負けヒロイン頑張る4コマ作品も、大きな転機を迎える第4巻。 櫻子さん、相変わらずの負けヒロインムーブが面白おかしいわけですが、思い出のペンダント話(櫻子さんにそんなものはなかった)自体は愉快だったものの、そこから夏樹君との関係に変化が訪れます。負けヒロインとして涙涙で身を引く決心をする櫻子さん。夏祭りでの2人の場面での“告白”がコメディながらも盛り上がりましたね。まさかこんな展開になるとは思いませんでしたが、これで終わりというわけでもなく、ここからどうなるのか…楽しみです。
なにげに「音楽をやっていくうちにぶつかってしまうアレコレ」がしっかり描かれていて、一方で少年マンガっぽいところもあり、学園ものバンドものとしてかなりの好感触な作品です。 1巻より2巻が確実に面白いってのは、アタリマエのようでいてアタリマエじゃない。そういう点からしても、長く続けば続くほどハマれる予感があります。 メディアミックスの部類なんでしょうけど、アニメに行かずにリアルなバンド方向への展開が、個人的にとても好ましいと思います(もちアニメ化も歓迎ですが)。
HERO先生の距離の詰め方やそれにかける時間が非常に好きで、本作品も不器用な子たちが 接近していく流れは心地よく幸せな読後感を得ることができ、 自分もいっちょレンタルフレンドで真のフレンドを見つけるか~ってなりました
紺先生の推し百合が遂に完結…百合に限らないコミュニケーションの大切さを丁寧に描いてきた先生の作品、終わりまで綺麗に整っていました。作品としては一旦幕引きとなりましたが、今後の彼女達の幸せを願わずにはいられません。
ニコニコ動画初期に流行したゲーム実況動画とその当事者を内側から振り返る作品。あまりにも内輪ネタなのでこれが商業作品として出版されたことに驚きつつも、ルーツ氏の実況動画にハマっていたあの頃のことを思い出して懐かしい気持ちになれた
今作の舞台は月面。秘密裏に月面に生活圏にやってきた女子3人を主人公にしたガールズコメディ。SFだけど妙に世知辛い設定に小坂節を感じます。トラブルメーカーとトリックスターを兼ね備えたリコというキャラクターが月面に嵐を巻き起こします。主人公3人娘も埒外なキャラクターですが、月面世界の住人達、特に支配層の埒外差は3人娘を引かせるクセの強さがあり作品の面白さを際立たせています。
新婚生活も既に7冊目にも関わらず初々しい新婚感もいまだに感じられる貴重な一冊とはいえ大分イチャイチャ成分は増えてきてます。OYSTER先生らしいそうきたか!ってネタもいまだ健在。この巻だと第76回旅の途中のいろはさんとおばあちゃんのやりとりが面白いです。乗馬体験の2階建て位ある!って表現もいいですね。
千鳥と助蔵は命を懸けて伊賀の地に向かいます。歴史の表舞台に出ることはない忍び同士の死闘には手に汗を握ります。武士との戦いでは見れないトリッキーで迫力ある戦いの描写は必見です。そして千鳥と助蔵の関係にも大きな変化がでるので長年のファンにはうれしい展開でした。
拷問が国から認められている、現実とは倫理観が異なる世界観のホワイト優良拷問企業のお話。 作中で拷問されてるのはガチの悪党だからか、それとも現実離れした設定だからか、血生臭い題材なのにちゃんとギャグ漫画として成立してるのが凄いと思います。
未だにコラボの勢いが止まることの無い漫画ですがとうとう最終巻となりました。連載中に東京に行くと知った時は最終回に近づいているんだなと心構えをしながら寂しくもありつつ、それでも楽しみならが読んでしました。最後の最後に八十亀ちゃんが「陣」と名前を呼んだのは最高に可愛くて好きなシーンです。これからも推していきたい作品なのでアニメの5期お待ちしております。
「おてんばなお姫様が想いを寄せる白騎士の正体は口うるさい執事のじいや」そして「姫様以外は騎士の正体を知っており二人の関係を生温かく見守っている」という設定がほぼほぼ全て……と思いきや。その基本設定を無理に引っ張ることなく、中盤以降さまざまな波乱を迎えて二人の関係は変化していき、そしてこの一冊でサクッと完結するから意外にもストーリー性豊か。作者には2巻3巻と続く構想もあったのかもしれないが、結果的に収まりのよい作品となっている。『まんがライフ』の忘れ形見その2。
身近なようでよく知らない、巫女という職業の実態を赤裸々に描いた実録風お仕事マンガ……のはずだ。いや実際そうだけれども。「へぇ」と感心することしきりだけれども。共感も同情もするけれども。……「同人誌も手がけてるオタク女」「元ブラック企業社員のガチ婚活勢」「コミュ力強めのヤンキー」という主役3人のキャラがキワキワに際立っていて、普通にギャグマンガとしても成立している。リアルな巫女の実態ベースなのにマンガ的、という絶妙の匙加減で成り立っている作品。『まんがライフ』の忘れ形見その1。
