ある意味今年一番衝撃を受けた作品。途中からハラハラして仕方なかったんだけど、読み終わった時にとても不思議な気持ちになった。 そうかファンタジーだからこれで良いんだって納得したし、ファンタジーにまで型にはまった物を求めてた自分に驚いた。
この作品にはいろんな事を学ばせていただきました。やはり一番は「目が見えない」からといって全員同じとは限らないということですね。タイトルは違いましたが実写化もされて少しでも多くの人にこの漫画で知るキッカケになったのではないかと私は思います。連載お疲れ様でした。
ひろみとのばらの過去編を中心に、ジュリ・ひろみ、伊緒・のばらのそれぞれが関係性を一歩前進させる激動の3巻。ロミジュリモチーフの作品で、バルコニーのシーンのオマージュ出てくるとやっぱテンション上がりますね。ひろみとの関係について「自分から線引きした」と考えていたジュリが、寮の玄関を出て自分からひろみを迎えに行くの、めっちゃキレイで好きです。
生徒会に所属する有能多才な人たちでも、えっちなことには耐性がなかったりする。という意味で「穴はある」。えっちな意味で穴があるわけではないですからね。いくら公式の略称が「生穴る」だとしても! おバカな子ほど可愛いを地で行く下ネタ4コマ。ただ下ネタオンリーというよりも青春っぽさがあるのがとても良いですね。
王子様系の女の子かと思いきや実は少し天然な所もある九条と、本当の自分を見てくれている月島くんと屋上で会話をしているのは青春の憧れを思わせます。秘めたる想いもあるようですがガッツリ恋愛4コマじゃないのも読みやすかったです。
完全に仕上がってるカップルになってきて、小紅さんも割りと積極性が出て来てて、着実に積み重なってるのを感じます。結構奇行が白夜くん相手だと無意識になってるといいますか。このはさんサイドもどんどん気になるラインに。チェリー先生の長年のファンなので、時代時代にアップデートされてる切れ味鋭いネタをずーっとやられているのが大好きで尊敬なのです。普通に毎回が面白いんですよね。
挫折を味わった女子高生ヒロインの転機となるアルバイト。そのお仕事とは…?というお話ですが、学生ものでもあるだけに同じ学校の生徒たちの濃いキャラが楽しかったり、作品の一つの柱でもあるスープのメニューにおいしそう…、と感じたり、こういうのがエモいって言うんですかね?
4巻からずっと描かれてきた、お姉ちゃんに勝ちたいココア。 姉譲りの努力家は、ついに己の歩むべき道を決めた。 かつて、あやねるが「何も起きないのに人気が出て驚いた」と語ったのとは裏腹に、物語は着実に未来へと進んでいく。 そのことに動揺するチノへのフォローを欠かさないココアは、根っからのコミュ強だからか、それとも自身が寂しがり屋だからチノのココアシックを察してしまうのか…
祝・完結 今巻だけというよりは作品全体を通じて、人それぞれに様々なバックボーンがあり、そこから生まれた考え方や生き様があって、そんな人たちが偶然集まって同じ目的をもって全力を注いだとき、その相互間にはどのような反応が現れるのか…といったことをこれでもかと見せつけてくれました ここまで入り組んだ人間関係を描き切った作品はきらら4コマ数多くあれど他にないのでは 巻頭のカラーイラストもあって、それぞれの行く末が幸多からんことを願うばかり……
人間の世界に戻るためのステップ、そして具体的な手段が明確になり、ワチャワチャな日常の先にストーリーの柱が貫かれた。登場時にはシリアスに振れるかに見えた新キャラ・ふぶきが実は…というギャップもあれば、妖人ではない純妖怪・牛鬼によるかなりガチ目の危機もあり、ドラマを伴いながら世界観は広がりを見せる。終盤、意外な事実の判明から畳みかけた上での幕引きも心地良い。
箸が転んでもおかしい女子高生ズのわちゃわちゃ楽しいコメディ4コマ。あいも変わらずモンブラン作ったり、3Dプリンタでケバブを作ったり、麻雀で役満を連発したりしています。 そんな彼女たちの中では、呼び方が変わったり気軽に家に遊びに行ったり気持ちを慮るようになったり、関係性が微妙に変化していっているのが見て取れるのが、この2巻ではとても素敵な要素になっています。こうして彼女たちの世界は広がって、あるいは深まっていくのだなぁと感じるのです。
