コミックキューン初期からの連載作品も遂に完結 ソフィの「長年観てきた好きな作品が終わってしまうのが怖くて観られない」というセリフは8巻を読む前の自分の心境そのものでしたね・・・ でも締めくくり方がとても良く、喪失感よりも彼女達の日常がこれからも続いていくと思える安心感が大きかったです。
殺しても死なない食人鬼と、その討伐の命を受けた騎士の、殺し合いコメディ。斬殺毒殺なんでもござれな血みどろドロドロの描写でありながら、悲壮感のないコミュニケーションが行われているのが凄い。 ほのぼのとさつばつは両立出来る。
無意識に毒を振りまいてしまう姫様とそんな彼女と唯一付き合える不死身の騎士との交流を描くファンタジーラブコメ。ほのぼのした内容も絵もかわいくて、殺伐としたバトルマンガの多いビッグガンガンにおける一服の清涼剤となっています。スクエニの数少ない4コマとしてがんばってほしいな。
妖怪も神様もいるふんわりファンタジーと、お仕事もののガチガチリアルとの融合は5巻になっても絶好調。洗濯の世界がここまで奥深いとは……。身近なノウハウにプロならではの技、さらには戦前の洗濯技まで登場。妖怪の設定を活かした幅の広さもあり、このマンガを読んでおけば「急に『首のヒラヒラ』のお洗濯頼まれちゃった!」なんて非常事態にも正しく対応できるぞ。
死神とズタボロOLのマリネ。基本的にこいつらダメだー! ダメダメだー! という方向で、どんどんと朱に交われば赤くなるの伝を突き進む死神メルメルの明日はどっちだ。と、バカっぽいやつなんですが、しかしこの巻最後ですっと突き出される事実にヒュッ……。ってなる漫画でもあります。それはそうなんですが……。ってなるのでもうダメ。
人間の世界に戻るためのステップ、そして具体的な手段が明確になり、ワチャワチャな日常の先にストーリーの柱が貫かれた。登場時にはシリアスに振れるかに見えた新キャラ・ふぶきが実は…というギャップもあれば、妖人ではない純妖怪・牛鬼によるかなりガチ目の危機もあり、ドラマを伴いながら世界観は広がりを見せる。終盤、意外な事実の判明から畳みかけた上での幕引きも心地良い。
とある観光地の島を舞台にした本格日常ファンタジー。最終巻である2巻では、島と魔法の謎が解き明かされる。設定の情報量の多さや伏線を回収して畳みかけていく構成の巧みさがあり、他の4コマにはない体験をもたらしてくれた。迫力ある演出も見もので、2巻を通して映画を観たかのような満足感が得られる。お気に入りのセリフ:「そうか…この子 私に魔法をかけ返してくれたのね」
この漫画最初はギャグ漫画だと思ってて、普通に楽しませてもらっていたけどサトナが本気出してから加速度的に物語として面白くなった。でも連載初期からやっていた事はちゃんと現在に繋がっていて、作者の手腕に脱帽した作品。サトナ様大好き
最近のきららの中でも特にファンタジー色の強い作品。人間と、絵本から飛び出した人魚という異種族交流が不思議な気持ちにさせてくれる。不思議な気持ちになりながらも続きが気になり早く先を読みたいと思わせてくれる作品。
あくまちゃんは高貴な悪魔ですが非番の祝日に欠員補充で駆り出されるし、夜勤明けの和やかな時間の後にもまた夜勤はやってくる。そんなプロレタリアな容赦のなさがたまらない。4コマ目のあくまちゃんはしばしば人生が辛そう(19歳の店長も辛そう)。
女の子×バンド×ガチャ! という要素を三つに規定できるきらら三点方式(今命名)の現在もっともイケてるわ。と涅槃サムズアップする漫画です。ガチャでいい力をもらえるのと、そのガチャでのもらった力で演奏することで、人々のいいテンションで対価を得る存在! なんと聞こえの良い言葉か。音楽ものとしてもきっちりしている辺りが色物感を出さないポイントでしょう。
怪異戸籍課という設定がやはり秀逸。異類婚姻譚をハッピーエンドにする切り札が生活意識調査の結果、なんてこのマンガくらいだ。妖怪として街に受け入れられている者、だけではない。正体を隠したままの者もいれば人間社会と距離を置く者もあり、そこに付け込む悪意もある。個人対個人に留まらない、しかし世界という広さでもない、「世間」の中の妖怪たちを描いたことに、この作品独自の面白みがある。
「異世界で無双もの」を逆転させ、その上で「ゾンビもの」と掛け合わせて、「きらら」4コマフォーマットに落とし込んだ…というキメラ的な快作。ゾンビものの緊迫感と日常系ののほほん感が違和感なく両立している。治癒魔法がゾンビを消滅させる攻撃魔法でもあり、さらにもうひとつの特効もあって、1日3回の制限がある中でどう使うか? というゲーム的なスリルも面白い。

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