pripin789さんの選んだ新刊部門4コマオブザイヤー2019!

社畜さんと家出少女 (1)
タツノコッソ
芳文社
2019-09-27
社会に居場所を持たなかった二人が身を寄せ合う……けれど、その苦しさにはあまりフォーカスが当たることはなく、あくまで二人で過ごす日常がメインで、わりかし明るいトーンが続く。それでも忍び寄る「社会」の影が見え隠れすると、この二人の日常が薄氷の上に成り立っていることを思うと、そこにはかけがえのない輝きを見いだせる。「日常」と表現されることの多いきららレーベルで、「日常」の新たな一面を見せてくれた、そんな作品です。
旅する海とアトリエ (1)
森永ミキ
芳文社
2019-11-27
名所を描く絵の良さもさることながら、いろんな方面から「旅」の感覚を伝えてくれるこの作品。 知らない土地にいるから、この人が隣にいるのが嬉しい。 知らない土地にいるから、スランプに陥っていた気分に変化が生まれる。 この作品がずっと続いて、世界中を歩き回る二人を見てみたいと思わせてくれる。
ぼっち・ざ・ろっく! (1)
はまじあき
芳文社
2019-02-27
あるあると狂気を反復横跳びする陰キャ描写だけでも抜群に面白いが、その根っこにあるのは「弱虫がステージに立てばヒーローに」という王道。そこに至るまでの勇気、ひたむきさ、支える人たちの存在、すべてが最高に熱い。投票には考慮してないけど2巻分の内容も超良くて来年2月が待ちきれない。
放課後すとりっぷ (1)
若鶏にこみ
芳文社
2018-12-26
女から女への露骨な欲望から始まり、なのになんとも気だるい雰囲気が癖になる。彼女たちにまとわりつく誤解や諦めや、純粋ではない友情は、しかしまぎれもなく「青春」の色。
未選択

pripin789さんの既刊部門4コマオブザイヤー2019!!

どうして私が美術科に!? (3)
相崎うたう
芳文社
2019-04-25
全方位最高の巻なので自分の好きな蒼紫の話だけします。 紫苑にとって一番近い存在の蒼が、紫苑にとって羨むべき天才的な(に見える)性質を持っているという歪みは1巻の頃からあり、それがきっちり拾われるだけではなく、その嫉妬の心に与えられる導きと蒼の真意まで含めてこれ以上はない形で美しく回収されて、相崎うたう先生への信頼がMAXになりました。
彼女がお兄ちゃんになったらしたい10のこと (2)
アカコッコ
芳文社
2019-06-27
2巻で一気にギアが上がった印象があります。「家族」というテーマに対して、家族になろう/一緒にいようと努力することで本当の家族になれると力強く表明する終盤の展開は疑似家族ものの中でも白眉。
ふじょ子とユリ子 (2)
モル
芳文社
2019-05-27
コメディだけどその設定ゆえか暴走するふじょ子も自爆するユリ子も嫌味がなくて純粋に楽しく見られる、そして二人の関係の進展が嬉しい。メイン二人の抱える「秘密」への優しさにあふれる良い作品。
ステラのまほう (7)
くろば・U
芳文社
2018-12-26
村上椎奈、池谷乃々、布田裕美音と苦しさを含む彼女たちの足取りを描いたこの巻を締めくくるのが百武照。その仄暗さと彼女を知るものにとっては驚くほどの人間くささに、「ダウナー系のドラッグってこんなんかな」と思ったのを覚えています。
未選択

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