今年一番手にとった作品はなんだ?と考えたらこの1冊でした.連載16年でついに200話を超えてなお,この作品の安定感は変わりません.ギャグのセンスもさることながら,登場人物がいい子たちばっかりで優しい気持ちになれるんですよ.これからもずっとそっと評価されるべき良作.
遊園地にホテルに学園祭、そしてヌコピョンの写真絵本。活動のロケや内容が広がってもきぐるみ部員は相変わらずマイペースで、みんなの得意が自然とひとつにまとまっていくさまに安心する。着ぐるみを楽しむことはもちろん、着ぐるみで作り上げる楽しさも描いた完結巻。
これまでもちょくちょく見えていた藤川歌夜の導線に火がついて爆発するという展開にハラハラさせられつつも、何が飛び出してくるかワクワクしながら読んでしまう。びっくりするほど大きく変わっていく各キャラクターの動きが面白い、そんな最新巻。
ついに全国大会に向けた予選が開幕。その予選大会にはこの1冊の約半分も使われ力が入っている。レースではパートナーとの衝突や連携、他艇との駆け引きなどがダイナミックに描かれ、本物のレースさながらの臨場感が味わえる。
全編エピローグといえる贅沢な最終巻。「魔法を信じない封印」が解けたスズは、先輩たちと幸せな日々を過ごすものの、別れのときは刻一刻と近づいてきて……。「信じる」という本作のテーマが、人間と魔法使い全体の問題へと発展し、そして収束するラストは必見。
新しい小惑星を見つける。宇宙飛行士になる。地図を作る。みらたちの夢は途方もなく大きく、叶いっこないと言う人もいるかもしれない。けれど、諦めない限り夢は終わらない。それぞれの夢を追いかける地学系女子(ジオジョ)たちのまっすぐな瞳が眩しい、あれがきららの一番星。
自分たちだけの小惑星を見つけようと高校の地学部に入った みらとあお。遠くの星に手をのばす天文班も、足元に眠っているものを見つめる地学班も自分たちの目指す目標にまっすぐで、応援したくなります。地学・天文知識も充実していて知的好奇心を刺激する一冊。
アニメも好評放送中のチアフルチア4コマの最新刊。いろんな助っ人や応援依頼に応えてきたチア部が、いよいよチアの大会に臨みます。前巻で加入した花和が本格的に絡んできて、新たなかけあいが生まれているのも楽しい。
スラップスティックでドタバタハイテンション、でもちょっとずつ上達していく体操部の子たちが好きでした。出来なかったことが少しずつ出来るようになっていくうれしさ・手応え・誇らしさ、その一つ一つが勲章のようでまぶしい。
センスがとにかく半端ではない。あえて魚眼レンズ風に描かれた背景の美しさといったら。写真そのものではなく、絶妙に漫画らしいアレンジを効かせてあり、それが逆に読者に訴えかけるリアリティを高めているという離れ業。どれだけ修練を積んだら、こういった絵が描けるのだろう。 もちろん内容も充実。カメラ片手に旅するのは楽しいよ、という単純明快なポリシーを全力で描き出している。あくまでノリはクールなところがすばらしい。

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