読んだら酒が飲みたくなるこの漫画もついに11巻。ローホル買いに行ってしまった。 漫画も勿論面白いんですが、のみじょしの一番いいところは前巻までの特典を単行本に載せてくれるところなんですよね。ファンサービスがいい。
ドラマ化もされ絶好調隆盛を極めさらなる高みへすすむズボラ(ズボラの高み?) プール回とか面堂露さんと十越いりこさんが完全に女の子同士の特別な関係になってて良かったです。 めんつゆネキネキ(めんつゆネキの姉貴の草子さんの事です)の料理回も好きです。 面堂露さんの無の表情はまだまだ健在ホントに好き毎回ニコニコになっちゃいますね(前の巻と同じこと言ってる
清少納言を中心に描かれる平安コメディ4コマも13巻。 体臭を気にしたり、定子様から贈り物をもらったり、菅原孝標の娘のことをほったらかして面倒なことになったり、双六で遊んだり、清少納言のいつも通りの日常が面白おかしかったですね……と思っていたら、次巻で終了とのお言葉が!?ホントですかー!?!?めっさ好きな作品なのでとても悲しいんですが、これも時の流れかやむなし。次巻を待つのも寂しくなりますが、それでも楽しみです。
人との距離感をテーマにした今作も完結。足のケガで陸上をやめることになったかなめは新しい環境でたくましく食欲を満たします。そんな彼女に好意を向ける男子も本格的に登場。恋人関係になかなか至らないのがもどかしいですが、作品のテーマらしくて素晴らしいです。
芳文社の読切作品が竹書房で設定をアレンジして再始動・・・という特殊な経緯を持つ異世界ドタバタギャグ漫画。 ぽんこつなのは女神だけかと思いきや、実は召喚された2人もかなりのトラブルメーカーで、行く先々でトラブルを巻き起こしてしまうのが面白いですね。
舞台柄、食事は正座にて行われますが、縁側でのそれは月の光を浴びて特に美しいです。用意する者と食す者との対話としての食事がその酸いも甘いも含めふんだんに描かれてて大変面白く、またその中で強く食い気を発揮し食事を楽しむ福の姿に救われます。
16年続いてアニメ化もされた長寿連載がまんがライフ休刊を機に(?)完結。 一から読み返してみると「森田さんは無口」という大喜利的なテーマを突き詰めた話づくりが実に上手くて、可愛い女の子を前面に出しつつ4コマの王道を外さない堅実な作風が長続きした秘訣なのを再確認できました。
出版社の粋な計らいによって10/19の「洗濯を楽しむ日」に発売された6巻。 長期連載なのに洗濯の知識が尽きないのが本当に凄い。しかも新たな人外キャラがもれなく可愛い。 ハートウォーミングなささか〜ま兄弟の回がお気に入り。 幕間の描き下ろしもちゃんと本編の補完になってて良いですね。
おじくんこと典明の心の闇の描写に妙な生々しさがありましたね・・・ でも決して暗い作品では無く、めいちゃんとその家族が明るい人達なので鬱展開にはならないだろうな・・・という安心感がありました。 めいちゃんが本当に良い子すぎて眩しい・・・
切ないのに重くない、むしろ読み終わったあとに心が暖かくなる幽霊漫画。 1話1話がそれぞれ映画1本分ぐらいの満足感があって、怪異も動くカボチャやらタケノコやらが出てきてバラエティ豊かで飽きないですね。 ちょくちょく草間くんの残念なイケメンぶりが炸裂してるのも面白い。
負けず嫌いなヒロイン小麦と彼女にライバル視される天然マイペース男子苧環くんの、野草を食べながら親密度を高めていく青春ラブコメディです。負けたくない気持ちがあっても食欲に負ける小麦のチョロさが、苧環くんとの時間を楽しむほうに気持ちをシフトしていく展開が大変エモいです。苧環くんもずれたセンスを見せながらも小麦に対して好意の感情を向け始めるのがなんともほほえましいです。
東京から奈良へ転校してきた少年が出会ったのは、鹿少女!?2人の出会いから始まる古都散策ラブ(未満)コメディ4コマ作品。 ちあき君が出会ったのは、春日大社の神鹿という少女シロナさん。ほかの人には美少女にしか見えないのに、なぜかちあき君には鹿顔が見えている不思議。そんなことからお近づきになり仲良くなってゆく様子が微笑ましい内容ですね。神鹿のオーラを放つシロナさんは威厳ありすぎて級友に畏れられたりしますが、ちあき君はそんなことなく接するので距離も近づきやすく、2人して奈良の色んなスポットを巡る所が面白味になってます。期待!
