるラインに。チェリー先生の長年のファンなので、時代時代にアップデートされてる切れ味鋭いネタをずーっとやられているのが大好きで尊敬なのです。普通に毎回が面白いんですよね。
「意味がわかると怖い4コマ」の異母姉妹作(作者は同じだが版元が異なる)。4コマだけでは「?」と未消化感を残して次の解説ページでオトす、という構成は相変わらずの冴えだが、こちらはホラー基調に加えて「ことわざ」縛りなのがミソ。「このことわざでこんな話かよ!」というこじつけ感を感じるところも多々もあるが、それがまたギャグテイストとなって面白みを増している。
ツンツンしつつも超チョロい新キャラ理子ちゃんの登場でボランティア部でのイチャコラは更に捗るようになりました…ほのかちゃんは本当に強くなったな。 ネタ切れとは程遠い豊富な地元うんちくは相変わらず。いつか聖地巡礼して地元メシを食べてみたいな。
タイトルのままのふたりの完結巻。テーマや人間関係がシンプルながらも単調にならず、いろんな角度から楽しいエピソードを重ねていたのでもっと読んでいたかった作品です。面白かったです。ずぼらキングダム回が好きです。
コンソメの代用したりバニラにかけたりとめんつゆレシピはまだまだ底が知れねぇ一体なんなんだこのめんつゆオバケは……  心の十越さんは相変わらずだし白だし回で突然の覚醒面堂露さんマジで恋に堕ちそうだしバニラ回の社長の爆笑でこっちも笑ってしまったり飽きを全く感じませんでした。 面堂露さんの無の表情ホントに好き毎回ニコニコになっちゃいますね(前の巻と同じこと言ってる
こいつらいつも飲み食いしてやがるっ!って思うと…、もちろんそういう漫画なんで。 10巻はなにか家族的な単位の切り口で描く回が多かったような。 そして男子ズ回とか、危険な香りしかしないみっちゃん×井田パイセン家飲み回とか、ワンポイント・アクセント的な話も、おっいいねえ!って感じです。
挫折を味わった女子高生ヒロインの転機となるアルバイト。そのお仕事とは…?というお話ですが、学生ものでもあるだけに同じ学校の生徒たちの濃いキャラが楽しかったり、作品の一つの柱でもあるスープのメニューにおいしそう…、と感じたり、こういうのがエモいって言うんですかね?
めしの漫画ではない。戦国時代の雑兵の毎日をつぶさに描けば必然的にめしの描写が多くなるというだけのことだ。作者はこの作品において無名の者を主人公に据えるという挑戦を行っている。そして、いわゆるヒーロー達が跋扈する「戦国時代」の最下層ではこんな身も蓋もない生活が繰り広げられているのだと明らかにする。そこにこそ我々は共感する。我々もまた、ヒーローではない一般庶民なのだから。
食いしんぼなポンコツ女中は命がけの毒見役に転属されたけど、今日もご飯がおいしいです! 呑気で気弱でむちむちな福さんが幕末の世知辛い政治劇に持ち前の食い気と純朴さで健気に立ち向かう姿は読者の腹を空かせ…もとい胸を打ちますね。
妖怪も神様もいるふんわりファンタジーと、お仕事もののガチガチリアルとの融合は5巻になっても絶好調。洗濯の世界がここまで奥深いとは……。身近なノウハウにプロならではの技、さらには戦前の洗濯技まで登場。妖怪の設定を活かした幅の広さもあり、このマンガを読んでおけば「急に『首のヒラヒラ』のお洗濯頼まれちゃった!」なんて非常事態にも正しく対応できるぞ。
18年に渡って連載された師走冬子さんの代表作もついに完結。毎回まゆりと博嗣のイチャラブを見せて楽しませてくれました。この夫婦の熱い関係がもう見れなくなると思うと寂しさが去来します。それでも最後の最後までイチャイチャラブラブを貫いてくて大団円を迎えたまゆりと博嗣に万雷の拍手を贈りたいと思います。