アニメの悪役令嬢にあこがれる小学生 桔香ちゃんと彼女のシモベ(?)3人による日常コメディ4コマ。もともとは大人しい性格だった桔香ちゃんが悪役令嬢ムーブによってちょっとずつ交友が広がっていく様子と、周囲の同級生たちも桔香ちゃんの悪役令嬢を目指す奇行に呆れたり戸惑いながら彼女の素の優しさや面倒見の良さに惹かれていく様子が面白い。 日下氏先生の丸っこいフェイスラインやちょい等身低めの作画が小学生っぽいかわいらしさにつながっていて好きです。
主人公・優があこがれの先輩・亜鳥に意識してもらおうとして不良を演じるというスタイルのポンコツさがつかみとして素晴らしい。作品を読んでいくと優の基本スペックが高いことがわかるのだが、亜鳥との絡みになると途端にポンコツスキルを発揮しだす。崇拝対象の亜鳥は亜鳥で優のことを愛玩動物レベルで可愛がるちょっと浮世離れしたキャラクター。キャラの可愛さと抜群のコメディセンスが揃った作品です。
王道青春物語。陰キャで根暗な自分が、舞台に立つときだけは演劇部のスターになる。でもそれは、別人になったわけじゃない。どちらも大切な自分なのだ。そんな考えの少女が、とある出会いを経て、ほんの少しずつ変わっていく。それも、彼女自身が気づかないうちに。その自然な成長の尊さを、丁寧かつ華やかな筆致で紡ぎ出している。
JK女子プロもの、ここに完結!したのがマジで惜しい。俺たちの闘いはこれからだ! ネタをした巻で実際にそのオチになる、という亜空の展開も好きです。でも、ちゃんと部活ものとプロレスものとして仕上がっていたので、女子プロが興味あるなら一読をお勧めしたい。そしてなんで2巻乙なのよーーっ! ってなってほしい。本当に惜しいんですよー!
とても一貫性が高い作品で、硬派でした。猛者達が集う現行のシーンの中を2022年まで「癒し」を標榜するオールドスクールな作風で戦い抜いたことの偉大さを私だけでも覚えておきたいと思います。実はオフビートな笑いをそうと気取られずに仕込むのに長けており、一コマ一コマ噛み締めるようにして読むようにすると、「あれ!?なんで今までこれ私スルーしてたの!?」みたく驚きと共におかしみのあるコマを発見でき、「しずねちゃんは今日も眠れない」の裏の貌が覗けてくるのでやってみて欲しい。
「親友」とは何なのか、誰もが抱く感情である(と思っている)が、この主人公は相変わらず全てを有耶無耶に帰す。そういうところが好きだ。穂波殊への印象が今巻で大きく印象が変わったが、それでもなお愛着がある(穂波殊を褒めてはいない)。見事に誰もがなにこいつ、と思うような人間なのに、それでも殊の周りに人がいるのには理由があると思ってしまう。これだけいい言葉を並べた感じではないコメントであるのに、穂波殊のことを大好きにさせられているのだから、不思議ささえ覚える。これからも応援をしている。
きらら作品の低コミュニケーション能力系主人公の中で、本当に何にもない穂波殊さんが親友と果たし合う話も好きなんですが、やっぱり文化祭の話ですよね。阿野ちゃんが報われてただただ良かった。「巴さんにはしょうもなくても 私にとっては人生が変わった瞬間なんです」というセリフに込められた思いよ……
最近のきららの中でも特にファンタジー色の強い作品。人間と、絵本から飛び出した人魚という異種族交流が不思議な気持ちにさせてくれる。不思議な気持ちになりながらも続きが気になり早く先を読みたいと思わせてくれる作品。
お金と身分に振り回されていた小町が自分で友達を守ると決意した姿がとてもかっこよかった。小町のことをかっこいいと思う日が来るとは思ってもみなかったが、それだけ3巻分の積み重ねが小町に影響していたんだなと今一度小町の友達観を見直す機会になった。憎めないなあ。
後輩組が入ってバンドの厚みが出て来たぞという感じ。先輩組もドラマがありますし、ちゃんと楽器を練習してるなぁっていうのが本作の特徴なんですよね。リサの距離の詰め方がカンフル剤になってて、化学反応の広さが2巻の面白さじゃないでしょうか。個人的にはShuffleもアニメ化して欲しいな~と期待しております。