花梨たち母娘が居候として過ごした3年間もついに終わりを迎えます。高校を卒業して次のステップへと上がる花梨。彼女がいた3年で家主の俊郎にも変化が現れ、再び人とのかかわりを持つことを決意しました。友人たちとの時間は花梨の張りつめた生き方を解きほぐし、彼女の中に余裕を生みだしたのです。大団円を迎え、満足感のある最終巻でした。
絶妙なギャグが絶妙なテンポで繰り出されるところなど、とてもよく考えて描かれてる感じがする作品です。 「労働環境を整える」のが趣味(?)もしくは使命(?)な魔王(なお元勇者)という、たぶんいままでに無かった切り口がすごくスゴイ。作者さんにコアなファンが多いのも納得できます。
三国志、諸葛孔明さんとその妻・月英さんの4コマ物語も15巻。 ついに大舞台・赤壁の戦いへ向かって話が進んでいますが「演義」ベースな内容がエンタメ性高くて面白いですね。あとがきによると「正史」「演義」双方から取り入れて話づくりをしているとのことで、ますます本作が楽しみになります。何だかんだ「演義」の十万本の矢エピソードや、士元さんが曹操のもとへ訪れる所など盛り上がります。次はいよいよ決戦になるかな?とても楽しみです。
トフ子先生の漫画で、2作目となるこの作品でステップアップしていると感じるところがカメラワークです。フェチ的ともいえるほどにこだわりを感じてしまう1コマ1コマの切り取り方というか描写の仕方がヤバいと思う…(オタク特有の早口で)。
一周回ってどストレートなタイトルと内容の漫画。しかし他にも男の娘キャラの森川くんがいるのも良いし、橘が音瀬くんに対して男の子であることへの葛藤が無い事が素晴らしい。あと女装前の音瀬くんが短髪なのも好み!これから先は本格的な恋愛関係か、それとも友達以上の関係で進むのか楽しみです。
序盤にこの漫画の核心を突くような話が出てきた事に驚かされた14巻。 実は1巻からいた春さんなど既存のキャラに着目した巻でした。 幽体離脱した山田が活躍する話と、勇希くんとの関係が尊い花子さんの誕生日パーティの話が特に好き。
4巻から続いたバトル漫画みたいなフィギュア制作対抗戦決着!からの(個人的には「あれ?これは最終決戦みたいになって連載終わるパターン?」とちょっと思った・笑)、その挑戦者のひとりでもあったえにぐまちゃんと、おこめ先生をはじめとしたおこめ畑のみんなとの心の交流回が良かったですね。 シニカルな雰囲気も漂う時があるこの漫画で、心温まる展開も描けるとは。
いつのまにか大きくなった料理部を引退するチエちゃん達の涙にかけがえのない青春を感じました。作者のあとがきにもありましたが「運動が苦手なチエちゃんが走り始めるとは」の一文を読んで長期連載ならではの彼女の成長を深く感じました。本当はまだ続いて欲しいのですが、そろそろ連載終了しても大丈夫なように意識しているところです。
引き続き女子大生の仲良き光景が展開されてて、きららだなあと。 飛島回のシリアスな感じが本当に大好きで。翼が大きなもの背負っていて、それをすずが融かしていってっていうやり取りが、本当に胸に来るものがありました。 自然の摂理の話とも相まって余計に。 今回も鳥さんの知識がたくさんで、やっぱりいろいろ知れる作品っていいなと。
行き過ぎた感情がもつれ合ってさらにぐしょぐしょになる物語。最初にちょっとヤバさを発揮する司、それを圧倒的に上回るヤバさの依子、そこに人間観こじらせた透も加わってカオス化するのが実によろしい。なお先の展開を知ってから1巻を読み返すと、さらに味わいが増す事請け合い。
互いに好意を抱いているのに「捕食」という一点が壁となり、どうしようもなく断絶した二人の価値観。 ヒロイン(魚)が純粋な想いを向けてくるたびに、この子とは永遠に分かり合えないと思い知らされる、究極の両片思い。 食べる側が、食べられる側といちいち情を通わせていては身が持たない。 それは、生きるために常に何かを食べている人間の日々の暮らしの一環であり、そういう意味では日常物の一つの形と言えるのかもしれない。