コメディ4コマの名手・安堂友子のセンスがこの巻でも輝いています。定番昔話もマチ姉さんにかかるとギャグワールドに早変わり。鶴の恩返しだけでこんなにネタが出てくれるのかと驚愕ですね。昔話の世界観に現代的価値観を混ぜることで発生するギャグの切れ味の良さが見どころ。異分子同士の不居和音が笑いを生み出すのがよくわかります。
この作品にずーっと流れている雰囲気、「こいつらなんかおかしくね?」っという軽い違和感が、私は好きなのかもしれません。 3巻は各話ごとで面白さのクオリティが高くなっているなと。ふくよかになられたはぐちゃん回とか、頚椎ヘルニアになりかけた代表回とか、初見で笑ってもらうにはいい感じです。
デパートの受付嬢・富士宮さんは才色兼備で誰からも好かれる人物。そんな彼女に思いを寄せるのはガードマンの内山くん。高嶺の花と気後れする内山くんが休日に全く違う雰囲気の富士宮さんを見かける。この基本設定から富士宮さんが休日をおひとりで満喫する姿を内山くん視点で描かれる4コマ。ゲームセンター、立ち食いそば、海釣り、寄生虫博物館。富士宮さんがジャンル問わずあらゆるものを超人的に楽しむ姿が面白いです。
茨城県民としては外せない一冊。 出来ればもっと読んでいたかった。 最後の最後で、きっちりタイトル回収してるのが良い。 恋多きキャラの明里が良い感じにスパイスになってる。 最終的に主人公が茨城愛を確認する感じになってるのも良いと思いました。 そして毎回茨城の情報出てきて、まだまだ知らないものあるなと。 シーンとしては、漫才のネタ飛ばしてからの感動的なやり取りが良かったです。
性癖という言葉がフェチズムの代替語と化した昨今、本来の意味である生まれついた性分のあるがままにフェチを追求する蛍さんの生き様が眩しすぎる…! 迸る「好き」の念をページに練り込む作風は前作『さわらせてっ!あみかさん』を経て更に極まってますね。
鈴さんと寿々さんが「家族」としての絆を強くしていく、そんな2巻の流れですが、瞳子先生と鈴さんとの出会いや、瞳子先生と鈴さんの亡母である玲さんとの懐かしい日々とか、このあたりのやりとりがすごく輝いてる感じでとてもいいなと。
4巻からずっと描かれてきた、お姉ちゃんに勝ちたいココア。 姉譲りの努力家は、ついに己の歩むべき道を決めた。 かつて、あやねるが「何も起きないのに人気が出て驚いた」と語ったのとは裏腹に、物語は着実に未来へと進んでいく。 そのことに動揺するチノへのフォローを欠かさないココアは、根っからのコミュ強だからか、それとも自身が寂しがり屋だからチノのココアシックを察してしまうのか…
祝・完結 今巻だけというよりは作品全体を通じて、人それぞれに様々なバックボーンがあり、そこから生まれた考え方や生き様があって、そんな人たちが偶然集まって同じ目的をもって全力を注いだとき、その相互間にはどのような反応が現れるのか…といったことをこれでもかと見せつけてくれました ここまで入り組んだ人間関係を描き切った作品はきらら4コマ数多くあれど他にないのでは 巻頭のカラーイラストもあって、それぞれの行く末が幸多からんことを願うばかり……
死神とズタボロOLのマリネ。基本的にこいつらダメだー! ダメダメだー! という方向で、どんどんと朱に交われば赤くなるの伝を突き進む死神メルメルの明日はどっちだ。と、バカっぽいやつなんですが、しかしこの巻最後ですっと突き出される事実にヒュッ……。ってなる漫画でもあります。それはそうなんですが……。ってなるのでもうダメ。
人間の世界に戻るためのステップ、そして具体的な手段が明確になり、ワチャワチャな日常の先にストーリーの柱が貫かれた。登場時にはシリアスに振れるかに見えた新キャラ・ふぶきが実は…というギャップもあれば、妖人ではない純妖怪・牛鬼によるかなりガチ目の危機もあり、ドラマを伴いながら世界観は広がりを見せる。終盤、意外な事実の判明から畳みかけた上での幕引きも心地良い。
