まさかこの場で藤本タツキ先生作品に投票する日が来るなんて。今年読んだ作品の中で衝撃的だった作品のひとつ。淡々と続く横長のコマが4コマというより映画のスクリーンを眺めているような感覚で一気に読まされてしまいました。連載じゃなくこれ読切なのも凄まじいですよね…いろんな感情が渦巻きます。
身体障碍そのものを不幸とするのではなく、そのことによってできるリリカと周りとの溝を印象的に描く手腕に秀でており、その筆致に確かで揺るぎないものを感じたので選出しました。リリカの側にいる永野は無愛想なようでいて聡明で優しい。なによりも永野は自然体でそうなっているのがなんとも魅力的だと思います。リリカの心が健やかにいれるように永野にはリリカの隣にいて欲しいですね。

たくさんの投票ありがとうございました