kawada0zoさんの選んだ新刊部門4コマオブザイヤー2016!

ヨルとネル(1)
施川ユウキ
秋田書店
2016-10-20
こびとの冒険という絵本的なワクワク感、漫才のような可笑しな掛け合い、そして時おり差してくる不穏な影。これらが渾然一体となり4コマのフォーマットに定着している。
ポプテピピック(1)
大川ぶくぶ
竹書房
2015-12-07
約束事なんてまるで無視した縦横無尽の大暴走。商業作品は考え過ぎて描いている感があった大川ぶくぶ氏だが、何があったか色々解放されたようだ。これぞ本来の切れ味!
リトル・リトル・アリス(1)
神無月羽兎
芳文社
2016-09-27
変態と狂人、そして大破壊に彩られた超絶ハイテンション・コメディ。どんな導入からでも超速展開で乱戦になり、毎回血の雨が降る。それでも露悪趣味に陥らないバランスが巧い。どこか全盛期の浦沢義雄脚本を思わせる作品。
ふたりでひとりぐらし、(1)
ざら
芳文社
2016-06-27
作品の方向性が少々見えづらいが、「大学とはどんな場所か」を伝えつつ、それを有能引きこもり男との対照で際立たせることが核心とわかると俄然面白くなる。…まぁそんなことより黒髪&巨乳&眼鏡&セーラー服の残念美人withバモスホンダが肝なんですが。
きょーだん!
額縁あいこ
アルファポリス
2016-02-29
教祖を目指すJKとそれを取り巻く変人たち。コミュ障の小説書き、科学信奉者、ロックお嬢とみな主役を張れるほどキャラが濃い。唯一マトモなツッコミ役の陸上少女はガチ百合で、甘くて苦い恋愛ストーリーを背負う。みな可愛い。とにかく可愛い。12月までノーチェックだった己を恥じる傑作。

kawada0zoさんの既刊部門4コマオブザイヤー2016!!

まちカドまぞく(2)
伊藤いづも
芳文社
2016-10-27
1巻以来の細かく張られた伏線が収斂され、ある人物の意外な現状が明らかになり、主人公二人の関係の進展も描く…という極めてドラマチックな要素を備えながら、ギャグとしての面白味も高レベルで維持している驚異の第2巻。この後も含めて期待大の作品。
ばーどすとらいく!(2)
もず
芳文社
2016-04-27
日常系4コママンガと、地球外知性体ファーストコンタクトSFとの絶妙な融合。敵側の新キャラ登場で一段と盛り上がるが惜しくもこの2巻で完結。とはいえ、種族を超えた友情の描写や「アレが伏線かよ!」の構成の妙には十分以上の読み応えがある。
ゆるめいつ(6)
saxyun
竹書房
2016-10-27
この設定でこのシュールな空気。「永遠に続くモラトリアム」と言うとちょっと羨ましいが「永遠に続く浪人生活」は間違いなく地獄である。(コピペ)
NEW GAME!(4)
得能正太郎
芳文社
2016-07-27
TVアニメがまず文句の無い完成度でファン層を広げたのではないか。出版社側の集中刊行戦略もあり、今年最も波に乗った感があるタイトル。投票対象が3巻もあって悩まされたが、青葉の成長と目標との距離をほろ苦く描いた4巻に一票を投じたい。
きょーだん!(2)
額縁あいこ
アルファポリス
2016-04-30
2巻はさらに濃ゆい新キャラが投入され、ギャグも百合ラブ要素もパワーUP。この種のマンガには珍しく、短い間に登場人物たちが少しだけ、しかし確実に成長していくのが好い。登場人物間の関係の構築も巧妙で、ギャグの部分とシームレスで青春物語が展開されている。

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