kenkyukanさんの選んだ新刊部門4コマオブザイヤー2018!

水曜日の夜には吸血鬼とお店を (1)
羽戸らみ
講談社
2018-01-26
講談社シリウスが打ち出したビジュアル4コマ。こちらは吸血鬼の女の子と人間の女の子がゴスロリショップを経営する話。登場する衣装のデザイン、細部へのこだわりが素晴らしく、やはりビジュアルで非常に映えるところがありますね。偶然にも「となりの吸血鬼さん」と設定で共通感を覚えるところがあり、吸血鬼や妖怪など人外のキャラクターとの交流は、今の4コマのひとつのトレンドなのかもしれないです。
恋する小惑星 (1)
Quro
芳文社
2018-03-27
きららキャラット期待の1作。高校の地学部が舞台という点でまず惹かれますし、「小惑星を見つける」という幼い頃からの夢を叶えたいという物語にも憧れますね。地球科学と天文学が同時に楽しめるという科学設定は自分の趣味性に完全にはまっていて、筑波のJAXA宇宙センターなど実在の舞台を訪問するのも聖地的な魅力ありますよ。
ふたつ屋根の下(1)
ほなみ彩
アスキー・メディアワークス
2018-06-27
近年百合作品に力を入れている電撃から4コマでの期待作をひとつ。双子姉妹で対照的な性格のいちかとひとは、そのふたりの世話を焼くお隣さん・ユイ。ゆるふわなエピソードで描かれる仲良し姉妹+お隣さんという3人の関係性がたまらなく良いです。
鬼桐さんの洗濯 (1)
ふかさくえみ
竹書房
2018-08-27
近年妖怪や人外キャラクターとの交流が、4コマでもよく見られるテーマになっている気がします。前年に1巻が出た「鳩子のあやかし郵便屋さん」が妖怪相手の郵便屋さんなら、この鬼桐さんは洗濯屋さん。妖怪のために洗濯屋さんの家業を勤める鬼桐さんの日々の仕事を描く。実際のクリーニングに対する知識の掘り下げが素晴らしく、それを「妖怪」という現実では存在しない者たちにフィットさせるという想像力も素晴らしい。
mono (1)
あfろ
芳文社
2018-10-25
「ゆるキャン△」のあfろさんのもうひとつの連載。キャンプこそしないものの、旅行にグルメにバイクと共通性はとても高い。自分の作品である「ゆるキャン△」の聖地巡礼すら作中で行く有様。ここ最近趣味性が表に出た作品がひとつのフィーチャーになってると思ってますが、その先鞭を行く作者の趣味性が存分に出たあfろさんらしい4コマ。

kenkyukanさんの既刊部門4コマオブザイヤー2018!!

どうして私が美術科に!? (2)
相崎うたう
芳文社
2018-04-26
桃音&黄奈子という最高に尊い関係性はこの巻でも健在。作者の相崎先生が執筆時に現役高校生だったことが帯で宣伝されるなど、この出版社では珍しく強い推しにも期待したいですね。
TCGirls (2)
もみのさと
芳文社
2018-07-26
カードゲーム(TCG)のマンガなのですが、カードショップを舞台にカードを扱う日々の仕事と趣味を描くコンセプトが新鮮。カードゲームやショップを知っている人なら「あるある」と思わず納得してしまう面白さ。従来のTCGマンガやアニメが、バトル(対戦)とそれを通じたドラマを描くのに対して、こちらはTCGという日常の趣味の楽しさを描いている。その趣味性をクローズアップしたコンセプトが非常に魅力的でした。2巻終了が惜しすぎる。
棺担ぎのクロ。~懐中旅話~ (7)
きゆづきさとこ
芳文社
2018-07-26
GAに引き続いてきゆづきさんの長編ファンタジーもついに終焉。終盤に至るにつれて陰惨さを増した物語に押し潰されそうでしたが、最後で明るい解放感と僅かな寂しさを伴うエンディングに満たされました。
となりの吸血鬼さん (5)
甘党
メディアファクトリー
2018-09-27
今年も4コマ作品のアニメ化は多数ありましたが、ひとつ挙げるとすれば間違いなくこれ。吸血鬼という本来なら人間の恐ろしい敵として描かれる存在が、現代的で庶民的な暮らしを満喫しているというギャップがことごとく面白い。タイトルの「『となりの』吸血鬼さん」は、聖書の「良き隣人」を思わせるところがあり、人外の者すら受け入れる優しさと寛容性に満ちている。
まちカドまぞく (4)
伊藤いづも
芳文社
2018-10-25
もはや毎年の恒例になってしまって何を書けばいいのか迷うくらいですが、みかんの呪いを解く話はめちゃ泣けましたね。呪いから外に出たウガルルちゃんには幸せになってほしい。

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