ryousunaさんの選んだ新刊部門4コマオブザイヤー2024!

夫の遺言が「同人誌描け」だったもので (1)
むんこ
星海社
2024-11-13
夫の遺言から同人活動を30年ぶりに再開する弥子さんと子供たちの物語。30年の時間で同人への愛は冷めることなく、夫の遺言により再び燃え上がる。それはあたかも恋のように。主人公の弥子さんは作者のむんこさんを投影したキャラクターで、アナログ作成で今のデジタル主流の同人界隈の海を泳いでいくのがリアリティある描写になっている。創作への熱情が作品から伝わってくる傑作です。同人誌を知らない読者のために、同じく同人活動を全く知らない子供たちを配置して、誰でも楽しめる作品にしているのは流石の手腕である。
高嶺さんは、飛鳥くんと遊びたい。 (1)
黒乃ロク
講談社
2024-11-07
「罰ゲームで好きな人に告白」という登場人物の飛鳥くんならずとも「どういうことだ?」と思ってしまう導入の4コマ。その後に続くのが謎かけで告白し合う展開。こんなの読みたくなるに決まっています。麗しい姿に対し小学生レベルな性格の高嶺さんと、それを受け止める男っぷりの良い飛鳥くんの恋模様は、同じクラスの一員になって見ていたい気持ちにさせてくれます。極上のラブコメ4コマです。
軍人婿さんと大根嫁さん (1)
コマkoma
芳文社
2024-03-01
農家の娘さんのもとに天を衝くほどの軍人さんがお婿さんに来ました。出会って3時間で祝言を上げる二人。お嫁さんになった花ちゃんと婿入りした誉さんは恋をして結婚への道ではなく、結婚してから恋の道を歩んでいく。現代の日本とかけ離れた価値観が存在していますが、普遍的な恋模様を描いている上質な恋愛4コマです。
キミはあくまでも。 (1)
あきらんぬ
芳文社
2024-01-26
若い館の主人・ヴェネルに仕えるのは悪魔のメイド・エクールカ。妖しく微笑みながら主であるヴェネル少年を翻弄する。エクールカの誘惑に抗い彼女に対抗するために秘密を探るヴェネルだが、どうしても彼女を危険な存在として割り切ることができない。悪魔なのにヴェネルに寄り添い彼の心に安寧を与えるからだ。いつの間にかヴェネルはエクールカの真意を知りたくなるのだ。異種ラブとおねショタの両取りで贅沢な作品です。
けがわとなかみ  (1)
類家海
新潮社
2024-03-08
獲物として捕らえたうさぎから愛の告白を受けるきつね。どんなに邪険にしようとも追いかけてくるうさぎ。その理由は死の淵にいたうさぎの命を救ったから。その日からうさぎの胸には熱く昂る感情が生まれた。動物キャラクターですが内面に人格を付与されている擬人化作品です。それ故に「愛」という感情を理解しています。恋愛、家族愛、親愛とうさぎときつねの周りには「愛」の物語が描かれているのです。その「愛」の表現の暖かさが胸に染み入る作品となっています。

ryousunaさんの既刊部門4コマオブザイヤー2024!!

孔明のヨメ。 (16)
杜康潤
芳文社
2024-06-06
三国志の中でも群を抜いて有名な「赤壁の戦い」がついにクライマックスへ。曹操軍を打ち破るために策を練る孔明、孫呉軍が有利な水上戦で勝利を掴もうとする周瑜。圧倒的な戦力を持つ曹操は今までにない油断を見せてしまう。この作品のたまらないところは正史と演技を織り交ぜながら、杜康潤の「三国志」を読者に提供するところです。月英が曹操の元へ行き孔明と龐統の策を成し遂げるのに大きな力になるなんて杜康潤三国志ならではの面白さです。
東の森の魔女の庭 (4)
越田うめ
新書館
2024-06-26
エルセと友情を結んだアクサナの活躍が大変に良い印象を残します。あこがれのフィグネリアの住む森への遠征、ぎくしゃくしている兄との関係に悩みをエルセたちに相談する等。硬いイメージのあったアクサナのキャラクターが大きく飛躍したのがこの4巻の面白さの肝です。アクサナが腹をくくって兄と向き合うことを決めたとたんに、あれほど怖いイメージのあった兄に隙がみえる演出を仕掛けてくるところがたまりません。
姫ばあちゃんとナイト ふたりはきょうも
佐倉イサミ
KADOKAWA
2024-09-19
姫ばあちゃんと愛犬・ナイトの周りには今日も色々な人たちが集まってきます。姫ばあちゃんとナイトを中心に放射線状に繫がっていた人間関係に横のつながりができて、一つのコミュニティーが出来上がっていくのがうれしい気持ちにさせてくれます。今作で四季ごとに章が立てれれていて、季節ごとにナイトが可愛い姿を見せてくれて幸せな気持ちになります。
らいか・デイズ (35)
むんこ
芳文社
2024-11-07
むんこさんの代表作であり、出世作でもあり、花丸町という舞台の根幹をなし、ファミリー4コマ史の中で大きな足跡を残した作品もついに完結。「らいか・デイズ」の中やほかのむんこ作品の中で来華と竹田君の中学生以降が描かれていましたが、卒業式を迎えた二人のドラマには目頭が熱くなりました。作品当初は来華の完璧超人なキャラクターが前面に出ていましたが、長期連載になるにつれ群像劇となり、来華の子どもらしい面も描かれるようになりました。初期の来華に比べると35巻の来華は喜怒哀楽のふり幅が大きく描かれていますね。
のみじょし (13)
迂闊
竹書房
2024-11-17
モブ顔なのにキャラが立つ男・吉田、ついに表紙に登場です。吉田くんは読み切りから登場しているキャラクターでみっちゃんや吉田姉妹と絡んでちょっとかわいそうな目に合うとき輝くキャラなのですが、吉田くん自身が起点となり楽しい飲み会が描かれるのもこの作品の面白さを支える柱の一つです。13巻でも吉田くんがきっかけの飲み会エピソードが大変に読み応えのある内容となっています。

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