今作の舞台は月面。秘密裏に月面に生活圏にやってきた女子3人を主人公にしたガールズコメディ。SFだけど妙に世知辛い設定に小坂節を感じます。トラブルメーカーとトリックスターを兼ね備えたリコというキャラクターが月面に嵐を巻き起こします。主人公3人娘も埒外なキャラクターですが、月面世界の住人達、特に支配層の埒外差は3人娘を引かせるクセの強さがあり作品の面白さを際立たせています。
5巻になってもいい意味で相変わらず、地学を楽しく織り交ぜながら少しずつ本筋が進んでいる本作。今回はチカちゃんの地学オリンピック本戦が一番印象に残った。自分の思いを再確認した後の「お姉ちゃん大好き」な笑顔は最高にかわいくて素敵だった。
研究者の少女が一人生存した世界でAIとともに祖父の情報を探すため広大の「情報世界(チャンネル)」に 飛び込んで現地の記憶と会話して旅をしていく~、ていうストーリーだけでもうワクワクしませんか? 全てデータのはずなのに、それらは全て力強い生と信念と"繋がり"を感じられて非常に惹き込まれました。 墓守のおばさんの話超好き
4巻は主に「悪い宇宙人編」収録。遥乃祖父の夢の謎解き~ユウのジレンマの解決まで、色々見応えがあった。一皮むけた瞬はかなり頼もしい存在になったなあと思う。あと最後に自分に立脚する事を決めたユウの気持ちは、凄く尊い物に見えた。

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