ryousunaさんの選んだ新刊部門4コマオブザイヤー2017!

広がる地図とホウキ星 (1)
描く調子
芳文社
2017-07-27
キャラクターで魅せる、世界観で魅せる、ストーリーで魅せる。作者の意志が隅々まで行き届いた作品です。科学もあり、魔法もある世界なので作品に色々なギミックを入れることができるのが面白さの一つ。伏線を張りラストで回収をして大団円に持っていく。1回のページ数の多いきららミラクならではの良さが生きています。
ざしきわらしと僕 (1)
西岡さち
芳文社
2017-04-07
子供が子供でいられるのは幸せなことです。そんな作品を読めるのは読者もまた幸せです。両親の離婚により田舎へやってきた祐貴はその境遇のため物分りの良い大人びた少年です。そんな祐貴が座敷わらしのざわ子たち妖怪や理緒たち小学校の友達と一緒に田舎暮らしを送るうちに年相応の笑顔を見せるようになっていく。読んでいてあったかい気持ちになります。そして西岡さちさんの描き出すキャラクターの魅力的なこと。一度読んだだけで虜になりました。
北斎のむすめ。 (1)
松阪
芳文社
2017-04-07
言うまでもなく、浮世絵師の中で最も有名な人物である葛飾北斎。その娘であるお栄を主人公にした作品です。お栄の視点から北斎や歌川一門などの江戸時代の文化を担った人物をコメディタッチで描いた作品です。それと同時に絵師として悩むお栄のドラマを描いているのが秀逸です。お栄の絵師としての成長に欠かせない人物として吉原の高尾太夫が出てきます。この高尾太夫のキャラも面白いのですがお栄が残す作品のことを知っていると二人の関係から目が離せません。
96歳の柴犬ハチさんは、今日もお散歩しています。
コノマエヨミ子
竹書房
2017-01-30
大病を患い奇跡的に回復した老犬・ハチさんとの日常を描いた作品です。読んでいくと飼い主であるシマさんは作者の分身であることが伺えます。家族の一員として飼い犬への愛情が心にしみてきます。今日を一緒にいる喜び、きっと明日も一緒にいてくれる嬉しさ。シマさんのハチを思う気持ちはかつて飼っていた愛犬のことを色々思い出させてくれました。
立ち上がれ!オークさん (1)
影崎由那
ホーム社
2016-12-22
エロ界隈でのオークのキャラ立ちはここ数年、目をみはるのもがあります。そんな界隈の現状を巧みに取り入れたギャグ作品です。初っ端の4コマが股間にモザイクをこれでもかと掛けているオークなんです。こんなインパクトのある4コマ作品なんてなかなかありませんよ?光と闇の戦いで敗れたオークがAV男優としてセカンドライフを生きているなんて面白すぎます。さらに世界設定やキャラクターのバックボーンを練られていてどんなキャラでもドラマを描き出すことができるのも見事です。

ryousunaさんの既刊部門4コマオブザイヤー2017!!

信長の忍び (11)
重野なおき
白泉社
2017-02-28
巻を重ねるごとに面白くなる大河4コマ。比叡山の焼き討ちとともに信長の戦歴で凄惨さを極めた伊勢長島願勝寺の戦いを描いています。この間では特に忍びである千鳥視点での描写が光ります。本願寺門徒の存在の恐ろしさに千鳥が気づくシーンは見事でした。とは言えギャグとしての一面もまた楽しめます。どんな緊迫したシーンでもギャグを入れ込んできてそれでいてドラマ性を崩さない出来なのです。
〆切ごはん (4)
湖西晶
芳文社
2017-08-26
お仕事もの+グルメ4コマのこの作品もついに完結。エロ漫画雑誌休刊からゆかり先生の次へのステップへと登る展開は大団円として見事でした。主人公が漫画家ということで作者の湖西さんの経験が入っているのかなと思わせてくれる作品でした。(思わせてくれるがポイントです)もう一つ姫騎士とオークのドラマも大団円を迎えたことが嬉しさ倍増です。
のみじょし (4)
迂闊
竹書房
2017-10-27
まさに愉悦!この作品ほど気分が高揚する作品はありません。お酒を飲むことも美味しいものを食べることもこんなにも楽しく描いてくれるとは。1人飲みも楽しいけどやはりみっちゃんがみんなと飲んで食べているときのエピソードがたまりません。飲んで食べて気の置けない仲間とその時間を共有する。たまらない面白さです。
だから美代子です (4)
むんこ
竹書房
2017-11-27
最終回にやられました。むんこさんは本当に心に突き刺さるストーリーを繰り出してきます。美代子さんはみんなに幸せを振りまき、受け取った周りの人は幸せを返していく。美代子さんはつらさや悲しさの中にもある楽しさや嬉しさを大事にする。誰よりも優しく誰よりも愛が深い。美代子さんありがとう。
すずなの恋 (3)
あづま笙子
竹書房
2017-09-27
恋愛どころか男性恐怖症であるすずなと根気よく粘り強く絆を深めていったソラマメくんこと涼城の二人がついに恋愛成就達成。恋愛どころか一緒にいることすらできなかったすずなが、ついに好きという感情を自覚したのは感慨深いです。そして恋愛で切ない面もまた心にきます。すずなが好きだけど、すずなの隣りにいることができなかった三島の悲恋もまた忘れることはできません。

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