マグロや海産物を切り口にしたギャグの乱れ打ちを得意とする明るく楽しいギャグ漫画としての側面と、種族の違いから生じる価値観の断絶という難しさを孕むテーマを突き付けてくる側面とふたつの貌を持ち合わせている4コマ漫画です。回転寿司のごとく次々と提供されるネタに舌鼓を打つのも、読んだ後に『お互い好きなのになぜこうなるのか』と物思いにふけるのも良しです。
5巻になってもいい意味で相変わらず、地学を楽しく織り交ぜながら少しずつ本筋が進んでいる本作。今回はチカちゃんの地学オリンピック本戦が一番印象に残った。自分の思いを再確認した後の「お姉ちゃん大好き」な笑顔は最高にかわいくて素敵だった。
まず表紙が良すぎて最高表紙オブオブザイヤー2023。 カスの酒乱とカスの死神の掛け合いが最高で、きららフルスロットル系のギャグが大ハマりでした。 残念ながら最終巻だけど、最後はタマとメルメルの…で大号泣しました
きららのワンピースとも言えるであろう本作。キャラクターも増え話も終わりに近づいてきたが、特に感動したのは最後のおじいちゃんが天国に行ってしまうところである。泣いてしまいそうになったが、きっと今のチノちゃんなら1人でもやっていけるだろう。これからのチノちゃんに強い応援を!
研究者の少女が一人生存した世界でAIとともに祖父の情報を探すため広大の「情報世界(チャンネル)」に 飛び込んで現地の記憶と会話して旅をしていく~、ていうストーリーだけでもうワクワクしませんか? 全てデータのはずなのに、それらは全て力強い生と信念と"繋がり"を感じられて非常に惹き込まれました。 墓守のおばさんの話超好き
13巻はお泊り会回が野心的。普段とは違う特別な日を描くのに海も花火も必要ない、自宅のベランダでライターの火をみんなで見ればよい、というのを示している。 服も普段学校で着てる制服を自宅でも着るというだけで特別にしている。これらをたった5ページ(普段は8ページ)にぎゅっと詰め込んだ珠玉の回。
4コマ愛と特撮愛が止まらない傑作。劇中劇の演出やバスケの試合など、4コマの限界に挑み続けています。最終回は特撮ネタの悪ノリも限界に挑んでた感。惜しくも2巻完結となってしまいましたが、猫にゃん先生の進化は止まるところを知らず現在きららキャラットにて連載中の『Vドライブ!』ではさらなる新境地を見せてくれています。みんな単行本が出たら買おうな。
タイトルからして危険な香りしかしないが、やっていることはなかなか際どいながらも、ほのぼのとして見ていられるのはやはり作風やキャラクターゆえといえる。大人の女性と小学生との交流、読んでいるうちに禁断の沼に既に浸かっている。
SAN値直葬?いや、あかりは金の臭いさえあれば一瞬でMAXになるぞ! 明らかなギャグ漫画なのにも関わらず遠慮なく描かれる暴力。それが唯一無二の作風を生み出している。 奇しくも今年、「闇バイト」が話題になったのが良いのか悪いのかはわからないが、今きららで一番やべー漫画(物理)である
こんなにも光に満ち溢れた麻雀漫画はなかった。雀魂が普及し、ネットでVTuberがあたりまえに麻雀配信を行っている現状でなければ生まれ得なかった作品。麻雀の未来は明るいと高らかに謳う内容にはじんわりとした温かみがある。
フブキくんの運のなさっぷりが本当に面白い。中二病っぽいひねくれも、青いなあと見守る気持ちでいらっと来ることもなく。 そしてメイドさん、こんなお姉ちゃんが欲しかったって感じで、いたずらっぽいけど優しくて、でも注意するとこはちゃんとして。そしてもう一人のイダチちゃんもこれはこれでお姉ちゃんって感じで良い。 ゲーム(ギャンブル)の知識も色々得られて、ほんとうに非の打ち所がない作品だなと。
