千鳥と助蔵は命を懸けて伊賀の地に向かいます。歴史の表舞台に出ることはない忍び同士の死闘には手に汗を握ります。武士との戦いでは見れないトリッキーで迫力ある戦いの描写は必見です。そして千鳥と助蔵の関係にも大きな変化がでるので長年のファンにはうれしい展開でした。
清少納言を中心に描かれる平安コメディ4コマも13巻。 体臭を気にしたり、定子様から贈り物をもらったり、菅原孝標の娘のことをほったらかして面倒なことになったり、双六で遊んだり、清少納言のいつも通りの日常が面白おかしかったですね……と思っていたら、次巻で終了とのお言葉が!?ホントですかー!?!?めっさ好きな作品なのでとても悲しいんですが、これも時の流れかやむなし。次巻を待つのも寂しくなりますが、それでも楽しみです。
舞台柄、食事は正座にて行われますが、縁側でのそれは月の光を浴びて特に美しいです。用意する者と食す者との対話としての食事がその酸いも甘いも含めふんだんに描かれてて大変面白く、またその中で強く食い気を発揮し食事を楽しむ福の姿に救われます。
三国志、諸葛孔明さんとその妻・月英さんの4コマ物語も15巻。 ついに大舞台・赤壁の戦いへ向かって話が進んでいますが「演義」ベースな内容がエンタメ性高くて面白いですね。あとがきによると「正史」「演義」双方から取り入れて話づくりをしているとのことで、ますます本作が楽しみになります。何だかんだ「演義」の十万本の矢エピソードや、士元さんが曹操のもとへ訪れる所など盛り上がります。次はいよいよ決戦になるかな?とても楽しみです。
戦国三大梟雄に数えられる宇喜田直家を主人公にした戦国4コマ。あまり知られていない少年時代から国人領主時代の直家とそれを取り巻く時代と状況を描いているのが白眉。謀略と暗殺を武器に戦国大名にのし上がる直家を殺伐さと笑いを両輪に描かれています。重野戦国4コマで強烈な個性を出していた脇役を主役に据えた作品です。

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