Sarutani_tweetさんの選んだ新刊部門4コマオブザイヤー2013!

メガドラ部長りるなちゃん
Ika
エンターブレイン
2013-01-25
ジャンスカ女児風ルックスにおっさんの魂を宿した女子大生りるなちゃんによるダメ人げ…もといゲーオタ日記は、ゲーム業界もユーザーも大人気なかった時代の空気を今に伝える歳時記としても楽しめますね。 …つーか、リアルミルキーガレージと言うべきSEGAAGESの中の人をゲストページに引っ張ってきた編集はGJすぎです。
ともだちマグネット(1)
まご
竹書房
2013-02-07
互いに距離感をつかみ損ねて空回りし続けながらジワジワ進展していく、読モのなっちに懐かれたアニオタまこちんの不器用な友だち関係は、もどかしくも微笑ましいヤキモキ感をかき立てられずにいられませんね。 ついコミュ障なまこちんに自分を重ねて肩入れしちゃう人は(私も含めて)多いでしょうけど、好きな気持ちを真正面からぶつけずにいられない純ななっちも可愛いよ。
飯田橋のふたばちゃん(1)
横山 了一, 加藤 マユミ
双葉社
2013-06-28
豊富なネタを抱えながらも危険に満ちた「出版社擬人化」という鉱脈に手を付けられたのは、大手の隙を突いてメジャー&マニア向けに独特な存在感を確保してきた双葉社ならではのファインプレーと言えましょう。 主人公であるふたばちゃん自身も際どいネタで散々イジられたりと、登場人物全員が平等に被害者になっていることで嫌味なく読める匙加減は秀逸ですね。 ネタ切れの心配はなさそうですが、別の意味で切られないように気をつけてほしいですね。
オトナのいろは(1)
あさのゆきこ
芳文社
2013-09-05
過去のいざこざを吹っ切れない書道家・綾乃先生と、覇気もなければ趣味もないサラリーマンの滝村くんという、接点がなさそうな二人が偶然にも書道教室を軸にして互いの運命を回していく筆致はさり気なくも絶妙ですね。 人生を賭けて道を極める厳しさと、人生に張り合いを持てないもどかしさが二人の主人公によって語られるシリアスさと、何だかんだで書道バカな綾乃先生&押しが足りない純朴青年な滝村くんのラブコメ未満な日常のバランスも見どころの一つです。
WARNINGダライアスさん
藤丸あお
エンターブレイン
2013-11-15
ダライアスに限らないタイトーネタのディープさは現ZUNTATAばびー氏も太鼓判を押すクオリティですが、無口で過激な押しかけ女児女房ばーすとさんを筆頭に、残念美人のずんたさん&外伝さん、ワカメパンツがチャームポイントなジ・エンブリオンさん…挙げていくとキリがないほどキャラが立ちまくった擬人化女子たちによるキュートで魔奴化…もとい間抜けな日常系ドタバタ4コマとしてもオススメできる逸品です。

Sarutani_tweetさんの既刊部門4コマオブザイヤー2013!!

信長の忍び(7)
重野なおき
白泉社
2013-10-29
織田信長という人物を描く上で避けられない比叡山焼き討ちというジェノサイドを真っ向勝負で描いた第7巻。漫画としての巧さもさることながら、エンターテイメントと歴史的事実のどちらも裏切らない姿勢こそが重野先生を熱血4コマ漫画家たらしめている事を再確認させてくれました。 そして信長の天下布武を成し遂げる道具たらんと心身を捧げて奮闘する千鳥が堪えきれずに流した涙と、その後に湯治で汗を流す艶姿に、重野先生がヒロインの愛おしさを描くことにおいても一流という事も再確認できます。
愛蔵版 かしましハウス(5)
秋月りす
竹書房
2013-04-27
女の子たちのかしましくも微笑ましい日々がいつまでも続いていく…今の4コマ誌において主流となった「日常系4コマ」の源流と言っても過言ではない作品が今でも全国の書店で手に取れるというのは、本作と読者にとって本当に幸せなことだと思うのです。 変わらず凹まず荒れもせず。いつも笑顔な四姉妹の魅力は十年やそこらで色褪せるもんじゃありません。
うちは寿!(5)
小池恵子
竹書房
2013-11-27
寿家の美女3人+ちびっ子の毎日はいつまでも呑気なままで続いていく…かと思いきや、ピュアな小1から反抗期バリバリな中学生になっちゃった千尋くんには世間体とかその他色んなものが目についてしまいますが、「でもごめん だからってその通りには生きられない!!」…何もかも承知でマイペースを貫くお姉さんたちの強さには絶対に敵わないことを悟るには、まだまだ時間が必要みたいです。 …なんて大団円を迎えつつ、まだまだ物語を続けていけそうな余韻を残しまくるエピローグが「おあずけ」感にあふれてて、実にもったいないというか罪作りというか。

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