エリーがゆらへの好意に気付き、運命の人だと分かった一方で好きになればなるほど別れが近づいてしまうというジレンマが非常によく描かれており、百合漫画としてすごいツボに刺さった作品だった 最後はひと粒の愛=ゆらの涙によって大団円を迎え、カバー下の「ゆらちゃんが大好きです!」でとどめを刺されてしまった
可愛くて勉強になるきらら4コマ 作者さんが本業でデザイナーをされているそうで、具体的なデザインに関するあれこれが分かりやすく解説されていたり、1巻後半のチラシ制作の話では普段何気なく見流しているチラシのデザインにこれだけ頭を悩ませている人がいるのだな…と新たな目線でチラシを見るようになったりと非常にためになった
毎回毎回、吸血=実セ。えせギャルの悶え方がエロいです。以上! …だと、あまりに身も蓋もないけど、そんな予定調和の世界ゆえにグダグダ言うのはかえって野暮というもの。 考えるな、感じろ!(性的な意味で)
ある意味、花名にとって留年バレ以上の試練「体育祭」。体力的にはどう逆立ちしても勝ち目がなく、あわれ恥を晒してしまうのかと心配したのも束の間、仲間たちの奮戦と、そして何より花名自身の力により立て続けに奇跡は起こった。その勇姿は、体育の授業や運動会がトラウマになっている我々オタクに希望を与えるものではないだろうか。…ところで、ギャルゲー談義で大いに盛り上がるたまて&果実、君たち本命といる時より楽しそうじゃない?
主人公がヤンキーの女の子、男の子が出てくるきらら漫画、アルバイトから部活動、勢いのある絵とネタ、構成。昨今のきらら漫画ではそれぞれの設定を見るとそこまで珍しくないかもしれませんが、この盛り込み具合が絶妙にカオスでかなり楽しめます。あと目つきは悪いけど可愛いもの好きの女の子が照れながらも喜んでいるっていうのが本当に自分は大好きなんだと再認識しました。
最終話で綺麗に終われたことを喜ぶ気持ちと、それでももうこの愛すべき留年界隈の子たちに会えなくなることを寂しく思う気持ちの両方を抱かせてくれたので、紛れもなくこの作品は名作だったのだと確信しています。 もう私からは見えなくなっても、この先も特別な仲間たちと笑って過ごせてればいい。殊が最後に見せた、自ずと湧き上がってくる笑みであったなら尚更いい。
まさかこんなに早く完結してしまうとは…という気持ち  普通になりたくなくて巴に憧れる楓と、実際に留年した結果普通の価値を知った巴、世間的には普通でないことの凄さが持て囃されるところもあるが、結果として全員無事普通に進級出来て良かったなぁ… 殊は紆余曲折ありながらも、広幡家の姉妹仲をなんとかしたり、巴の留年のきっかけを作ったりとそこにいるだけで多くの人に影響を及ぼしていて、生きるのが下手くそでもどうにか周囲と関わり合って幸せに暮らせるのはある種の救いだな…と感じた  次回作にも期待しています…なにとぞ…
4巻は主に「悪い宇宙人編」収録。遥乃祖父の夢の謎解き~ユウのジレンマの解決まで、色々見応えがあった。一皮むけた瞬はかなり頼もしい存在になったなあと思う。あと最後に自分に立脚する事を決めたユウの気持ちは、凄く尊い物に見えた。
なじみ先生の描く大期待作! 世知辛い世の中で厳しいコンビニ勤務に真面目に挑むあくまちゃんの姿にほろっと涙しちゃいます。わたしたち心に余裕のなくなってしまったお客さんを救う救世主ですよ。なじみ先生の電撃での連載「ガールズフィスト!!!! GT」共々期待しちゃいますね。こちらも4コマで連載先は電撃ですが実質きららです(笑)。
動画配信者とその視聴者の二人がテーマの話ではあるのですが、表情と感情をテーマにした作品でもあります。ハイテンションで表情がコロコロ変わる彩ちゃんとローテンションで表情には出ないけど緊張が表に出ちゃうひよちゃん。この二人の掛け合いがとにかく可愛い!動画を通して二人の仲が良くなっていくのが微笑ましい作品です。