花名ちゃんの浪人関係の話が一段落した中で訪れた花名ちゃん達が生徒会に入るという新展開!そして訪れる試練の時(体育祭)とまさにスロウスタート第2章という感じがする10巻。個人的には冠ちゃんが花名ちゃんの想像上の生物を召喚したり、コマ枠を飛び出した表現をしたりと色々と"遊んだ"描写が好きです
本巻は主にライオット完結編、山田別荘編。 結束バンドの皆でやっていくんだという思いがより強くなった本巻。 ライオット完結編は、青春トゥルーストーリーとしてとても熱くてよかった。 とくにフェス後の流れがとても好き。 ぼっちの世界は、もう完全に押入れでは終わらないんだなぁ。としみじみと感じました。 キャラとしては、山田が大変大変かわいい巻。 フェスから逃げ出す山田。 運転にビビる山田。 一週間会ってないだけで弱る山田。 やったぜ。 もちろんぼっちちゃんの奇行も健在。くぁわっこい〜
2巻まででこの作品はエス文化、当時の和装、華やかな令嬢たちの世界を描いてきた。その丁寧さゆえに大正の時代へ憧れすら覚えたかもしれない。だがその時代性が少女たちを縛るものであることが、令和の視座を持つ紡の目にもとうとう見え始めている。 確かになっていく恋心と、突きつけられる残された時間の短さ。物語はきっと、ここからが本番だ。
完結した今振り返って見ると、「知ること」が大きなテーマだったと思う。1巻では、このみに六条さんが知識を授けて美術への気持ちが前向きになるのを描いてきた。2巻でもこの基本スタイルは変わらないが、このみに芽生えた「知ること」への意欲が六条さんの過去に触れる鍵となり、このみとの関係性の変化ももたらした。 学究的なバックグラウンドを持つ作品の人間ドラマでこのクライマックスをやってくれたことが嬉しい。
女の子×バンド×ガチャ! という要素を三つに規定できるきらら三点方式(今命名)の現在もっともイケてるわ。と涅槃サムズアップする漫画です。ガチャでいい力をもらえるのと、そのガチャでのもらった力で演奏することで、人々のいいテンションで対価を得る存在! なんと聞こえの良い言葉か。音楽ものとしてもきっちりしている辺りが色物感を出さないポイントでしょう。
本音をぶつけ合って前へ進む人間関係が青春すぎるんだよな……! 瞬と遥乃が好きなので、2巻の「嫌いなものは一つもないなんて… そんなの… 本気で好きになれるものが一つもないのと同じだろ」への回答の1つとして「今の… 負けっぱなしの瞬ちゃんは 大っ嫌いです…っ!」があるのが実質告白なので尊さを感じる。
完結となる第3巻。つなぐやかのちゃんたちの何気ない会話をもっと読んでいたかったです。あらためてみんなの一つ一つの表情がかわいいの、荒井チェリー先生のキャリアの最先端を見れているという喜びがありますね。ハロウィンで鳥居さんにイタズラしたあと、舌を出すゆりちゃんと81pの扉絵のゆりちゃん(観葉植物と戸棚の前で座ってるゆりちゃんです)の表情がとくに好きです。
22限目のしらべの涙が、しらべ推しの自分にはとてもとても刺さりました。泣けます。 そこからの最終24限目のさがりの涙でまた泣いてしまいます。 両親がともに女性で、女性同士の恋愛も当たり前の世界観も面白いし、それもあってただの百合ものとも違うから、それも面白さを増幅させてるなと感じます。 大学生になった5人の描き下ろし漫画も、さがりの妹の話も好きだから、もっと続いてほしかったなってのが正直あります。
MOTO先生、絵がうますぎる。そしてきたないおじさんの作画に容赦と余念がなさすぎる。 ミユキさんの酒狂い・ギャンブル狂いネタのノーブレーキな瞬発力と、確かな画力で描かれるヒロインたちのビジュアルを存分に楽しめる1冊。読者としては予期せぬ単巻完結でしたが、MOTO先生がきっとカムバックしてくれることを祈っています。

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