tanakaminorufkさんの選んだ新刊部門4コマオブザイヤー2025!
セーラー服と関西弁 (1)
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ライムマン |
| 芳文社 |
| 2025-08-27 |
| 「方言キャラ」は「スパイス的に1~2人」というのが近年の定石(?)な4コマ界隈に「オール関西弁」というエグみで登場…でもクセになる味わいの作品です。
ワタシ自身「大阪府北東部」から市内経由で「河内長野のトナリ」へと転居した経験があるだけに、この作品の雰囲気にはガッツリ掴まってしまいました。
大阪への偏見がある(特に東日本で生まれ育った)方々にこそゼヒおすすめしたい。…偏見が助長されても?かめへんかめへん(笑)。 |
このままモブじゃ終われない! (1)
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優しい内臓 |
| 芳文社 |
| 2025-01-27 |
| 相変わらず作者さんらしいヨドミ感のある画柄ですが、ときどき見せる主人公ピコの笑顔がステキに強力です。作中の表現で言えば「期待はされないけど応援してもらえる」というキャラ…かなりイイキャラだと思います。
せっかくサキュバスとして非凡な才能をもっているのに、それをかなぐり捨てて「漫画家になりたい!」とガンバる姿は、オロカしくてケナゲで…でもやっぱり応援したくなります。
サブキャラがとてもイイ味を出しているので、長く続いていろんな展開を見せてほしいと感じる作品です。 |
フルボイス! (1)
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科戸コウ |
| 芳文社 |
| 2025-09-27 |
| ときどきゲストで見かけていた作者さんが、声優界を「縁の下込み」で描いた作品。声優という人気商売をバックスタッフの視点から見てみると…やっぱり大変そうです。
個人的に1巻では「まだまだ序盤」感がありますので、これからのオハナシがどう転がるか期待してます。 |
はらぺこ母娘と元カレ家主 (1)
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りおり |
| 芳文社 |
| 2025-07-07 |
| 元カレである「たかはる」があまりに「一人で生きてきて一人で生きて行ける」様子なので、最初は正直「おいおいこんなヤローいねーよ」と思っちゃったんですが、話が進むにつれて「はらぺこ母娘」にカキ回されて「イイ感じにクズれていく」トコロがすごくイイ。
一方で母とたかはるの距離感の変化に、クールなみのりが「イイ感じにクズされていく」トコロがすごくイイ。
あと人体の表現、特に「酔いが回って姿勢がクズれてくる」様子もすごくイイ。
いろいろと「すごくイイなぁ」と感じる作品です。 |
お憑かれですね杏子さん
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タカスギコウ |
| 芳文社 |
| 2024-12-06 |
| 1巻だけで終わった作品なのであまり知られてないのかもしれませんが、今期タイム系ではある意味「出色の作品」だと思います。
作者さんは成年向けも描いてるだけに画はもちろん上手いんですが、それ以上にキャラが「ちょっと目を伏せる」「遠い目をする」ときの空気感のようなものが絶妙です。
かつて上條淳士氏が「TO-Y」をひっさげて少年マンガ界に登場したときと似たようなオドロキがあります。個人的には「名人」が見せる「手すさび」だったような気がしてて…読む機会があったことに感謝したい気持ちです。
そうそう、毎回「トビラ絵」のキャラ&ファッションがイカシててステキなんですよ。 |