煽り芸を毎回しっかりこなしながら突っ込みも一挙に引き受けるナマイキツネ様こと壱与。煽るにしても突っ込むにしても民草を気にかける必要があるわけで、ここに命婦専女神壱与の情け深さが窺える、気がします。壱与が冒頭パソコンをカタカタカ…してたり桜子と境内を(モヤモヤ出しながら)掃除してたりと、愛らしいコマが多いのも良いです。変身前のくるりん⭐︎もっかい見たい。
特に後半においての、エルちゃん達のゲームに関する背景が詳しく描かれてからはドキドキと続きが気になる展開の連続だった。1巻に続きゲームに纏わる細かなこだわりもグッド。読みながら、まるでゲームをプレイし冒険している感覚も味わえた。
百合4コマ漫画を選ぶとしたら外せない作品です。私は女のことを諦めない女が大好きです。要はちょっとだけ朝霞さんの話がしたいです。いくらカワちゃんとの仲を見せられて倒されてもまた立ち上がる朝霞さんの諦めの悪さがかなり凄い。ギャグっぽい筆致でありつつも朝霞さんが想っていた期間の長さやそれが育んだ想いの深さは本物であることが裏付けられていますね。
受験勉強をテーマにした作品は定期的に見られるのですが、これは数学や歴史の本格的な勉強の内容が出てくるのが面白くていいですね。一方で「妄想」のタイトル通り、百合関係にある受験生がお互いを思ってあらぬ妄想を繰り返すコメディも楽しさ満点。ここはある種きもすきとちょっと近いところもあり、求める相手への行為を妄想で済ませるか実行に移すかの違いでしかない(笑)。受験本番を目指す彼女たちの奮闘と関係性の行く末に目が離せませんね。
時に衝突もあった永野との生活の中でリリカの心に変化が生じ、永野の望みを受け入れる形で両親と向き合えるようになるという結末を迎え、読後感がすごい良かった 作者さんもあとがきで述べられていたとおり、ややご都合主義な結末ではあったけど、逆にここまで見事なハッピーエンドを描き切ってくれるのも珍しいような気がする
2020年前後からのきらら各誌の陰キャ激推しは少しずつ落ち着きを見せ、穏やかな日常&明るい主人公が盛り返しつつあると思わせる作品のひとつ。 すれ違いやいざこざはあっても尾を引くことはなく、平和な結末&ドタバタオチへと収束する。 こういうのでいいんだよと言わんばかりのきららのお家芸で、雰囲気漫画的な世界なので正直感想に困るのだけど、読んでいて安心するので定期的に摂取したい、そう思わせてくれる。
高校入学から2ヶ月経っても友達いないっ子のこむぎが、店側の勘違いからバーガーショップでアルバイトを始めるも、店員は曲者揃いだった……。ゲームだけが友達のこむぎも変な所はあるけど、零のポンコツぶりとかを見てると案外まともに見えてくる不思議。
剣と魔法のファンタジー世界……を舞台にしたメタネタ満載漫画です。RPG世界をネタにしたギャグが次々と繰り出されます。登場人物は魔王側も勇者側も駄目なところが目立つキャラばかりなのですが、特に魔王様のポンコツっぷりが群を抜いていて可愛いという気持ちより先に何とかしなくては……と思ってしまうレベルです。早くお前ら和解して世界を平和にしてくれ!って気持ちにさせられます。内容の9割はグダグダなギャグ漫画なのですが、読み進めていくと不穏な描写が所々に描かれており、一見平和そうなこの世界の不安定さを感じさせる要素も物語のスパイスとなっています。
コンプレックスを抱えた人物の丁寧な造形や、コミュニケーションの緻密さが光る。大熊らすこ先生が一貫して描いてきた「思いを伝えることの大切さ」がタイムトラベルを題材にする形で描かれており、星屑テレパスに連なる要素を見て取ることができる。
戦国三大梟雄に数えられる宇喜田直家を主人公にした戦国4コマ。あまり知られていない少年時代から国人領主時代の直家とそれを取り巻く時代と状況を描いているのが白眉。謀略と暗殺を武器に戦国大名にのし上がる直家を殺伐さと笑いを両輪に描かれています。重野戦国4コマで強烈な個性を出していた脇役を主役に据えた作品です。

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