kawada0zoさんの選んだ新刊部門4コマオブザイヤー2019!

ぼっち・ざ・ろっく! (1)
はまじあき
芳文社
2019-02-27
「陰キャならロックをやれ!」 主人公のリアルなコミュ障っぷりが痛々しくも愛らしい。マンガらしい崩れ顔で笑いを誘う一方、楽器やライブハウスのディテールは細密で説得力を帯びる。4コマ1本でオチをつけつつ、一冊で成長のドラマを描くという構成力も高い。間違いなくきらら系の「今」を代表する作品。
アスクミ先生に聞いてみた (1)
後藤羽矢子
竹書房
2019-01-26
「お悩み相談」の回答というと、乱暴な極論で一刀両断! になりがちだ。けれどこのアスクミ先生は実に真摯。真面目すぎず、中庸な正論でもなく、なのに説得力のある答を出してくれる。「常識ってどこで知るの?」などの普遍的な疑問から「どうしたらバズれるの?」といったご時世の悩みまで、相談の幅も広い。ベテラン作家だけにマンガとしての面白さも安定している。
佐藤さんはPJK (1)
わらびもちきなこ
芳文社
2018-12-26
PJKとはプロフェッショナル女子高生である。佐藤さんは学校では完全無欠の女子高生、だがプライベートではただの酒好きアラサーなのだった! …いやJKの時にも割とポンコツ気味のような…? 佐藤さんだけでなく、狂言回しの千春にライバル役のめいもどこか抜けていて、ドタバタ喜劇が可笑しくも愛らしい。
未選択
未選択

kawada0zoさんの既刊部門4コマオブザイヤー2019!!

まちカドまぞく (5)
伊藤いづも
芳文社
2019-06-27
正直、2巻3巻の重要課題を棚上げして周りの人物の掘り下げに移行した4巻には迷走を感じていた。ところが5巻はその延長上で更に周囲を掘り下げ、かつシャドウミストレス優子と眷属の物語としても読み応えのある作品に仕上がっている! ギャグも相変わらず快調で、底が見えない作品。
ふじょ子とユリ子 (2)
モル
芳文社
2019-05-27
私は別に百合漫画が好きなわけではないが、この作品には参りました。1巻2巻の表紙を並べるだけでもうニヤニヤ、そしてあのラスト! 1巻のカギだった「腐女子あるある」に振り回されるユリ子という構図は後退ぎみですが、それも2人の距離が縮まったがためと思えば全然アリです。
こみっくがーるず (5)
はんざわかおり
芳文社
2019-04-25
かおす先生ついに連載ゲット! その連載作の設定が絶妙で、かおす先生の漫画家としての資質だけでなく、アニオタとしての浮沈まで描かれています。ツーショットで表紙を飾る担当編集者・編沢さんのキャラも掘り下げられ、プロらしい悩みと決断でかおす先生を導くあたりも見所。
クレオパトラな日々(2)
柳原満月
竹書房
2019-04-17
可愛い絵柄に小気味良いギャグ、しかし史実を踏まえてクレオパトラの日々を描く。2巻ではあのカエサル篭絡が描かれ、1巻からのレギュラー陣が一掃されるという重大な転機を迎えることに。この作品のクレオパトラは悪女などではなく純真な才女で、にもかかわらず史実どおりに事が進んでしまうギャップも見所。社会や文化のディテールも細かく、詳細な解説コラムもあるからマジで勉強になる。
白衣さんとロボ (3)
竹書房
2019-09-17
主な登場人物は白衣さんとロボの2人だけのまま、ついに3巻に到達。宇宙旅行に時間遡行と話のスケールは大きくなったが、けれども舞台は自宅のみにほぼ固定。なのにマンネリの印象はなく、2人の掛け合いだけで面白さを維持しているのが凄い。完結は惜しいけれど、読者の知らないところで生活がずっと続いてそうな感覚。

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