jyushisirin_oxyさんの選んだ新刊部門4コマオブザイヤー2020!

星屑テレパス (1)
大熊らすこ
芳文社
2020-07-27
次の時代の覇者になるために生まれてきた、という風格を感じますね。人見知りで臆病だけど明後日の方向にポジティブだけど自分を信じられなかった女の子が、記憶喪失らしく自称宇宙人の明るくポジティブで母性的な女の子に出会った結果、自分の目標に向かってなけなしの勇気を振り絞りながら奮闘する話。そう書けば泥臭く見えますが、作者による美麗かつスタイリッシュな画風もあって心洗われる空気感になってますね。
紡ぐ乙女と大正の月 (1)
ちうね
芳文社
2020-06-26
つまるところが大正時代を舞台にしたタイムスリップもの。地震をきっかけに大正時代にタイムスリップした少女が公爵令嬢に拾われて女中の職務を不器用ながらこなしながら女学生生活する話ですが、その合間合間に作者(中国史専攻の歴史学徒)が丹念に取材している大正時代の女学生生活やエスに関する風習をはじめとして、時代風俗や価値観倫理観が挟まれているので巻末の参考文献リストを読むともっと物語の雰囲気が楽しめること請け合いです。ほか作品を書くにあたって取材していることなどをpixivのFANBOXで全体公開していることがあるのでそれらを読んでいくと良いでしょう。
謎のリリリス (1)
TYONE
芳文社
2020-11-26
一話一話ごとにジャンルが変わってるんじゃないかと思えるほどにめまぐるしい展開に戸惑う人も多いかもしれない。ホラー・SF・バトルもの・百合エトセトラエトセトラ。涙と笑いと感動が程よく揃いながらも調和してるのか調和してないのかわからない作品だ。作者と作品のポテンシャルの底は知れないし、何が起こるかわからない「謎」の感触を味わいたい方はぜひ。
むすんで、つないで。 (1)
荒井チェリー
芳文社
2020-08-27
神隠しによって自分の年齢と身体がズレてしまった女の子たちと見た目が良く能力も高いわりには精神が小学生のころから成長できなかった女の子の物語。ベテラン作家という存在はこと現状のきららにおいては肩身が狭そうにも思えるがそれを感じさせない安定した筆力で叩きつけてくる物語は相当な質量だ。
トールさんの通り道 (1)
猫月
芳文社
2020-06-26
雰囲気こそきらら系っぽくは見えるが、実は危険なモンスターのうろつくきらららしからぬハードな世界観の物語。モンスターのうろつく森のなかでゴブリンと道具屋を開いている主人公。主人公の道具屋の常連の女騎士、ひょんなことから主人公と知り合ったモンスター、主人公と縁があるらしい勇者一行、それぞれが絡みながら物語を紡ぎ合っていく様はそこそこ壮観の一言。

jyushisirin_oxyさんの既刊部門4コマオブザイヤー2020!!

放課後すとりっぷ (2)
若鶏にこみ
芳文社
2020-01-27
この作品に関してはいろんな感情が駆け巡っていろいろ考えられなくなりそうだけど、連載が終わって一年ぐらい経った今読み返しても発見があったりするし物語のなかに埋め込まれた感情みたいなものを読み通していくのが楽しいというか。話の大筋としては林檎たちと美術部の和解というところですが、そこを縦軸としながらも六花とあかねのすれ違いやら六花と林檎のすれ違いや誤解が積み重なっているのでわりと楽しいです。あかねの世界がただ見たいだけだった六花と自分の世界のなかで六花と一緒にいたかったあかねと。ほんの少しだけどすれ違ってる重さが本当にいいです…。(下着やらランジェリーの話をしていないことに気付いてしまったけど、まぁいいじゃん)
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