箸が転んでもおかしい女子高生ズのわちゃわちゃ楽しいコメディ4コマ。あいも変わらずモンブラン作ったり、3Dプリンタでケバブを作ったり、麻雀で役満を連発したりしています。 そんな彼女たちの中では、呼び方が変わったり気軽に家に遊びに行ったり気持ちを慮るようになったり、関係性が微妙に変化していっているのが見て取れるのが、この2巻ではとても素敵な要素になっています。こうして彼女たちの世界は広がって、あるいは深まっていくのだなぁと感じるのです。
アニメの悪役令嬢にあこがれる小学生 桔香ちゃんと彼女のシモベ(?)3人による日常コメディ4コマ。もともとは大人しい性格だった桔香ちゃんが悪役令嬢ムーブによってちょっとずつ交友が広がっていく様子と、周囲の同級生たちも桔香ちゃんの悪役令嬢を目指す奇行に呆れたり戸惑いながら彼女の素の優しさや面倒見の良さに惹かれていく様子が面白い。 日下氏先生の丸っこいフェイスラインやちょい等身低めの作画が小学生っぽいかわいらしさにつながっていて好きです。
主人公・優があこがれの先輩・亜鳥に意識してもらおうとして不良を演じるというスタイルのポンコツさがつかみとして素晴らしい。作品を読んでいくと優の基本スペックが高いことがわかるのだが、亜鳥との絡みになると途端にポンコツスキルを発揮しだす。崇拝対象の亜鳥は亜鳥で優のことを愛玩動物レベルで可愛がるちょっと浮世離れしたキャラクター。キャラの可愛さと抜群のコメディセンスが揃った作品です。
王道青春物語。陰キャで根暗な自分が、舞台に立つときだけは演劇部のスターになる。でもそれは、別人になったわけじゃない。どちらも大切な自分なのだ。そんな考えの少女が、とある出会いを経て、ほんの少しずつ変わっていく。それも、彼女自身が気づかないうちに。その自然な成長の尊さを、丁寧かつ華やかな筆致で紡ぎ出している。
とある観光地の島を舞台にした本格日常ファンタジー。最終巻である2巻では、島と魔法の謎が解き明かされる。設定の情報量の多さや伏線を回収して畳みかけていく構成の巧みさがあり、他の4コマにはない体験をもたらしてくれた。迫力ある演出も見もので、2巻を通して映画を観たかのような満足感が得られる。お気に入りのセリフ:「そうか…この子 私に魔法をかけ返してくれたのね」
類まれなる身体能力を買われ廃部寸前の特撮研に入部することになった海城あかね。スーツアクターとして特撮研を救えるか!? 4コマという枠において日常系に陥りそうなところをしっかり熱血部活物語の展開を見せる。とにかくアツい。これはやはり「特撮」ならではの王道さをベースとしているからだろうか。 それでいて4コマを活かし広げる演出が見事。4コマの枠を取り払った演出(いわゆるグレーゾーン方式)を、劇中劇という形で表現したのは感嘆の一言。
特撮という珍しいモチーフで描かれるのは、オタクたちのディテールの濃さと、「好き」を貫く趣味ものの王道ど真ん中。その「好き」の説得力は何より、作中の特撮作品のカッコよさに支えられている。4コマという枠組みを逆手に取ったアクションのすごさをどうか見てほしい。
この漫画最初はギャグ漫画だと思ってて、普通に楽しませてもらっていたけどサトナが本気出してから加速度的に物語として面白くなった。でも連載初期からやっていた事はちゃんと現在に繋がっていて、作者の手腕に脱帽した作品。サトナ様大好き
JK女子プロもの、ここに完結!したのがマジで惜しい。俺たちの闘いはこれからだ! ネタをした巻で実際にそのオチになる、という亜空の展開も好きです。でも、ちゃんと部活ものとプロレスものとして仕上がっていたので、女子プロが興味あるなら一読をお勧めしたい。そしてなんで2巻乙なのよーーっ! ってなってほしい。本当に惜しいんですよー!
