kenkyukanさんの選んだ新刊部門4コマオブザイヤー2022!

ポンポコタヌキとへっぽこ王子 (1)
桜Qり
芳文社
2022-02-25
演劇部で王子様と呼ばれる女の子に憧れて演劇を始めた子狸の活動を描く演劇4コマ。きららではちょっと珍しいワイド4コマで、描き込まれた大ゴマが綺麗で読んでいて楽しい作品です。天真爛漫な狸の女の子と人見知りのする先輩の女の子とのカップリングが微笑ましい。2人を取り巻く演劇部の部員たちもみんな楽しくて和気あいあいとした雰囲気が感じられます。きらら作品らしく演劇の楽しさをストレートに伝える4コマになってますね。
えるくえすと!~勇者エルヴィーラは現実世界に転移しました~ (1)
むらさき*
芳文社
2022-07-27
異世界からやってきた勇者たちがゲームショップで働きながら元の世界へ戻る方法を探すクエストに挑む逆異世界転移4コマ。RPGのお約束を踏襲したコメディが楽しくて、さらには転移でレベル1に戻されつつもこちらの世界でお世話になる人たちのために懸命に奮闘する勇者たちの姿もいいですね。作者のむらさき*さんは、かつてコミックキューンでもかわいい4コマを連載していたんですが、そちらの作品は残念ながら早期で終了してしまったんですね。今でもあの終了は残念に思っているので、時を置いて芳文社きららでこの連載が始まった時はほんとにうれしかったですよ。
コンビニ夜勤のあくまちゃん (1)
なじみ
芳文社
2022-08-26
異世界から来た勇者がゲームショップで働くなら、異世界から来た悪魔がコンビニで働くのも全然ありですね。にぎやかで騒々しい大阪ミナミのコンビニで働くあくまちゃんの懸命の仕事ぶりを描く。場所柄ひと癖もふた癖もある来客も多い中。持ち前の能力で彼らの負の力を吸い取って殺伐とした心を和らげ明るいお店へと変えていく。コンビニの煩雑な業務にも真面目に取り組み、仕事をこなすあくまへと成長する真面目さもとてもいいです。「しょうこセンセイ!」のなじみ先生の新作ですが、こちらもほんと人の良さ(もといあくまの良心)が感じられる良作ですね。
ぼくの毒姫は今日もかわいい (1)
咲竹ちひろ
スクウェア・エニックス
2022-07-25
無意識に毒を振りまいてしまう姫様とそんな彼女と唯一付き合える不死身の騎士との交流を描くファンタジーラブコメ。ほのぼのした内容も絵もかわいくて、殺伐としたバトルマンガの多いビッグガンガンにおける一服の清涼剤となっています。スクエニの数少ない4コマとしてがんばってほしいな。
白魔導士はゾンビの夢を見るか? (1)
バニライタチ
芳文社
2022-11-26
ファンタジー世界からゾンビの跋扈する終末世界へと転移した白魔道士の女の子が、この世界で生き残った女の子や猫たちと共に世界を救う旅に出る話。彼女の行使する回復魔法はゾンビ1体を消滅させあるいはゾンビに噛まれた傷を癒す効果があり、1日3回しか使えないその魔法を僅かな頼りにサバイバルの旅を続ける。かわいい絵柄でコメディも多くてそこまで暗いイメージのマンガではないですが、実際にはひどく過酷な旅であることを想像させる内容ですね。元のファンタジー世界では駆け出しの魔道士が使うささやかな回復魔法が、この世界では生き残った人たちを救う確かな力となっていることに救われます。

kenkyukanさんの既刊部門4コマオブザイヤー2022!!

ぼっち・ざ・ろっく! (4)
はまじあき
芳文社
2022-08-26
もとよりきららの大本命として期待していたけれど、アニメのここまでの大ヒットはほんとに期待以上でした。アニメは2巻までですが、その後は魅力的なキャラクターが多数登場してさらに楽しくなるんですよね。この4巻は結束バンド最大のライバルと言えるSIDEROS(シデロス)のギターボーカル・ヨヨコの個性が光ります。アニメ2期での登場が早くも待ち遠しいですよ。
紡ぐ乙女と大正の月 (3)
ちうね
芳文社
2022-08-26
今のきららの個人的大本命で毎回なんでアニメ化の話がない!とずっとやきもきしている。とにかくもう最高なんですよ。大正時代を舞台にした作品は多数あるけれど、ちうねさんの絵はかわいいしえろいし百合だし何より大正時代の文化・風俗を積極的に見せてくれるコンセプトがいいです。作中の年代はきっちりと決まっていて、この先の歴史を知っている読者としては、彼女たちが遭遇するこの先の出来事が楽しみでもありちょっと怖くもあり。
星屑テレパス (3)
大熊らすこ
芳文社
2022-10-27
こちらも大本命でそして祝アニメ化ですよ! 星屑のようにきれいな素晴らしい作品なのですが、アニメ化まで行くのは難しいかもと思っていたところもありました。宇宙から来たという女の子と共にロケットで宇宙を目指す夢とロマンに満ちたストーリーでありつつも、夢へ至る困難さも真摯に描いた切なさに泣けます。これがアニメで見られるのはうれしさしかない。
mono (3)
あfろ
芳文社
2022-10-27
「ゆるキャン△」のあfろ先生のもうひとつの連載でこちらのテーマはカメラ。広角カメラで撮った視点で描かれる見開きカラーイラストが相変わらず最高ですね。カメラを手にしたアウトドア活動で、グルメにドライブに登山とコンセプトとしてはゆるキャン△とかなり近く、巻末にはコラボマンガも掲載されてたりします。こちらは4コマなのでこの4コマオブザイヤーに投票できるのがなにげにうれしい。
ぼっち・ざ・ろっく! (5)
はまじあき
芳文社
2022-11-26
アニメ放送に合わせて4巻からすぐ5巻と間髪入れずにリリース。ここまでのヒットとなると2冊とも投票してしまいますね。実は原作はアニメ以上にカオスでぶっ飛んだ作風となっていて(アニメはマイルドにうまくアレンジされている)、この巻ではとりわけぼっちと山田が相変わらずひどい(笑)。陰キャとクズが合わさり最凶に見える・・・。しかしその一方で、初のレコーディングで緊張して調子を崩した虹夏の奮闘ぶりや、何よりその虹夏と年の離れた姉・星歌の昔を描いた特別エピソードがほんとに泣けます。こういう話をストレートに出してくるところのバランスも凄くてほんとに名作なんですよね。

kenkyukanさんと似た人

い っ ち ゃ ん 
つむ
軽田(かるだ)
チョーンにん
cilloom
乗合自転車
白色主任
maize_sin
fr3ya
さーぶーつかさ
ソータ@YP/ありがとうきららファンタジア
イブキ
  • このエントリーをはてなブックマークに追加