kenkyukanさんの選んだ新刊部門4コマオブザイヤー2019!

精霊さまの難儀な日常 (1)
琴慈
芳文社
2018-12-26
「あんハピ♪」の琴慈さんの新作4コマは精霊と人間との異文化交流コメディ。この作品の精霊とはサラマンダーやウンディーネのこと。体質からしてまったく異なる彼女達が人間界の環境に戸惑いつつ、パートナーとなる人間との交流を深めていく。「あんハピ♪」のようにキャラクターたちが乗り越えていく壁を描きつつも、そちらよりぐっと明るい話にもなってますね。「となりの吸血鬼さん」のような人外交流もの、天使や悪魔が人間界に留学してくる話との共通感もあり、広くおすすめできるコメディだと思います。
ぼっち・ざ・ろっく! (1)
はまじあき
芳文社
2019-02-27
「けいおん!」から10年。きらら音楽4コマはまったく新しい境地に到達していた。オタクやコミュ障・引きこもりといった近年とみにマンガやアニメで登場するネガティブキャラクターがあえてリア充全開のバンド活動にチャレンジする。陰キャ特有の笑える(笑えない)失敗をコミカルに描きつつ、懸命に目の前の音楽に挑んでいく熱い青春物語としてもぐっと引き込まれますね。主人公たちのモデルがアジカンだったり、タイトルイラストが有名CDのジャケット絵になってたり、積極的に盛り込まれた音楽ネタも魅力。
社畜さんと家出少女 (1)
タツノコッソ
芳文社
2019-09-27
きららファンの間ではおそらく「ゆゆ式」の2次創作で知られたタツノコッソさんがまさかのきららMAX連載。タイトルどおり社会人のお姉さんと家出した高校生少女との同居コメディ。仕事で疲れ果てて帰宅した後の甘いコメディにほっと和みつつも、いつまでも続かないであろうふたりの不安定な関係性の行き着く先も見逃せない。コミックス1巻発売にして早くも表紙を飾ったり、編集部からの強い推しも感じる期待の一作。
初恋*れ~るとりっぷ (1)
永山ゆうのん
芳文社
2019-09-27
「ゆるキャン△」のような楽しい趣味を描く作品の人気も目立つきららで、ついにコアな趣味の王道・鉄道4コマが登場。杜の都仙台とその周辺の駅を舞台に高校の鉄道部の積極的な活動を描く。この手の部活ものとしては珍しく顧問の先生が活動の中心としてみんなを引っ張っていくのがポイント。永山ゆうのんさんも元はきらら2次創作で知られた作家で、ふんだんに盛り込まれたかわいい百合要素もポイントが高い。
旅する海とアトリエ (1)
森永ミキ
芳文社
2019-11-27
旅先で知り合ったふたりの少女がポルトガル・スペイン・イタリアと南欧諸国を巡っていく旅物語。自らのルーツややりたいことを旅の果てに求める感傷的なストーリーと、グルメネタを中心とした軽快なコメディがバランスよく織り込まれた良作。著名な観光地や街角の光景、その薀蓄など観光ガイド的な魅力も十分で、今年のきらら新刊一番のおすすめかも。

kenkyukanさんの既刊部門4コマオブザイヤー2019!!

まちカドまぞく (5)
伊藤いづも
芳文社
2019-06-27
アニメが大ヒットするという記念すべき1年となったまちカドですが、しかしもしアニメがなかったとしてもこの5巻が真っ先に選ばれたことは間違いないところです。アニメでやった2巻までの内容は序章に過ぎず、そこからのストーリーが結実を見せるこの5巻こそひとつの到達点と言えるでしょう。どのエピソードも秀逸ですが、個人的には蛟の中にシャミ子とごせんぞが取り込まれる話が、過去から連綿と続くまつろわぬものの定めが語られていて秀逸。「シャミ子?今日のご飯何?」という桃の名言が収録された巻でもある。
恋する小惑星 (2)
Quro
芳文社
2019-05-27
こちらはアニメ化を間近に控えて最高に楽しみにしてる次期ヒット作確定候補。2巻も文化祭での地学カフェ、桜先輩とのミネラルショー訪問、イノ先輩の部長就任と地学オリンピック参加と見所十分。地学と天文学という学術的要素、夢に向けて前進するストーリー、加えてセーラー服女子高生のかわいさと個人的好みがすべて詰まった究極の作品。
きんいろモザイク (10)
原悠衣
芳文社
2019-07-25
10巻到達の節目の後に連載終了が発表されたのが衝撃でした。確実に時間が進んでいくタイプの構成で、もうじき高校生活の終わりも近いのかなと感じていただけに、半ば予想したところもあったけどやはり寂しいですね。今のきららのかわいいイメージの代表的作品でありつつも、内容的にはかなりぶっ飛んだギャグコメディとのギャップも特徴的でした。イギリスへの旅立ちで終了となりそうな次巻最終巻も見逃せないところです。
ご注文はうさぎですか? (8)
Koi
芳文社
2019-09-27
こちらも節目となる大都会への旅行編が全編で描かれる第8巻。キャラクターたちの確実な成長と見えてきた彼女たちの未来に一抹の寂しさを感じつつ、今の大都会編は最高に楽しい。瀟洒な木組みと石畳の街並みでも十分に楽しい作品だったのに、大都会はそのすべてが見所と楽しさの連続で、いつまでもここに滞在していてほしいと思ってしまいました。
Aチャンネル (10)
黒田bb
芳文社
2019-10-25
こちらも10巻到達と共にキャラクターたちが進級し、受験や進路の話が一気に増えて時間の流れを感じてしまう内容でした。3人が卒業したら残されたトオルは・・・。2008年の連載開始から10年が過ぎ(ゆゆ式やキルミーも同じ年の開始で10年)、今のきららを形作る作品もいつか終わりが見えてくる頃なのかもしれない。

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