とても一貫性が高い作品で、硬派でした。猛者達が集う現行のシーンの中を2022年まで「癒し」を標榜するオールドスクールな作風で戦い抜いたことの偉大さを私だけでも覚えておきたいと思います。実はオフビートな笑いをそうと気取られずに仕込むのに長けており、一コマ一コマ噛み締めるようにして読むようにすると、「あれ!?なんで今までこれ私スルーしてたの!?」みたく驚きと共におかしみのあるコマを発見でき、「しずねちゃんは今日も眠れない」の裏の貌が覗けてくるのでやってみて欲しい。
スマホやビデオ通話などの現代的な(機能的な)ガジェットも交えながら、 およそマトモに写すことを目的とされてない写真、ピンホールカメラを通して逆さに描かれる思い出など、そのおぼろげさが強く全体と人物を彩ります。"ペヂッ"というシャッター音で振り返らせる流れが素晴らしい。 あとカツサンドのコマと、棒アイス食って夏休みを味わってるコマも好き。
「親友」とは何なのか、誰もが抱く感情である(と思っている)が、この主人公は相変わらず全てを有耶無耶に帰す。そういうところが好きだ。穂波殊への印象が今巻で大きく印象が変わったが、それでもなお愛着がある(穂波殊を褒めてはいない)。見事に誰もがなにこいつ、と思うような人間なのに、それでも殊の周りに人がいるのには理由があると思ってしまう。これだけいい言葉を並べた感じではないコメントであるのに、穂波殊のことを大好きにさせられているのだから、不思議ささえ覚える。これからも応援をしている。
きらら作品の低コミュニケーション能力系主人公の中で、本当に何にもない穂波殊さんが親友と果たし合う話も好きなんですが、やっぱり文化祭の話ですよね。阿野ちゃんが報われてただただ良かった。「巴さんにはしょうもなくても 私にとっては人生が変わった瞬間なんです」というセリフに込められた思いよ……
最近のきららの中でも特にファンタジー色の強い作品。人間と、絵本から飛び出した人魚という異種族交流が不思議な気持ちにさせてくれる。不思議な気持ちになりながらも続きが気になり早く先を読みたいと思わせてくれる作品。
お金と身分に振り回されていた小町が自分で友達を守ると決意した姿がとてもかっこよかった。小町のことをかっこいいと思う日が来るとは思ってもみなかったが、それだけ3巻分の積み重ねが小町に影響していたんだなと今一度小町の友達観を見直す機会になった。憎めないなあ。
後輩組が入ってバンドの厚みが出て来たぞという感じ。先輩組もドラマがありますし、ちゃんと楽器を練習してるなぁっていうのが本作の特徴なんですよね。リサの距離の詰め方がカンフル剤になってて、化学反応の広さが2巻の面白さじゃないでしょうか。個人的にはShuffleもアニメ化して欲しいな~と期待しております。
可愛いビジュアルとは裏腹なハチャメチャで予測不可能なギャグは2巻でも顕在。ギャグ満載な回もだが、それを抑え終始落ち着きがあり、シリアスさを感じるめぐりちゃんにスポットを当てた回や卒業式の回も強く印象に残った。作品は終わってしまったが、これからもこの作品でぽかぽか成分を味わいたいと思う。
花名ちゃんの浪人関係の話が一段落した中で訪れた花名ちゃん達が生徒会に入るという新展開!そして訪れる試練の時(体育祭)とまさにスロウスタート第2章という感じがする10巻。個人的には冠ちゃんが花名ちゃんの想像上の生物を召喚したり、コマ枠を飛び出した表現をしたりと色々と"遊んだ"描写が好きです
本巻は主にライオット完結編、山田別荘編。 結束バンドの皆でやっていくんだという思いがより強くなった本巻。 ライオット完結編は、青春トゥルーストーリーとしてとても熱くてよかった。 とくにフェス後の流れがとても好き。 ぼっちの世界は、もう完全に押入れでは終わらないんだなぁ。としみじみと感じました。 キャラとしては、山田が大変大変かわいい巻。 フェスから逃げ出す山田。 運転にビビる山田。 一週間会ってないだけで弱る山田。 やったぜ。 もちろんぼっちちゃんの奇行も健在。くぁわっこい〜
2巻まででこの作品はエス文化、当時の和装、華やかな令嬢たちの世界を描いてきた。その丁寧さゆえに大正の時代へ憧れすら覚えたかもしれない。だがその時代性が少女たちを縛るものであることが、令和の視座を持つ紡の目にもとうとう見え始めている。 確かになっていく恋心と、突きつけられる残された時間の短さ。物語はきっと、ここからが本番だ。
あくまちゃんは高貴な悪魔ですが非番の祝日に欠員補充で駆り出されるし、夜勤明けの和やかな時間の後にもまた夜勤はやってくる。そんなプロレタリアな容赦のなさがたまらない。4コマ目のあくまちゃんはしばしば人生が辛そう(19歳の店長も辛そう)。
