今年も4コマ作品のアニメ化は多数ありましたが、ひとつ挙げるとすれば間違いなくこれ。吸血鬼という本来なら人間の恐ろしい敵として描かれる存在が、現代的で庶民的な暮らしを満喫しているというギャップがことごとく面白い。タイトルの「『となりの』吸血鬼さん」は、聖書の「良き隣人」を思わせるところがあり、人外の者すら受け入れる優しさと寛容性に満ちている。
伝説の魔法使いが冒険と育児を両立するためにがんばるオールフルカラー4コマ。ファンタジーながらもいろいろリアルすぎてつらい。でも面白い…!このテーマをコメディで描ききってしまったのは見事。子育てって魔王を倒すより大変…!
とあるゴスロリショップで働く、吸血鬼のウェンズデイと人間の理沙の日常。一番の売りであるゴスロリ衣装は、毎話必ず4コマぶち抜きで描かれる徹底ぶり。天然な理沙の世話を焼きつつ、実は理沙に振り回されているウェンズデイという捻った関係性も微笑ましい。
異世界でありながら、いや異世界だからこそ! 変わらない人々の営みの重さ、四季の移り変わりの美しさ、平穏な日常のいとしさ、そして個性豊かなキャラクターの表情が描かれていてじんわりと温かい。 柴先生の作風との相乗効果が素晴らしいスピンオフ作品でした。
「小林さんちのメイドラゴン」スピンオフのワイド4コマ作品。エルマが原作よりだいぶポンコツですがそこが可愛くて良いのです。もともと原作も好きですがこれはカザマさんの作風もしっかり生きていてなんだろう…すごく安心して読めて楽しいです。「ちょこっとヒメ」から好きだったのでカザマさんは4コマもやはり面白いな…と再認識。
笑顔が苦手系魔法少女が他の魔法少女や妖精と共に絆を深め成長していくお話。 徐々にシリアスが増えていくがギャグの差し込み方がうるさくなくて終始良いバランスとなっている。 妖精ははんぺんみたいな形状をしていて脱力できて良い。
2巻で終わりなのが寂しいですが、とても良かった。そしてできれば他のカップルのスピンオフ希望!! 過去に何があったのか知るのは野暮かもしれないけど、大きな事件でなくとも、ほのぼの日常漫画的なエピソードがもっと読みたい…! あと百鬼ちゃんがお家に欲しいくらいぎゃんかわ…。
9巻になって遂に、真白がまゆらに、このはが仁子に自分たちの正体を告白する。予想通り軽く流したまゆらはともかく、仁子が見せた反応には意表を突かれた。好みが分かれるキャラだと思うけど、荒井チェリー先生の作品にクセのある子はいても悪い子はいないと再確認で進行形。
伝説の人、魔夜峰央が月刊『まんがライフ』に年に一度Xmasゲストとして連載している作品が奇跡の単行本化。連載開始から18年後。正直単行本はしてほしい気持ちはあったけどまさか現実になるとは思わなかった。魔夜峰央節がふんだんに散りばめられているいい意味で落語のような作品。
洗濯は化学!お客さんはファンタジー!お仕事モノにちょっと不思議要素を合わせた作品も昨今珍しく無いですが、その中でもこの作品は科学とファンタジーの混ざり具合が絶妙でどちらの要素からでも入り込めるようになっています。鬼族である鬼桐さんの弱点が可愛いんです。
マンドラゴラのマンドラさんを取り巻く人間たちが個性的で、基本的にマンドラさんが引き起こすトラブルに振り回される人間たちという構図ですが、マンドラさん視点で描かれるラブコメディとして読むとまた違った趣があって楽しい作品です。ちなみに花森梅ちゃんがどちゃ好き・・
4コマでは珍しい時代劇4コマです。江戸時代の京都を守る岡っ引き仁兵衛と家をの軒に憑くねこまたの日々の暮らしを描いた4コマ作品です。時代劇らしく捕物帳や人情噺、江戸時代の風俗を取り上げたエピソードなどが盛り沢山です。またねこまたという不思議な存在を絡めたドラマも心に沁みます。
全編エピローグといえる贅沢な最終巻。「魔法を信じない封印」が解けたスズは、先輩たちと幸せな日々を過ごすものの、別れのときは刻一刻と近づいてきて……。「信じる」という本作のテーマが、人間と魔法使い全体の問題へと発展し、そして収束するラストは必見。
暇つぶしに悪魔を召喚する系の神父(?)と召喚された悪魔の同居ラブコメ。 首輪の悪魔ことアルマディエルさんが無邪気で非常にかわいくて、さながら夫婦漫才のような雰囲気も好き。 アルマディエルさんに呪文をかける回がめちゃくちゃ良い。
クロの長い長い旅のお話がついに完結。4コマで本格ダークファンタジーは正直厳しいものと思っていたけど、この作品は自分の中で別格でした。やさしくも丁寧に、見事に回収されていく伏線。この物語を最後まで見届けることができた幸せ。よくぞ描ききって下さったと感謝の思いです。読み終わったあとで表紙カバーを見るとまた込み上げてくるものがあります。良き作品でした…。外伝も楽しみです。
G.A.に続き、きゆづきさとこ先生のライフワーク的作品とも言えるクロも、ついにクライマックスへ。 蝕まれ続けるクロの運命と、ニジュク・サンジュが導くラストは、あまりにも突然で劇的で…思いがけないものでした。 最終巻を迎え、きゆづき先生ご自身の今後が心配でしたが、後日談という形でクロの旅話を数話描かれホッとしました。まだまだクロの旅が続くことを願って…。
異次元の世界に迷い込んでしまったスズキくんがポラリスの謎を解明しようと奮闘する第3巻!管理人のポラリスさんの可愛さを愛でるもヨシ、同じ迷い込んだ住人たちとの交流を楽しむもヨシ、謎解きを一緒に考えるもヨシ…とにかくいろんな楽しみがある作品です!絵柄も可愛く読みやすいと思いますよ!だいぶ話も展開してきてこの後がどうなるか気になります!!
千矢のお母さんの所在、迷路帖の謎、話が核心に近づいてワクワクが止まらない6巻! 千矢がここにたどり着くまでに得たもの、たくさんの仲間たちの存在が心強い。いよいよクライマックスじゃない?もう終わるんじゃない?そういうときに見せるはりかも先生の漫画力の強さ、これがずっと見たかった。
年を重ねる毎に強くなっていく4コマオブザイヤー界のボジョレヌーボー。去年も言った気がするけどやっぱり1冊を通したストーリー構成、伏線はさすがの一言に尽きます。ダークサイドに堕ちてる(かわいい)桃やちょいウザなシャミ子といった新しい側面も見どころです、よね!?!?!?!
3巻の衝撃のラストからシャミ子と桃の関係は宿敵から新たなフェーズへと移行し、4巻では更なる衝撃の展開が待ち受けています。息をつく間もない伏線回収と伏線張りの連続に、何度読み返しても新たな発見が絶えることがなく、平和な日常の中の謎に挑む世界観を描いた本作。どうか一コマ一コマをルーペで嘗め回すように熟読して欲しいです。ところできらら展のアニメで動き回るシャミ子かわいかったな……。
キャラの増加はとどまるところを知らず、とうとう約40名に。 作品作りで最も難しいといわれるキャラづくりを常時続けられるそのクリエイト力には脱帽です。 ワインの面白エピソードと4コマとの相性も抜群で、彼女たちのキャラクター性とも相まってネタの破壊力も高いです。

たくさんの投票ありがとうございました