yuzuoshi_akiさんの選んだ新刊部門4コマオブザイヤー2024!

スポチャン! (1)
土管
芳文社
2024-11-27
4コマならではのテンポのいいギャグと、競技系スポーツ漫画の迫力あるアクションを兼ね備えた快作。主人公の才能、強い先輩、仲間との絆、ライバルとの因縁、そして勝利と敗北。ドタバタ劇の中に王道少年漫画テイストが散りばめられ、熱血しつつも安心して読める。…毎度のように脱ぐ部長と、その姉のヤンデレぶりを除けば。
エイティエイトを2でわって (1)
有馬
芳文社
2024-01-26
夢破れて、それまでの積み重ねを “基礎から爆破” されたピアニストが、再会した幼馴染と共にもう一度ひとつひとつ積み上げてゆく再起の物語。一見、清楚な子が騒がしい子に振り回されてるようで、実は二人ともおもしれー女だったり、ボケツッコミしながらも互いに決めるところは決めたりする。根っこのところで波長が合う二人だからこそ、凸凹コンビの連弾が成立するのであろうか。
オールドヨコハマラジオアワー (1)
青田めい
芳文社
2024-05-11
「何度繰り返すことになっても」同じ芳文社作品の某魔法少女めいた台詞を言いつつ、好きなラジオ番組を守るためシュウマイ食ってタイムリープを繰り返す、トンチキなループ物。ゲームのリセマラ感覚で時間を巻き戻す主人公はとにかくタフで、限界オタク同士の争いというある意味どうしようもない状況すらも、なんとかしてしまいそうなパワーが作中にみなぎっている。
escape into the light (1)
むぐら
芳文社
2024-03-27
「甘ちゃんがよ…」陰キャだけど言いたいことはハッキリ言うオタクによる、わがままでめんどくさい歌姫のプロデュース。なんとも頼りない上にバチバチの喧嘩ップルだけど、周りからの弄られも相まってどこか微笑ましくもある。よちよち歩きでも前へ進もうとする二人、果たして大成できるのか?
アイドルビーバック! (1)
はんざわかおり
芳文社
2024-02-27
人気がなくなり、解散したアイドルグループの再起。口で言うのは簡単だけど実際は一からのやり直しどころか、オワコンの印象が付きまとうマイナスからのリスタート。にもかかわらず、前作『こみっくがーるず』譲りの主人公のテンションは陰鬱な空気をきれいさっぱり吹き飛ばし、周囲を巻き込んで旋風を起こす! レッドオーシャンの世知辛さを描きつつも、その中で這い上がってきそうな予感を抱かせる強さと勢いが主人公たちにはある。

yuzuoshi_akiさんの既刊部門4コマオブザイヤー2024!!

ご注文はうさぎですか? (12)
Koi
芳文社
2024-03-27
ココアの成長ぶりと、チノそしてティッピーの始まり。未来へ進みゆく姿と過去を並行して描くことで、文化祭のモチーフとなった不思議の国のアリスのごとく、あっちこっちへ飛ばされているかのような錯覚を覚える。「日常の中に不思議の交差点」とアニメで歌われているとおり、現実と非現実、過去と未来が交錯する木組みの街から目が離せない。
メールブルーの旅人 (2)
こだまり
芳文社
2024-01-26
ほぼ1話完結かつ一期一会のSF股旅物でありながら、過去のエピソードの中にヒントがあるなど、歩んできた道のりが無駄にならない作風。別れた人々の寂しさだけでなく、旅人のもとに残るものが確かにある。仮想世界を出て、滅んだ世界を去り、新天地を求める本当の旅に出たのはたったの二人だけれど、その胸中にはこれまで出会った人々の想いが生きている…そう思わせてくれる。
きもちわるいから君がすき (2)
西畑けい
芳文社
2023-12-26
きもちわるい女ときもちわるい女が出会ったらどうなるのか? 何気に1巻から登場していた図書委員がその本性を現した時、主人公とのディスコミュニケーションの果てに繰り広げられる意味不明な頭脳バトル。優秀ながら倫理観と正気度が終わってる者同士、収拾がつくわけもなく… 。勝手に戦え!
マグロちゃんは食べられたい (2)
はも
芳文社
2023-12-26
食う者と食われる者の、どうしようもない価値観の違い。最終回ではギャグでお茶を濁さず、あいまいな表現でごまかしもせず、主人公と魚ヒロインの行きつく先を真正面から描き切った衝撃のラストが胸に迫る。単行本では、他のペアが分かり合う話と最終回との間に描き下ろしでもう1話挿入され、主人公組の断絶がより際立つ形になっている。早期完結は惜しまれるものの、“鮮度が落ちないうちに頂いた”のは物語としてむしろ良かったのかもしれない。
瑠東さんには敵いません! (3)
相崎うたう
芳文社
2023-12-26
和村ちゃんにだけ見せる、からかい上手の瑠東さん。それは、和村ちゃんが弄りがいのある子だからではなく…。回想シーン、そして「第0話」の後で1巻を読み返すと、瑠東さんがこれまでとまったく違う姿に映る構成の絶妙さ。お互いに余裕のない二人だからこそ、心の波長が合う…そんな不器用でかわいらしい関係があったっていいじゃないか!

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