癒されたい、癒してあげたい。この1巻だけでも人間関係が複雑化していっており、それに伴って癒衣さんとカワちゃんそれぞれのハグに対する意識の変化から目が離せない。ハグなんて凄くストレートな感情表現のはずなのに、こんなにしっとりと、ドキドキした関係を見せつけられ、朝霧さんの気持ちを考えるととても心穏やかではいられない。
完結した今振り返って見ると、「知ること」が大きなテーマだったと思う。1巻では、このみに六条さんが知識を授けて美術への気持ちが前向きになるのを描いてきた。2巻でもこの基本スタイルは変わらないが、このみに芽生えた「知ること」への意欲が六条さんの過去に触れる鍵となり、このみとの関係性の変化ももたらした。 学究的なバックグラウンドを持つ作品の人間ドラマでこのクライマックスをやってくれたことが嬉しい。
妹に対してご当地キャラになるよう強要…という設定で、お姉ちゃんがクズorゲスキャラの類型でないのが大好き。なんなら「いいお姉さん」ですらあるし、その分主人公のほうがダメ人間だという。どなたかが言っていたが、主人公姉妹に限らず主要キャラは皆ボケにもツッコミにもなれるという自在さがこの作品の強みだ。それは登場人物同士の関係性の掘り下げにもなっている。
女の子×バンド×ガチャ! という要素を三つに規定できるきらら三点方式(今命名)の現在もっともイケてるわ。と涅槃サムズアップする漫画です。ガチャでいい力をもらえるのと、そのガチャでのもらった力で演奏することで、人々のいいテンションで対価を得る存在! なんと聞こえの良い言葉か。音楽ものとしてもきっちりしている辺りが色物感を出さないポイントでしょう。
身体障碍そのものを不幸とするのではなく、そのことによってできるリリカと周りとの溝を印象的に描く手腕に秀でており、その筆致に確かで揺るぎないものを感じたので選出しました。リリカの側にいる永野は無愛想なようでいて聡明で優しい。なによりも永野は自然体でそうなっているのがなんとも魅力的だと思います。リリカの心が健やかにいれるように永野にはリリカの隣にいて欲しいですね。
酒カスドエロボディ社畜腹太郎さんの乱痴気ぶりも最終巻。 見たくない現実から目を背けずに勇気を出して前進したユキ、最後に掴み取ったストゼロがどんな高級酒よりも素敵に映ってました 二人の幸せがこれからも続いていくのを確信できたので本当に良かったです バレンタイン回のミユ扉絵から最後まで良すぎる
本音をぶつけ合って前へ進む人間関係が青春すぎるんだよな……! 瞬と遥乃が好きなので、2巻の「嫌いなものは一つもないなんて… そんなの… 本気で好きになれるものが一つもないのと同じだろ」への回答の1つとして「今の… 負けっぱなしの瞬ちゃんは 大っ嫌いです…っ!」があるのが実質告白なので尊さを感じる。
完結となる第3巻。つなぐやかのちゃんたちの何気ない会話をもっと読んでいたかったです。あらためてみんなの一つ一つの表情がかわいいの、荒井チェリー先生のキャリアの最先端を見れているという喜びがありますね。ハロウィンで鳥居さんにイタズラしたあと、舌を出すゆりちゃんと81pの扉絵のゆりちゃん(観葉植物と戸棚の前で座ってるゆりちゃんです)の表情がとくに好きです。
22限目のしらべの涙が、しらべ推しの自分にはとてもとても刺さりました。泣けます。 そこからの最終24限目のさがりの涙でまた泣いてしまいます。 両親がともに女性で、女性同士の恋愛も当たり前の世界観も面白いし、それもあってただの百合ものとも違うから、それも面白さを増幅させてるなと感じます。 大学生になった5人の描き下ろし漫画も、さがりの妹の話も好きだから、もっと続いてほしかったなってのが正直あります。
怪異戸籍課という設定がやはり秀逸。異類婚姻譚をハッピーエンドにする切り札が生活意識調査の結果、なんてこのマンガくらいだ。妖怪として街に受け入れられている者、だけではない。正体を隠したままの者もいれば人間社会と距離を置く者もあり、そこに付け込む悪意もある。個人対個人に留まらない、しかし世界という広さでもない、「世間」の中の妖怪たちを描いたことに、この作品独自の面白みがある。
MOTO先生、絵がうますぎる。そしてきたないおじさんの作画に容赦と余念がなさすぎる。 ミユキさんの酒狂い・ギャンブル狂いネタのノーブレーキな瞬発力と、確かな画力で描かれるヒロインたちのビジュアルを存分に楽しめる1冊。読者としては予期せぬ単巻完結でしたが、MOTO先生がきっとカムバックしてくれることを祈っています。
「異世界で無双もの」を逆転させ、その上で「ゾンビもの」と掛け合わせて、「きらら」4コマフォーマットに落とし込んだ…というキメラ的な快作。ゾンビものの緊迫感と日常系ののほほん感が違和感なく両立している。治癒魔法がゾンビを消滅させる攻撃魔法でもあり、さらにもうひとつの特効もあって、1日3回の制限がある中でどう使うか? というゲーム的なスリルも面白い。

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